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中村勘三郎さん死去…自宅にはひっきりなしに弔問客が訪れる

 歌舞伎俳優・中村勘三郎(本名・波野哲明)さんが5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため東京都文京区の日本医科大付属病院で死去した。57歳だった。

 勘三郎さんは6月に食道がんを公表。一時は回復へ向け元気にリハビリに取り組む様子などが伝えられたが、その後、肺炎を発症。最後まで来年4月開場の新歌舞伎座への出演を目標に闘病していたが、その願いはかなうことがなかった。

 6日付のサンケイスポーツ、デイリースポーツ、東京中日スポーツ、日刊スポーツ、スポーツニッポン各紙が報じており、勘三郎さんの遺体は5日未明、文京区の自宅に無言の帰宅を果たした。

 自宅には生前から親交のあった芸能人や歌舞伎俳優仲間らなどがひっきりなしに弔問に訪れ、その死を悲しんだ。枕元には線香立てが置かれ、市川団十郎(66)尾上菊五郎(70)らからの供花が勘三郎さんを囲んでいたそうで、弔問客によると「安らかな顔だった」という。

 手術直前の今年7月18日に、松本市で行われた歌舞伎公演『天日坊』に木曽義仲役でサプライズ出演したのが最後の舞台となった。

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