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【ロンドン五輪】レスリング男子フリー66キロ級!米満、決勝進出!史上最多メダル38個

 ロンドンオリンピック第17日目の12日、レスリング男子フリースタイル66キロ級が行われ、米満達弘(=自衛隊、25)が2回戦から登場。今回のレスリング男子のエースで、その実力通り、24年ぶり男子レスリングの金メダルに王手をかけた。それと同時に、2004年のアテネオリンピックの37個を抜いて日本選手団史上初の38個のメダル獲得を確定させた。

 昨年の世界選手権の銀メダリストである米満は、いきなり、同銅メダリストのリバン・ロペス・アスクイ(キューバ)と対戦。「一番苦手な相手で、一番やりたくない相手」と、語っていた相手だ。

 2回戦 米満達弘 ○(1‐0、1‐1)× リバン・ロペス・アスクイ(キューバ)

 第1ピリオド、お互いに頭をつけ、探り合いから1分、米満が片足タックルで飛び込み、片足をつかむと、ここから返されないように慎重に攻めて、立って片足を持ち上げ、場外に押し出して1ポイント。その後、相手の攻めを冷静に対応。1‐0で取る。

 第2ピリオド、開始20秒、米満がタックルに行くも上から抑えこまれ、バックに回られて1ポイント取られる。これに動揺することなく、1分16秒、再度、タックルから片足を持ち上げて体勢を崩した後、バックに回って、1ポイント取り返す。左に回って足を使い、相手の攻撃をいなす。1‐1となったが、後にポイントを取った米満のポイントが優先されるため、このピリオドも米満が取り、2‐0で勝ち。

 準々決勝 米満達弘 ○(0‐1、1‐0、5‐0)× ハイスラン・ベラネス(カナダ)

 第1ピリオド、相手は極端にお尻を後ろにつき出し、頭を付けて防御態勢をとる相手に対して、飛び込んでいけない米満。このまま終了し、延長戦のボールピックアップ。米満が引いてボールは「赤」と米満が有利な体勢で30秒の延長戦スタート。足を取って押し込む米満だったが、バックステップで相手が切り、30秒間で決着つかず、相手に1ポイント入る。1‐0で取られる。

 第2ピリオド、後がなくなった米満は、開始33秒、タックルに行って、相手のバックに回って1ポイント米満に入る。それでも、相手はあまり攻めてこない。組み合ったまま終了で1‐0で取る。

 第3ピリオド 開始30秒、米満がタックルからバックを取って1ポイント。さらに、相手が、「指から血が出た」とアピールし、タイムを要求。しかし、レスリングのルールとして、自分でタイムを掛けてはいけないことになっている。「コーション」で1ポイント米満に入る。1分、さらに米満はタックルに行き、倒してバックを取って3点。相手が攻めてくるところをかわして終了。5‐0で取る。合計、2‐1で準決勝進出した。

 準決勝 米満達弘 ○(2‐0、1‐0)× ジャブライル・ハサノフ(アゼルバイジャン)

 第1ピリオド、組み合ったままのこう着状態から1分、米満が仕掛ける。タックルからバックに回り2ポイント。相手は、1分40秒過ぎ、タックルから米満の足を取る。米満のバックに回ろうとするも、足を180度近くひらき左に回りバックを取らせないようにして、そのままタイムアップ。2‐0で取る。

 2ピリオド、米満は、1分10秒、タックルから1ポイント取り、両足とってローリングしようとするも、これはかなわず。後がなくなった相手は、タックルを何度か仕掛けてくるが、全てかわして、1‐0で終了。レスリング界の夢を乗せてけっしょうの舞台に立つ。

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