人気K-POPグループ『大国男児』のカラム(21)が25日、都内で行われた映画『愛を歌うより俺に溺れろ！』(監督:福山桜子/配給:角川映画)初日舞台挨拶に女優・大野いと(17)、『CROSS GENE』のリーダー・TAKUYA(20)、モデル・AKIRA(24)、福山監督とともに出席した。
人気漫画家・新條まゆの同名大ヒットコミックを映画化。“美少年のような女の子”が“美少女のような男の子”に恋をする男女逆転の学園コメディーで、カラムが“男子校の姫”と呼ばれる白石秋羅役で映画初主演となる。対する“女子高の王子”桜坂水樹役には、大野が初の男装に挑戦し、ダブル主演となった。
舞台挨拶前から、場内は『大国男児』やカラムに関するメッセージボードや、うちわを持った熱狂的なファンでぎっしり。キャストが劇中の衣装で登場すると、悲鳴にも似た歓声が沸きあがった。
制服姿のカラムが「やっと公開できて嬉しいです。どうでしたかみなさん？」と呼びかけると、ファンから「かっこいい～！」のレスポンス。そして、「最初、原作の漫画を読んで、内容がアレだよなと思って…」と続けると、場内から笑いが起きる。しかも、主役の秋羅役と聞いて、「女の子の裸とか出ていたので、『大丈夫ですか？ 一応アイドルなんですけど』って言いました」とぶっちゃけ、観客も爆笑！ だが、「初映画で初主演って、誰でもできないことだから嬉しかった。あとはプレッシャーとかあったけど、みんな優しくて、無事に終わってよかったです」と、初主演の喜びを語った。
続いて、ゴシック調の衣装の大野は、「原作を読んで、『私が男っぽい役をやるのか。大丈夫かな？』と思ったけど、いままでにないような漫画で面白かったので、頑張ってやりたいと思いました」と、男装にも手応えを感じたよう。
秋羅に恋心を抱く鬼龍院留依を演じたTAKUYAは、「最初、僕がどの役をやるのか気になった。まさかこんなでかいのが秋羅をやるのかと思ったけど、留依君でよかったです」と、自身の187センチの身長をネタに。
水樹の親友・成瀬薫役のAKIRAは、「高校時代にハマっていた漫画だったので、お話をもらったときは嬉しかった。漫画では、薫は1巻でいなくなってしまうけど、映画ではけっこう出れて嬉しかったです」と原作を引き合いに出し、笑わせた。
この日も流ちょうな日本語を披露していたカラムだったが、演技や日本語について聞かれ、「日本人の役なので、(日本語が)通じなかったらどうしようと思って。頑張って勉強して、撮影の現場でもイントネーションとか凄く助けてもらった。映画も観たんですけど、思ったよりは、日本語まあまあ…」と答えたところで、福山監督が「上手でしたよね？」と観客に聞くと、拍手が発生。さらに福山監督は、「ちょっと言うとすぐ直って、頭の回転が素晴らしかったです」と、カラムの日本語を絶賛した。
大野が演技で一番気をつけたところについては、「仕種。歩き方が一人だけ内股で歩いてたので…」とコメントすると、すかさず福山監督が「AKIRA君とか私で『足開くんだよ！』って指導した。そしたら、『スースーしました～』って言っちゃって」と、大野のキュートな一面を暴露！ これには大野も「男の人の気分が味わえました。(撮影後も)座ると足開いちゃって、閉じなくなっちゃいました！」と照れていた。
同映画にちなみ、MCが「もし異性になれるとしたら何をやりたい？」と質問をぶつけると、カラムは「派手なスカートとか穿いて、原宿とか歩いてみたい」と、女の子になったときの願望を吐露。大野が「ホストクラブで働いてみたい」と大胆に答えると、TAKUYAも「カラム君と一緒に派手なスカートを穿いて、187センチの女子が原宿を歩きます」と、ジョークで沸かせる。
音楽活動がベースのカラムだが、今後の映画出演についても、「お芝居も興味が出てきて、家で一人で勉強もしている」と意欲的。だが、「みんなが寝ている間に、表情を作るために鏡を見ていたら、インジュンにばれたけど、『見なかったことにしますね』って言ってくれた」と、『大国男児』のメンバー、イ・インジュン(20)とのエピソードを明かし、和やかムードのままお開きとなった。
25日より角川シネマ新宿ほか全国順次公開！
