AKB48で現役音大生の松井咲子（21）と海賊戦隊ゴーカイジャーでゴーカイグリーン役で活躍の清水一希（22）が9日、東京・板橋区のワーナー・マイカル・シネマズ板橋で映画『ビンゴ』（監督：福田陽平／配給：ジョリー・ロジャー）の完成披露試写会舞台あいさつを行った。
『リアル鬼ごっこ』の山田悠介原作による同作は囚人の死刑執行を被害者家族たちがビンゴゲームで決めるというエクストリームな設定。無実の罪で死刑が宣告された正哉（清水）が他の凶悪犯とともに連行された先は巨大なビンゴゲーム板だった。次々と死刑が執行されていく中、正哉をじっと見つめる真弓（松井）の姿があった…というストーリー。
ノースリーブのワンピースで登場した松井は「普段大人数なので、少ない人数だと緊張してしまうんですけど…」と恐縮気味にあいさつ。今年の2月ごろ行われたという撮影に、主演の清水は「ちょうど『ゴーカイジャー』をやっていたころで、この後どんなお仕事があるんだろうなと思っていたころ。映画の主演ということで、プレッシャーもあったけど、たくさんの人に認めてもらえる作品を作ろうとがんばりました」と爽やかな笑顔で語った。
10月3日に1stアルバム『呼吸するピアノ』でピアニストとしてソロデビューする松井は劇中でもリストの『愛の夢 第3番』を披露している。「演技のお仕事自体は多かったわけではないのですけれど、山田悠介さんの作品が大好きで中学の時から読んでいて、福田監督の作品も好きだったので楽しみでした」と初めての映画出演にほほ笑んだ。
お互いの印象を聞かれると、「合う前のざっくりとしたイメージは“ピアノが上手でお人好しのお嬢様”のようなイメージ」と清水。笑いが漏れる会場に、松井は「ファンの人がざわついているので違うと思う」と思わず苦笑いだった。清水は「同い年ということが発覚して、特撮が好きだということで話すようになって『ピアノ弾いてみてよ』って頼んでも『あ、いいよいいよ、やるやる』となんでも受け入れてくれるフランクな人」と振り返ったが、松井は「なんせ私が人見知り。ちゃんとお話ししたのが撮影が終わる数時間前」と断言。清水は「僕はすぐ仲良くなった気持ちだったんですけど…」とお互いのズレを嘆き会場を沸かせた。
清水は「ひどいんですよ、特撮好きということで『ショーやってるんでぜひ来て下さい』と言ったら、『絶対行きます！ 連絡します！』と連絡先を交換したんですけど、半年間一切連絡がない！」と暴露。一方、松井は「昨日、『明日よろしくお願いします』と半年ぶりにメールを送りました。半年あいたので、リセットされてまた人見知りをしてます…」と肩透かしだった。
過酷だったという撮影に清水は「ゆびきりするシーンは24時間たってて、精神的にも体力的にもアドレナリンが吹き出ているシーン。あれはちょっとしんどかったですね」としみじみ。しかし、松井は「そうだったんですか？ 私は『ビンゴ』の撮影、『ビンゴ』の撮影、『AKBINGO！』の撮影と連続していて、すごく楽しいなと思ってたんですよ」とあっけらかんと語り笑いを誘っていた。
『ビンゴ』は9月22日よりワーナー・マイカル・シネマズ板橋ほか全国公開。
