お笑いタレントでパラパラ漫画家の鉄拳が24日、都内・港区の増上寺で行われた映画『ローン・レンジャー』(監督:ゴア・ヴァービンスキー/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)の『隠れているのは誰だ？』クイズ正解発表会&大ヒット祈願イベントに歌手のデーモン閣下とともに出席した。
正義のヒーロー“ローン・レンジャー”(アーミー・ハマー)と復讐に燃える戦士“トント”(ジョニー・デップ)という何もかも正反対な2人が、聖なる力に導かれ、巨悪に立ち向かうハリウッド超大作。同作の公開に向け、東京(増上寺、東京タワー)、大阪(通天閣)、名古屋(名古屋城)の3ヶ所にサラリーマン風、OL風、女子高生風など様々なバージョンのトントやローン・レンジャーたちが登場するポスターが制作され、その中に隠れている著名人を探すクイズキャンペーンが展開されたが、その正解は鉄拳、デーモン閣下と発表された。
“友”“相棒”を意味する俗語で、同作でもキーワードとなっている“KIMOSABE(キモサベ)”にちなみ、額に“友”の文字を描いて登場した鉄拳は、挨拶代わりに「おーはー」。「こんなトントは嫌だ」のネタも披露し、「決めゼリフが『お前もろう人形にしてやろうか』だ」と言ったところで、デーモン閣下が登場！ もちろんネタ元は、閣下がボーカルを務めるロックバンド『聖飢魔Ⅱ』のヒット曲「蝋人形の館」だが、「最後に持ってきたネタがウケなかったな」と、のっけから毒づいた。
ジョニー・デップ演じるトントにちなみ、頭上にカラスのオブジェを装着した閣下は、「全編に渡ってアメリカ映画で、すべてがデラックス。絶景だし、スケールがでかい。日本じゃ絶対できない。映画を観るときって『これは無理だろ！』という姿勢で観ちゃうけど、『これは漫画なんだ』と思うと、どうでもよくなる」と、同作を称賛。
鉄拳も「アクションシーンがよかった。汽車の上で闘うシーンは、CG使ってないらしいですよ」と語ると、閣下が「CG使ってないとしても、実際にあの上で闘ってるわけないじゃん」と突っ込みを入れる。だが、スタッフから本当に汽車の上で撮影されたことが告げられると、鉄拳が「ほら！ 実際にやってる」と勝ち誇った顔に。これにはさすがの閣下も「フーン。実際にやってるんだ」と納得せざるを得なかった。
実は同じよしもとクリエイティブエージェンシー所属で、これまで『沖縄国際映画祭』や、『聖飢魔Ⅱ』の復活ミサで共演しているという2人。鉄拳は、閣下を目の前に「中学のときから『聖飢魔Ⅱ』聴きながら絵を描いてました。『FIRE AFTER FIRE』とか『THE END OF THE CENTURY』を聴いてました」と、思わず“信者”だったことを明かす。
ここで、閣下から「いつも同じ格好してるけど、顔から下はパターンはいくつかあるのかな？」と聞かれた鉄拳が、「これ一つしかないです。お金がかかるので。もし使わないのがあったらください」と、なんと閣下にお願い！ これに閣下は「今度着てみる？ 会社(※もともと建物は小学校)の体育館に置いてあるよ」と、意外にも好意的な反応を見せ、鉄拳への衣装提供を約束した。
また、クイズ正解者の中から抽選でプレゼントされる秘密のキモサベ賞を鉄拳、閣下が発表。閣下が鉄拳を「パラパラ漫画のDVDいいね～！ いま『あまちゃん』でもやってるよ。“じぇじぇじぇ”だよね！」とベタ褒めする場面もあり、2人が同作にちなんで描いた渾身のイラストが披露された。
クイズ正解発表会の前には、増上寺の安国殿で鉄拳、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社の高橋雅美エグゼクティブ・ディレクターがトント隊、ローン・レンジャー隊を引き連れ、異様な雰囲気で大ヒット祈願。住職から高橋氏へお札、鉄拳へハットとマスクが渡された。
祈願を終えた鉄拳は、「凄い緊張しました。僕がまさかお寺で祈願やるなんて。笑っちゃいけない雰囲気でした」とソワソワしていたが、祈願しなかったことを突っ込まれた閣下は「我輩は悪魔だもん。むしろ我輩のところに祈願に来い。寺で悪魔が浄化された？ 大丈夫。そんなヤワなもんじゃない」と強気な姿勢。鉄拳が「そういうのちゃんとしてるんですね～」と、キャラを貫く姿勢に感心していた。
『ローン・レンジャー』は8月2日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー1ほか全国公開。
