【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~

【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~

【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~

 「第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会(SoftBankウインターカップ2023)」の準決勝が2023年12月27日にメイン会場の東京体育館で行われ、ベスト4入りした京都精華学園(京都①・8年連続13回目)、東海大学付属福岡高等学校(福岡①・5年連続5回目)、札幌山の手高等学校(北海道①・5年連続41回目)、岐阜女子高等学校(岐阜・32回連続32回目)が出場し白熱したゲームを展開した。

 全国のバスケットチームが一度はプレーしてみたい東京体育館のメインコート。準決勝からは、全国の高校生バスケットチームが目指す「メインコート(カップヌードルコート)」でのゲーム。出場する選手の中には、色々な思いを持ってこのコートに入ってくる。中にはその思いを手に記して勝利に向けてコートを疾走しボールを追う。

 写真は、東海大福岡の境さくら(#11・3年)もその1人。左手に書かれた仲間の名前の理由を聞くと「いつも一緒にバスケをやってきました。私たちのエースの名前です」と笑顔を見せた。(前日・12月26日準々決勝で)。

 第1試合は、昨年の優勝校でウインターカップで2連勝を目指す強豪校の京都精華にリベンジで東海大福岡が挑んだ。「走るバスケット」をモットーとする京都精華は、徹底したリバウンド獲得に注力。再チャンスでの加点とゴール下を高さで支配するゲーム展開で、京都精華37-33東海大福岡 でゲームを折り返した。後半、第3Qで、東海大福岡は同点に追いつくも、ゲームの主導権を京都精華が支配。東海大福岡も必死の追い込みを図るも点差が広がり 京都精華85-62東海大福岡 のスコアで京都精華が勝利した。

 昨年と同じカードとなった準決勝。東海大福岡の司令塔 境さくら(#11・3年)は、けがで出場できないエースの浜口さくら(#7・3年)の名前を左手に書いて「共に3年間やってきた友の思い」に寄り添って今大会に出場していた。

 境さくらはその思いを「ずっと3年間やってきたチームメイトでエースとしてチームを引っ張ってきてくれたが、けがをしてしまって。でも『がんばろう。メインコート立って全国制覇しよう』と、チーム全員で始まる前に決めたので、(浜口)さくらの名前を左手に書いて『絶対に頑張ろう』という気持ちでやっていた」と話す。

 メディアから名前を書いた効果を聞かれ「左手でいっぱい決めました。去年のリベンジという形で入りも良くて東海らしいバスケができたのではないかと思うのですけど、やりきってからの負けなので悔いとかはないけど、このチームで決勝まで行きたかったという思いはあります」と笑顔の中に悔しさも込めて話す。

 「3年間、苦しい思いもたくさんしたのですけど宮崎先生(宮崎優介コーチ)と一緒にバスケットができて、このチームメイトと一緒にバスケットができて、皆に出会えて、一緒にプレーできて、本当に楽しかった3年間だったと思います」と高校生活を明るく締めくくった。

 

【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~
ゴール下での激しいプレー。京都精華のディマロ ジェシカ(#15・3年)と対峙する東海大福岡のチャラウ アミ(#20・2年)


【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~
リードを許すもチームワークで反撃を狙う東海大福岡


【高校バスケウインターカップ】「左手に書いた友の名前」~共にコートでリベンジ戦に挑む~
「本当に楽しかった3年間だったと思います」と高校生活を締めくくる境さくら(#11・3年)。


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