アイドルユニット『スチームガールズ』の“ヘタレヤンキー”こと小柳朋恵(17)が29日、都内・秋葉原P.A.R.M.Sで生誕祭公演を行った。
4月26日に17歳の誕生日を迎えた小柳を祝福するために、イメージカラーである紫のTシャツに身を包んだ小柳組が結束。トリを務めたスチガのライブでは、紫の風船が飛び、スチガの桜雪(20)が小柳組一同の手紙を読んだ後、小柳組から花束や特注のナイキのスニーカー、生誕記念Tシャツ、ファンやスチガメンバーのメッセージが入ったノートがプレゼントされた。
さらに『アリス十番』のバースデーソング「ハピ☆バデ」のサビをスチガメンバーが歌い、小柳を祝福。ハローキティでデコレーションされたバースデーケーキも贈られ、小柳がかじろうとすると、隣の川村虹花(17)が押して、勢いあまった小柳の鼻の穴にケーキが入ってしまう。今度は川村がケーキをかじろうとして、お返しとばかりに小柳が川村の顔面をケーキに押しつけ! 川村は顔も衣装もケーキでベトベトになり、せっかくのキティちゃんケーキもクラッシュし、台無しに。自分が壊しておきながら、小柳が「私のケーキどうしてくれんの!」とシャウトすると、場内が笑いに包まれた。
ライブでは、スチガラストの8曲目の「HIGH and LOW」で、小柳がソロパートを歌い終わったところで、音楽がストップし、小柳の母親・国子さん(43)の音声が入るサプライズ! 国子さんの「朋ちゃん。17歳のお誕生日おめでとう。15のときにたった一人で東京に出て、いつも真っすぐに突き進む朋ちゃんをママはいつも誇りに思っています。これからも周囲の人たちやファンの方々に感謝を忘れず、身体には十分気をつけて頑張ってね。努力は必ず報われるよ。きょうは一緒にお祝いできんで、ごめんね。いつも遠い長崎から応援しとるけんね」というメッセージが流れた後、『アリス十番』や『OZ』、『ぱー研!』メンバーに加え、ちょうせい豆乳くんまでステージに上がり、「HIGH and LOW」を歌い上げた。
この感動の演出にも、小柳は「久しぶりに声聞いたら、すげえババアになってて、誰の声かわからなかった」と、とんでもない発言を。“もう一人のママ”と紹介された『アリス十番』の月村麗華(26)からも小柳へ手紙が読まれ、「朋恵とは事務所宿泊組として、近くにいることが凄く多くて、お互いプライベート丸出し状態で、みんなの前ではとても言えないことがたくさんあるよね(笑)」と、ちゃっかり笑いも入れてみせる。
月村の小柳に対するイメージは、「第一印象は最悪で、挨拶はしないわ、態度でかいわ、スタッフさんにさえも態度悪くて、なんだこのクソガキは!と思ってました」というものだったが、小柳が事務所に住むようになって仲を深めていったという。まだ常設劇場ができる前のアリスプロジェクト主催ライブの帰りに、スタッフが事務所組を牛丼屋に連れて行ったことがあったそうで、その後に小柳が自身のブログで「みんなでご飯。家族みたいで楽しいな」と書いていたといい、月村は「いつも強がって突っ張っているけど、本当は寂しがり屋の普通の女の子なんだなと知りました」と、等身大の小柳に気づいたそうだ。
さらに月村は「最初はダンスレッスンも面倒くさがっていたけど、いまでは『スチームガールズ』のセンターとして、たくさんのファンを魅了していて、1年も経たないうちにこの成長ぶりに、若さとパワーを感じます」と小柳の成長を喜び、「人見知りで感情表現がうまくなくて、誤解されたり、突っ張って見られる朋恵が、昔の麗華にちょっと似ているかなと思う」と自分を重ねつつ、「寂しくなったり、何かに迷ったり、つまづいたりしてやりきれないときには、いつも事務所で隣で寝ている麗華に話してきてね」と、小柳をサポートしていくことを宣言した。
これに「ありがとうママ」と感謝した小柳は、「私は15歳のときに、中学校を卒業して一人で上京してきて。いまでこそ“スチガのヘタレヤンキー”ってキャラでやってるけど、中学時代は荒れてて、母親の国子が一人で育ててくれて、毎日一生懸命働いているのに、悪い方向に行っちゃった」と、自分の胸中を明かす。
そして、小柳は「自分のことが大嫌いで、消えちゃいたい、朝起きなくてもいいやと思っていた。国子にも『なんで私なんか産んだの』って最低なことを言った。でも、いま私の目の前に生誕祭を祝ってくれる人たちがいっぱいいて、生まれてきてよかったです。来年の4月26日もこの0番をまたいで、たくさんの小柳組の前で、最高のライブがしたいです」と、来年の生誕祭もセンターに居続けることを小柳組の前で約束した。
終演後の小柳に母親・国子さんとの関係について聞いてみると、上京後、地元には一度も戻ってないが、東京では1、2回会っているとのこと。スチガのセンターとして活躍していることも知っているそうで、「中学2年生のとき、友達がアイドル好きで、付き添いでオーディションを受けたんです」と、アイドルを志すようになったきっかけを振り返る。
中3になり、周囲のみんなが進路を決める中、やりたいことも見つからなかったという小柳だったが、「1年間放置していたけど、ダメもとでアリスプロジェクトに連絡してみたら、『東京に来てください』と言われたので、やってみようかなと。人生最大の賭けですね。とにかく自分を変えたかった」と、昔の自分を思い出して、熱く語った。
小柳の生誕祭が行われた夜公演では、『アリス十番』、『OZ』も出演した。
1.LOVE&JOY
2.アドベンチャー
3.未来ノヒカリ
■アリス十番
1.アリスのロッキン・ホラー・ショー
2.シンデレラ
3.全開☆ヒーロー
4.ハピ☆バデ
5.夏だね☆
■スチームガールズ
1.Fate
2.どんくさい?Don’t Cry!!
3.days
4.SAILING DAY-フナデ-
5.青春宝石
6.未来ノヒカリ
7.destny
8.HIGH and LOW