映画『新しい靴を買わなくちゃ』（監督：北川悦吏子／配給：東映）の完成披露試写会が都内で行われ女優の中山美穂（42）、俳優の向井理（30）、桐谷美玲（22）、綾野剛（30）、監督の北川悦吏子、プロデューサーを務めた岩井俊二（49）が登場した。
ドラマ『ロングバケーション』などで知られる脚本家の北川が、中山と交わしたメールのやり取りから生まれたという同作が、6年の月日を経てついに完成。全編にわたりフランス・パリで撮影された物語はふとした偶然から生まれる3日間の恋を描いた大人のラブストーリー。
会場の「美穂ちゃーん！」というコールに迎えられ笑顔で登場した中山は「ちょっとドキドキしますね。大人っぽくて、夢もあり、とっても素敵な作品になってます」とほほ笑んだ。向井演じるセンの妹で、パリに住む恋人の元を尋ねるスズメを演じた桐谷は「本当に胸がキュンキュンして、もっと大人になったらこんな恋愛ができたらいいなと思いました」と瞳を輝かせた。
北川の親友でもあり、今作ではプロデューサーと撮影監督を務める岩井は「紆余曲折あって、撮影まで6年。念願のパリで撮影できて、素敵なキャストと音楽は坂本龍一さんというベストメンバーで素晴らしい映画を作ったと思います」と胸を張った。北川は「美穂ちゃんにメールをしてから6年の月日が流れてしまいましたが、こうやって初日を迎えられて夢の中にいるようです」と感無量だった。
現在パリを拠点に生活する中山は「（北川から）『パリで中山美穂を撮りたい』という感じでメールを貰って。その時はまだ靴っていうキーワードしかなかった。脚本を読んでとっても可愛らしくて、こんな素敵な物語を私が演じていいのだろうかと思いました…」と感慨深く語るも、ここでアクシデントが発生。綾野が左足を抱え「ちょっと足をつってしまいました…」と急遽退場するというハプニング。これには中山も驚きの表情だった。
気をとりなおして、初めて会った時の印象を聞かれた向井は「初めまして、が出会いのシーン。あいさつをしてからすぐ撮影。（中山演じる）アオイさんというイメージが強い。ちょっと抜けている部分があったり、お茶目な部分があったり。みんなでお食事に行った時とか、人間らしいというか、本当に存在するんだなという感じでした」と感慨深く語った。そして、中山は「この映画の世界におもいっきりひたってみてみてください」と満員の会場に語った。
10月6日全国ロードショー。
