ロンドン五輪・レスリング女子48キロ級金メダリストの小原日登美選手（おばら・ひとみ、31）と夫の小原康司さんが12日、都内の目黒雅叙園で『いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー 2012』に選ばれた。
一度は引退し、夫婦で支え合いながら涙の金メダルを獲得したことで全国に強い感動を詠んだ日登美選手。“いい夫婦の日”である11月12日に夫婦そろって登壇し、記念のメダルを授与されると「この金メダルがすごく嬉しい。力を合わせてがんばっていきたいなと思いました」と笑顔。康司さんも「結婚して2年目ですが、周りにはたくさんの素敵な夫婦がいるので金婚式の方でも金を目指してふたりで頑張っていきたいと思います」と見事なスピーチで会場を沸かせた。
フォトセッションでは日登美選手が康司さんを抱き抱える力強い“逆お姫様だっこ”を披露。日登美選手は「今まではレスリングが中心だったのでこれからはちゃんと主婦業をしなきゃと思います。周りからは尻に敷いていると思われているんですけど、これからは一歩下がって旦那を支えていけたら」と朗らかに語ると「将来はママになって子育てをしたいなと思っているのでこれからもいい夫婦であり続けられるようにがんばります」と締めくくった。
囲み会見では「本当に嬉しい」と仲良く語る夫婦。結婚に至ったきっかけを聞くと「10年ぐらいに友達だったのが支える側に回ってくれて」と日登美選手。康司さんは「ヒトミ以外の人だったら長続きしないだろうなと思ったのが結婚しようと思ったきっかけ。一番近くで応援したいなと思う気持ちです」としみじみ語った。
互いの印象については「家にいる時は牛みたい。でもちょくちょくお風呂掃除とか気づくと細かいところをやってくれるので大きく包みこんでくれる感じ」（日登美選手）「ハムスターですね。ちょこちょこと動いて、どこに物を置いたか忘れる」（康司さん）とそれぞれ信頼しきった様子で語った。
結婚式はまだ挙げていないということで、この日始めてのチャペルに日登美選手は「オリンピック前には落ち込んでた時も、休みの日でも練習につきあってくれて、夜に泣いた時も慰めてくれた。いなかったら金メダルはなかったんじゃないかな」と改めて夫に感謝。康司さんは「今日はやっと俺の所にも金メダルが来ましたので今日は二人で堂々としたいです」と笑顔で語った。
また、かつて55キロ級でライバルとして戦った“霊長類最強女子”吉田沙保里選手にからめ「55キロ級の人にアドバイスは？」と聞かれると、共に自衛隊に勤務する夫婦として、日登美選手は「自衛隊にはたくさんいい男いるので協力したいです。よりどりみどりですよ」と呼びかけ笑いを誘った。
