“Qちゃん”ことシドニー五輪女子マラソン金メダリストでスポーツキャスターの高橋尚子(40)が2日、都内・渋谷区のASICS STORE HARAJUKUで行われた『アシックス ワールドスポーツレポーター就任式』にタレント・SHELLY(28)とともに出席した。
Qちゃん、SHELLYともに『ASICS 33』を履いて登場。ランニングスカートの装いのQちゃんは、ロンドン五輪まで1ヵ月と迫った現在の心境を「選手のときのほうが冷静でしたね。応援して、どうなるんだろうという期待と、選手と同じような気持ちになってしまうと、いまのほうが緊張してしまいます」と語る。
タレント、モデル、MCとして幅広く活躍するSHELLYが、『アシックス ワールドスポーツレポーター』に就任。最初の仕事がなんと、ロンドン五輪ということで、「会場に足を踏み入れたこともないですし、テレビでしか見たことがないので、凄くワクワクしている。ヨーロッパ大陸に行くのも初めてなので、凄く楽しみにしてます」と、胸を躍らせた。
8月5日に女子マラソンが行われるが、Qちゃんは「五輪は他の大会とは違う雰囲気がある。強い選手がそのまま自分の力を発揮できるとは限らない。あとはスタート前の選手の表情だとか、走りながらの汗のかき方、足の着き方や位置取りですね。選手と同じように走ってるような気持ちで、見てもらったら楽しいと思います」と、金メダリストならではの楽しみ方をレクチャー。これにSHELLYは、「そんな風に見たことなかった。位置取りとか、さすがにマニアックな見方ですね」と感心していた。
イベント途中、2000年のシドニー五輪で、Qちゃんと金メダルを懸けて争ったルーマニア出身のマラソン選手リディア・シモン(38)に、国際電話でインタビュー。アトランタ五輪から5大会連続で女子マラソンに出場しており、今回もロンドン五輪に向けて米国コロラド州ボルダーでハードトレーニングに励んでいるというシモンは、現地時間で深夜12時半を回っていたが、「凄くワクワクしている」と気丈に答えてくれた。
シドニー五輪では、8秒差でQちゃんに敗れ、銀メダルとなったが、「高橋選手は世界記録を持っていたし、一緒に走るのはかなりドキドキした。でも、自分は銀メダルという誇り高いメダルを持って帰ることができたので、いろんな意味で思い出深い大会になった」と、Qちゃんをリスペクト。Qちゃんも「シモン選手がいたからこそああいったレースができた。一緒に走っていたあの空間、あの風というのはいまでも忘れられない。2人だけがいつまでも語り合える瞬間だったのかなと思います」と思い出話に花が咲き、「国籍や人種、言葉が違っても、魂が近い存在なのかなと思います。かけがえのない友達ですね」とシモン選手を称え、「グッドラック・イン・ロンドン！」とロンドン五輪での健闘を祈った。
その後の囲み取材では、Qちゃんが今年3月、自身の個人マネージャーを務める西村孔氏と堂々交際宣言し、「マラソンで言えば40キロ地点」とゴールイン間近であることを明かしたことの話題へ。「ロンドンが終わったら、具体的な日程は決まってますか？」と、結婚を匂わせる質問にも、「まだ全然決まってなくて、ロンドン五輪までは気持ちがいっぱいなので。そちらが終わったらお互い話はしようかと言ってます」と、まんざらでもない返答。
「メダルの数にもよる？」という追い討ちには、「数によってできないということは凄く悲しいことなので、それはないと思う。でも、日本の選手が活躍してくれれば、私たちも凄く嬉しい気持ちでテンションが高くなるので、その勢いで…っていう意味では頑張ってほしいと思います」と、笑顔で答えていた。
その他、イベントではロンドン五輪男子マラソン日本代表・藤原新選手(30)がビデオメッセージで出演。
