
歌舞伎俳優・市川團十郎さん(享年66)が3日、肺炎のため亡くなり翌4日、都内の團十郎さんの自宅に歌舞伎俳優・中村獅童(40)が弔問に訪れた。
沈痛な表情で、團十郎さん宅前で報道陣の取材に応じた獅童は、「偉大な先輩でたくさんのことを教えていただき、『ありがとうございました。これからも歌舞伎界を見守ってください』と伝えました」と、語った。
團十郎さんとの思い出については、「出来の悪い生徒でしたが浅草歌舞伎の『毛抜』での大役のときは、つきっきりで稽古をしてくれるなど、人間が大きくて、優しい、本当に偉大な先輩でした」と、振り返る。
そして、歌舞伎界の未来について、「みんなで手を取り合って乗り越えて未来の歌舞伎へと伝えていけるよう自分たちもしっかりしたいです」と気持ちを明かした。
昨年、歌舞伎俳優・市川中車として名跡を襲名した香川照之(47)も訪れると、報道陣に囲まれて、「いろいろご指導いただきました。ありがとうという気持ちを伝えようと思って、手を合わさせてもらいました」とのみ語ると、しばらく涙を堪えるように沈痛な面持ちを浮かべていた。







