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箱根駅伝 日体大30年ぶり10回目の総合優勝!予選会出場から16年ぶりの“下克上”

箱根駅伝 日体大30年ぶり10回目の総合優勝!予選会出場から16年ぶりの“下克上”
力尽きて倒れこむ明治大学の選手

 新年の風物詩である『第89回東京箱根間往復大学駅伝競争』復路が3日、神奈川・箱根の芦ノ湖を午前8時にスタート。往路優勝の日本体育大学が11時間13分26秒で、30年ぶり10回目の総合優勝を飾った。

同校は、昨年、復路を繰り上げスタートとなる20校中19位という成績。予選会からの総合優勝は1997年の神奈川大学以来、16年ぶりの快挙となった。

 関東学連加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した10校と、予選会を通過した関東学連選抜を加えた合計20チームが出場する大会。昨年は東洋大学が往路、復路ともに1位で完全優勝を飾った。

 109.9キロをたすきでつなぐ復路では、優勝争いはもちろん、上位10校に与えられるシード件争いも見どころのひとつ。各校の思いを込め、往路優勝した日本体育大学が8時ちょうどにスタート。2位の早稲田大学が8時2分35秒、3位の東洋大が8時2分39秒に順々に走りだす。トップから10分差以上となる14位の国学院大学以下は、繰り上げ一斉スタート。

箱根駅伝 日体大30年ぶり10回目の総合優勝!予選会出場から16年ぶりの“下克上”

日本体育大学は6区から10区までの5人のうち、4人が区間2位と堅実な走りを見せ、2位との差をじわじわと広げ、最終的には4分54秒離して優勝。一方、昨年の優勝校で、連覇を狙った東洋大学は、往路3位からのスタート。6区で2位に浮上したものの、日本体育大学との差をつめることはできなかった。

箱根駅伝 日体大30年ぶり10回目の総合優勝!予選会出場から16年ぶりの“下克上”
日本大学の選手がゴール

 戦前の予想で、優勝候補の一角に上がっていた駒沢大学は、往路9位からの巻き返しとなった。6区の千葉健太(4年生)が区間賞を獲るなど、7区までに順位を5位まで上げ、9区の走者・上野渉(4年生)も区間賞の快走を見せ、帝京大学との5位争いを制すると、10キロ過ぎには早稲田大学をとらえて4位に浮上し、結果3位フィニッシュ。

4位スタートとなった明治大学は、5区から順位を1つ上げ、3位を走っていたが、9区 の松井智靖(2年生)が体調に異変を起こし、21キロ時点でフラフラの状態。4位を走っていた駒沢大学・上野渉にあっさりとかわされた。さらに、早稲田大学、帝京大学にも抜かれて6位に後退。

2位スタートの早稲田大学は、2年ぶりの優勝へ好位置でスタートしたが、6区からジリジリと順位を下げ、4位でアンカーの10区へタスキをつないだ。6キロあたりから17キロ以上にわたって5位の帝京大学のデッドヒート。残り100メートルは猛ダッシュの末、帝京大学に逆転され5位フィニッシュとなった。

 ■出場20大学の最終順位
 1位 日本体育大学、2位 東洋大学、3位 駒澤大学、4位 帝京大学、5位 早稲田大学、6位 順天堂大学、7位 明治大学、8位 青山学院大学、9位 法政大学、10位 中央学院大学(ここまでの大学がシード権獲得)、11位 山梨学院大学、12位 大東文化大学、13位 関東学連選抜、14位 國學院大學、15位 日本大学、16位 神奈川大学、17位 東京農業大学、18位 上武大学、(中央大学、城西大学は、往路5区で途中棄権したため記録なし)

 

箱根駅伝 日体大30年ぶり10回目の総合優勝!予選会出場から16年ぶりの“下克上”
第89回東京箱根往復大学駅伝
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ゴールの東京・大手町で大勢の人が
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