“百獣の王”武井壮(39)が17日、都内で初著書『武井壮の目指せ!百獣の王~人間VS動物のシミュレーションバトル 実践編~』(ワニブックス)刊行記念サイン本先行お渡し&握手会を開催し、500人のファンが集結した。
今年4~9月に放送された才能はあるのに売れていない知り合いの芸能人を紹介するバラエティ番組『うもれびと』に出演したことからブレークし、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の月曜レギュラーとして人気の武井。アスリートとしても、『十種競技』を始め約2年半で日本チャンピオンになるほど優れた身体能力を持つ奇跡の男と呼び声も高い武井による、猛獣29体との勝負をイメージした、ほかに類を見ない著書だ。同書内では、図解イラスト入りで、武井が猛獣と戦う姿が描かれている。
トレードマークのタンクトップ姿でイベント前に報道陣向けの囲み会見を開いた武井。20人近い報道陣が集まったことに、目を丸くして驚きつつ、「こんなん自分のことでは初めて」と、喜びの声を上げ、「こんなに囲んで取材していただいているのは実感が薄い」と、気持ちを語る。
「すべての動物を倒しました。シミュレーション上は」と、2万匹という猛獣を倒したと豪語する武井。「実際には戦ってないんですか?」と、いきなり現実に戻った質問を報道陣が浴びせると、「実際に日本でこの本に載っている動物たちを倒すと、きっと僕はテレビの画面から消えてなくなる…。あらゆる愛護団体の方から抗議がくる。僕はヤル気マンマンなんですけど」と返答し、報道陣は爆笑だ。
猛獣との戦い方を学ぶことで、戦いを回避してほしいという願いが込められているともいう同書は、「あくまで平和のために。地球上の全生物が仲良く暮らせるために。もし、万が一のとき万全な対策があればいいと思った」と、コンセプトを語る。
肩書きが“百獣の王”となったことについては、「まともに仕事をしてなかったので、肩書きがなかった、代表取締役、弁護士違うな。そのとき、『百獣の王』と思いついた。『百獣の王』はオンリーワンで誰も持ってなかった。図鑑で百獣の王といえばライオンだったが、ライオンはバッファローに負けることがあって、雰囲気だけで『百獣の王』と言われていた。だから俺がなってもいいだろう」と、大まじめな顔で力説。
本書について気を払った部分については、「リアリズム」といい、「動物の体重、身長、攻撃力、防御力みたいなものを完全に把握した。そして僕の、パワー、持久力など総合した上で、戦ったらこうなるであろうということを、リアルに書き下ろした」のだとか。「(イメージで)戦って弱かった動物は?」との質問には、即答で「ワニ」と回答。「ワニは口さえ押さえればもう開かない。僕が一番最初にトライしたのはワニだった」とも。
そんな強靭さを持つ武井だが、弱点について尋ねられると「寂しさに弱い」と、率直に明かすことに。これは、友人と飲みに行き、2軒目は翌日仕事だからと断られるという具体例を挙げ、「絶望的な気持ちになる」と、心情を吐露。しかし、「最近ツイッターのフォロワーがいて、そんなときに『これから会話しようよ』とつぶやくと、何百件も質問とか返ってくる」と、温かさを感じるといい、「唯一の弱点である寂しさを克服しつつあるので、さらに最強の座が近くなってきた」と、不敵に笑った。
さらに、「まだ決着ついていないのが1匹いる。それは、室伏(広治)。いつか倒したい」と、ライバルに男子ハンマー投げ選手・室伏広治選手(38)を挙げる。どうやって倒すかのプランも練り上げているそうだが、「最後の一撃を入れるときに、次のオリンピックのことを考えて情が入ってしまって、ローキックが入らない。だからドローになる」と、優しさも兼ね備えている様子を見せていた。
また、これだけワイルドだと女性にモテそうなものだが、「きょうもスタッフの方から聞いたんですけど、駆けつけてくれたお客さんは8割以上男子。嘘だろ!?7回以上聞きました。普通、男性の著者のイベントにはたいてい女子が来るもんだろ?でも、8割以上男子」と、大切なことなのか2度「8割以上男子」を繰り返し、やるせなさを表現していた。
初著書『武井壮の目指せ!百獣の王~人間VS動物のシミュレーションバトル 実践編~』は1000円(税込)で19日より発売!