
歌舞伎俳優の片岡愛之助(41)が21日、都内で『明治座 五月花形歌舞伎』製作発表に市川染五郎(40)、中村勘九郎(31)、中村七之助(29)らと登場した。
東京・日本橋の明治座で一昨年から復活した歌舞伎公演に今年も次世代を担う豪華な役者陣が大役に挑む。昼の部では勘九郎と七之助兄弟による『源平布引滝 実盛物語』、染五郎と七之助による男女の恋を描く『与話情浮名横櫛』。夜の部では幕末を舞台に染五郎、愛之助、勘九郎による重厚なドラマ『将軍江戸を去る』、七之助が藤の花の精を演じる『藤娘』、愛之助が本物の水を使い立ち回りを繰り広げる『鯉つかみ』というバラエティに富んだラインナップが上演される。

“ラブリン”の愛称で親しまれている愛之助は、鯉の精を演じる『鯉つかみ』について「実は飛ぶんです。期待して下さい」とニッコリ。愛之助といえば、タレントの熊切あさ美との熱愛が話題になったが、報道陣から交際について聞かれると「幸せですよ!」と満開の笑顔。すると染五郎が「“コイ(鯉/恋)つかみ”だけに」と漏らすと、七之助も「見出しが決まりましたね!」と弾ける笑顔。笑いが起こる中、改めて染五郎から「出し物はなんですか?」と聞かれると、愛之助は「“コイつかみ”です」と苦笑していた。
「骨太な公演にしていかないといけない」と意気込みを語る染五郎は『与話情浮名横櫛』で演じる色男・与三郎を演じるにあたり「赤間別荘(二幕)がぜひやりたかった。ここで言うことじゃないんですけど…」と笑いながら「衣装を2着作りました。前回やったときは安い方で、今回は高い方です」とユーモアたっぷりに笑いを誘った。
また昨年12月に父である勘三郎さんを亡くした勘九郎は「以前、『実盛』をやらせていただいた時は父に習ったんです。すごく思い入れの深い作品です」と振り返った。
『明治座 五月花形歌舞伎』は5月3日から27日まで明治座で上演される。









