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【ロンドン五輪】ボクシング男子バンタム級!“逆転の清水”清水聡、44年ぶり銅メダル

ロンドンオリンピック第15日目の10日、ボクシングは男子バンタム級の準決勝が行われ、48年ぶりの決勝進出を目指した清水聡(=自衛隊、26)は判定で敗れ、銅メダルに輝いた。3位決定戦がないボクシングは、準決勝に進出した時点で、メダルが確定していた。

ボクシング男子の同階級では、1968年メキシコオリンピックの森岡栄治さん(故人)以来、44年ぶりの銅メダル。1964年東京オリンピックのバンタム級で金メダルを獲得した桜井孝雄さん(故人)以来48年ぶりとなる決勝進出はならなかった。

 清水は、1回戦、準々決勝と第2ラウンドまで相手にポイントをリードされ、3ラウンド目で逆転。2回戦は、6度もダウンを奪いながら審判が買収されていたためカウントを取らず、「判定負け」→「日本提訴」→「逆転判定勝利」(※レフェリーは追放)と、全て「逆転」で勝ち上がってきた。

 準決勝 清水聡 11(判定)20 ルーク・キャンベル(イギリス)

 対戦相手のキャンベルは、第3シードで昨年の世界選手権準優勝者だが、清水は準々決勝で第2シードを逆転で破っている。会場は地元の選手を応援する大歓声に包まれる完全アウェー状態。

 第1ラウンド、清水は距離を取りながら、右、ワン・ツー、ボディーとバランスのいい攻撃。一方、相手も、距離を詰めてくる清水に対して、細かいジャブを的確に当て、手数を多く出してきて、2‐5とリードを許す。

 第2ラウンド、1ラウンドよりも多めにボディーを狙い、相手にダメージを与えていく。相手も、打ち終わりに左を出して応戦してくる。キャンベルは鼻血を流す場面もあったが、4‐6とこのラウンドも取られ、合計6‐11と差を広げられる。

 最終ラウンドで「逆転」してきた清水。何かが起こる期待を抱かせた。

 第3ラウンド、これまでの清水のボディー攻撃が効いてきた相手は、疲れもあって、攻撃の主導権を清水が握る。残り30秒、清水のボディブローに相手は膝をつき、顔をゆがめた。さらに連打で攻めるが、このラウンドも5‐9で奪われ、3ラウンド合計11‐20で敗れた。

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