狂言師・野村萬斎（46）と俳優・上地雄輔（33）が18日、都内で行われた主演映画『のぼうの城』（監督：犬童一心、樋口真嗣／配給：東宝、アスミック・エース）の大ヒット御礼舞台挨拶に登場した。
11月2日に全国328スクリーンで公開され、11月2日～4日の3日間で、全国動員40万9352人、興収5億490万1150円を記録。興収40億円を目指せる大ヒットスタートを切った。原作も公開に合わせ売り上げが伸び、総計190万部を突破！「のぼう」旋風が吹き荒れている。
この大ヒットを受け、鏡開きの後、勝利の美酒を飲みながら、“勝利の宴”のようなざっくばらんなトークが繰り広げられた。並々と注がれた北海道・苫小牧の地酒に口をつけた上地は、「美味い！これ美味いですよ」と、絶賛。
映画では萬斎が「のぼう様」を上地が「石田三成」を演じ敵対した間柄だった2人。撮影では、わずか2、3日しか一緒にならなかったが、プロモーションでは、頻繁に“共演”し、「久しぶり～」とあいさつしたが、「10日ぶりぐらい」だったそうで、それでも上地は、「めちゃくちゃ感動しそうになりました。（居場所に）帰ってきたみたいな」と、感慨深く語った。
その理由について、上地は、「萬斎さんといると楽しい。向い合ってご飯食べていると夫婦な気持ちになる。落ち着きます」というと、満員の観客から、「キャーッ」というどよめきと悲鳴が入り混じった歓声があがる。
司会のTBSアナウンサー青木裕子（29）が、「どっちが奥さんですか？」と聞くと、上地が、「俺、嫁です」と言うと、萬斎も、「たぶんそういう関係だから、居心地よくいられた」と否定せず、会場はドッと笑いに包まれた。
お酒もすすみ興がノってきた萬斎は、「どのシーンが印象に残ってます？」と客席に聞くと、「田楽踊りのシーン」と、声が返ってくる。萬斎は、「あの舟から何度も落ちそうになったけどね。夜中から夜明けまでの撮影が4日続いた」と語ると、上地が、「あれは、萬斎さんの作詞作曲。レロレロさせたい」と、この場での披露を懇願し、会場も拍手喝采。
それに乗せられ、萬斎はスッとたちあがると、「レロレロレロヤ～ヒョロロン、ヒョロロン」と、田楽踊りを披露。それらつられて会場も手振りをしながらの大合唱。この会場の一体感が、映画の面白さ、大ヒットしている要因だとヒシヒシと伝わってくる。
そのシーンは、実は、萬斎は京都の広沢池で一人で撮影していたそうで、その頃、上地は、京都や滋賀の山の上で撮影していたそうで、「見てないんですよ。僕も誰もいない山に向かって、ひとりで演っていた」と、別々に撮られたシーンだとネタばらし。
と、萬斎がお酒を飲もうとして、スボンにこぼしてしまい、上地が、「うわぁ、どれだけこぼすんですか！いっぱい入っているのわかるでしょ」と、ツッコミを入れられると、「本当に“でくのぼう”ですね」と、機転の効いた一言で、会場を沸かせた。
17日はに同劇場で家族4人で作品を見たという萬斎。田楽踊りのシーンでは、「息子と娘は『引いた…』と言ってましたね。ちなみに、妻は黙ってました」と、苦笑い。
萬斎から上地に言いたいこととして、「上地君は格好よかった。もっと時代劇やって！時代劇づいてもらって、（時代劇を）背負って立って欲しい」と、エールを送ると、上地は、「むちゃくちゃ光栄です。時代劇これからもやっていきたいと思いました」と、力強く答えると、「もう少し、俺に会って」と、上地は可愛く萬斎にお願いしていた。
最後は、舞台挨拶恒例となった「えいか、えいか、おー！」の掛け声で、大盛り上がりの舞台あいさつを終了した。
ストーリーは、あの秀吉が唯一落とせない城があった・・・。軍勢はわずか500人。総大将は、智も仁も勇もないが、「人気」だけは誰にも負けない“でくのぼう”こと“のぼう様”。秀吉の命を受けた石田三成率いる2万の大軍に包囲され、絶体絶命のその時、のぼう様が打って出た驚愕の策とは！？
同映画は、大ヒット上映中。
