人気アイドルグループ『AKB48』のメンバー12人が1日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』(監督:高橋栄樹/配給:東宝映像事業部)初日舞台あいさつに登場した。
前田敦子の卒業、念願の東京ドームでの公演、そして始まった“第2章”へと向かっていく2012年の彼女たちの姿がまざまざと描き出されている作品。今回のイベントには出演メンバーは“まりこ様”篠田麻里子(26、チームA)、“こじはる”小嶋陽菜(24、チームB)、“ともちん”板野友美(21、チームK)、“きたりえ”北原里英(21、チームK/SKE48)、“ぱるる”島崎遥香(18、チームB)、“あやりん”菊地あやか(19、チームA)、“あんにん”入山杏奈(17、チームA)、“りっちゃん”川栄李奈(17、チームA)、“かとれな”加藤玲奈(15、チームB)、高橋監督が登壇し、当初予定のあった“ゆうこ”大島優子(24、チームK)はインフルエンザで欠席となった。
全国70館での中継が入りさまざまなファンが見守る中、ともちんが先に1人で壇上に立ち卒業を発表した後にたかみなが“みぃちゃん”峯岸みなみ(20、チームB)のお泊まり報道について謝罪し衝撃の展開づくしで始まった舞台あいさつ。
MCからともちんの卒業を尋ねれられたたかみなは、「私達も先ほど本編を見て、びっくりしました。何人かは本人からAKBを卒業するという話は聞いていましたが、全員知ったのは先程。あちらの控え室でともが卒業します、ということを告白してくれました。ずっと一緒にやってきたので、正直さみしい…。去年、敦子が卒業して今年はともちんなんだなと思ったら。でも、彼女が決めた道ですから、最後決断を下すのは自分自身なので。彼女が前を歩くというのならば、その背中をみんなで押してあげたいなと思いますし、これからグループみんなで頑張って行きたいなと思っていますので、よろしくお願いします」と、感想を含めて思いを語る。
これにともちんは、たかみなを見つめながら「たかみなはAKB48全体を支えてくれているし、これからもAKB48を任せられる。最後まで残りわずかだけどよろしくお願いします」と、返答することに。
1期で同期だったこじはるも「初期からずっと一緒にいたメンバーなので、卒業するのは寂しいんですけれども、私も初期からいるので卒業を考えることもあるんですが、それはすごく勇気のいることで、それを決めたともちんはすごくカッコイイなと思う」と、その背中を押すと、麻里子様は「何度か本人からもそういう話も出ていたので、いつかそういう日がくるなと実感していました。やはり、さみしいですね。残された私達にとっては、ともちんやあっちゃんのように先陣を切ってくれたので、こちらもAKB本体として頑張っていかなきゃいけないな、と思っています」と、前を向いた。
作品についてはきたりえは、「この映画をみて、嬉しいこともたくさんあったし、悲しいこともたくさんあった1年だなと思いました。そしてたくさんの別れもあったんですが、みんながそれぞれ前を向いて歩いているのを見ると、自分も負けていられないな、という気持ちになります。2013年もAKB48、私はSKE48としてしっかり前を向いて歩いて行きたいなとあらためて強く思いました」と、気合が入ったそう。
ゆいはんは、本作で涙を流すメンバーらに、「嬉しい涙とか驚きの涙とか、きょうは板野さんが卒業を発表されましたけど、いまの感情だけでお伝えすると悲しい涙なのかもしれないですけど、板野さんがずっとAKBを今まで支えてこられてて、その中で大きな決断をされたことを考えると、それは後押しの涙に変わることになるかもしれないと思います。この映画の涙を通して、自分でもほかのメンバーでもいろんな意味に捉えられるのかなと思って成長できるのかなと、自分でも思いました」と語る。
昨年チーム4が解散し、所属していたぱるるは、少し観方が違うようで、「自分の所属していたチーム4がなくなったりしたことや、個人としてはじゃんけん大会で優勝したりとかすごく自分にとって色んな意味でステップアップできた1年ではないかなと思います」と感慨深げで、りっちゃんも「チーム4からチームAになって、たくさんの先輩と交流でき、身近で先輩から学ばなきゃいけないところとかを学ばせて頂いているので、これからも学んだことを成長につなげていきたいと思います」と思いを語った。
さらに高橋監督は、本作へ込めたメッセージについて、「私が思うに、この作品は、スキャンダルを扱っているものだとは思っておらず、自分がある時、ある場所で、自分がどういう道を選択して進んでいくのかということを、いろんな出来事を通じて描かれているんだと思います。そういう道を、勇気を持って選ぶということは、とても大切なことだし、人間としても美しいことなのではと、映画の中で僕は語ったつもりです。ですので、昨今、日本の女性というか世界の女性の中で、とても生きづらい状況というものがあって、むき出しの社会と個人とを対峙しなければいけないことも多いのですが、この映画を通じて、メンバーの皆さんがどういう風に大勢の方々と一人ひとりが向き合っているか、勇気をもってそれに取り組んでいったかということをご覧いただければ、これから僕らが生きていく中で、大いに参考になるのではないかと思っています」と、語った。
最後は、たかみなが、「本日からドキュメンタリー3作目が公開されるということでとても嬉しく思います。どんなに楽しい日にもつらい日にも必ず終わりがあって、必ず次の朝を迎える日が来ます。どんなに涙を流しても、その先に何か得るものがあるとするのなら、これからも前を向いて歩いていけたらと思います。どうぞこの映画、AKBに興味が有る方、そうでない方にもぜひ一度ご覧頂ければと思います。今日はありがとうございました」と、しめくくっていた。
映画『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』は絶賛公開中!
※場面画像は(c)2013「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会