人気声優・江口拓也と花澤香菜が24日、神奈川・アニメイト横浜店で『機動戦士ガンダム AGE ドラマCD～ウェディング・イブ～』発売記念イベントを開いた。
現在第3世代のキオ編も佳境に入りつつある『機動戦士ガンダム AGE』。そのキオの父親に当たる第2世代の主人公アセム・アスノ（江口）とロマリー・ストーン（花澤）のアニメでは深く触れられることのなかった結婚前夜がしっかりと描かれている作品となっている。
花澤と江口の身長差に笑いと拍手が起こりつつ始まったトークショー。江口は、「ドラマCDになると聞いて、どういう話をするのかなと思っていたのですが、テーマは、『結婚前夜』でした。『父さんはどうして結婚したの』とか、『お前はなんで結婚するんだ』という話をする場面がありました。本編中でなかなか語られなかった部分なので、フリットとエミリーが、こういった経緯があって『結婚したい』という事が分かって、嬉しかったですね」と、焦点が深く掘り下げられたことに感慨深げ。花澤も、「学園生活かと思っていたんですが、3年後の物語で結構重たい話でした。でも、そこがキッチリ描かれて嬉しかった」と、率直な感想を語る。
ドラマCDではロマリーのセリフが多く、江口が「本編中よりしゃべってましたよね」と、話を振ると、花澤は、「そうなんです！しかも、『結婚して下さい』ですよ！これ自分からいうセリフじゃないですよ。更に、その後、アセムが笑って…」と、声を大にして熱弁。ただし、そのシーンは微妙な調整があったそうで、「笑い方がすごく難しかったです。苦笑いしても、ロマリーがかわいそうな感じになるし、大爆笑でも、アセムどうしたってなるし」と、苦労を口にすることとなった。
アフレコについては、江口が「（TVのアフレコは少し前に終わっていたので）キャストみんなで集まるのが久しぶりで懐かしかったです」と、振り返った。CDの内容で印象深かったところは「ロマリーが男らしかった」と言う江口。花澤が「本編で見ている人は『ロマリーはっきりしろよ！』と思うわけですよ、きっとね。だけど、ドラマCDでは自分で整理がついてからの告白ですよ。いろいろスッキリしました」と、アセムとゼハートとロマリーによる三角関係に終止符が打たれたという部分に共感しているようだった。
アセムが22歳で結婚したということに江口は「潔いいですよね」と、感嘆すると、花澤は「過ぎちゃった」と、苦笑いしファンからは笑いがあふれることに。そんな話をリアルな父親と酒を酌み交わしながらするという江口の心温まるエピソードから酒の話になると、江口は、「去年は飲む機会が多かった。朝5時まで…なんて事もありました。お酒は好きですね」と、相当量を飲んでいる様子。一方の花澤は「お酒で失敗したくないじゃん。飲んでもいいことがない」と、控え目だそうで「私酔って潰れたことないです。家でTVを見ながら梅酒を飲んでます。ご飯とか行っても、みんなが酔っていくさまをニヤニヤ見ています」と、プライベートを明かすことに。
さらに、トークは2人の印象に残っているシーンや、アセムらしい、ロマリーらしいシーンについてを本編映像を交えて明かされ、学園生活時代に、同級生が不良に絡まれてるシーンをチョイスした江口に「アセムらしい。不良3人に突っ込んでいくってなかなかできない」と称えると、花澤が「（江口なら）行く？」と返し、「僕は無理です。力はないです。だから会話でどうにか穏便に…、済ませていただけないですかね…」と、弱気を見せ、花澤が「草食男子か！本当にアセムやってた人？」と、手厳しいツッコミを見せることも。
話は続き、江口の好きなシーンで『Xラウンダー』にアセムが打ち勝つシーンで、「俺はスーパーパイロット、アセム・アスノだ！」と叫んだことにで「アセムがいままで抱えてきたXラウンダーに対する気持ちに打ち勝って次のステップに進んだ瞬間です」と、思い入れを語ると、花澤が、「いいですよねあの立ち直り方。スーパーパイロットですよ。江口くんも落ち込んだときは『俺はスーパー声優・江口だ！』って言ってみたら」と、独特の切り口で会場を沸かせることも。そんな熱血する花澤も、レミがオブライトの告白を受け入れたシーンのときの会話では、「AGEは女子から行きますよね。女子はそりゃ待ってる方がいいに決まってますって」と、意見も。
ガンダムシリーズに出演することになったときの気持ちを江口が、「僕自身はガンダムに参加できるのが嬉しかったのですが、第1回は緊張しました。『アセム・アスノ行きます！』が言いにくくて何度リテークしたことか」と、苦労話に花澤も「気合入るとイントネーションとか関係なくなるんですよね」と、うなずく。
トーク終盤では、アフレコの面白エピソードを聞かれ、花澤が、「簡単に面白エピソードとか言いますけどね、みなさん仕事中に面白エピソードがありますか！？」と声を張り、MCから「キレた」と、言われることも。
それでも、江口が「緊張しているときにほぐしてださったのは、（井上）和彦さん。テストのときなどにアドリブを入れて和ませて下さるんですよ」と、さまざまなエピソードも披露していた。
最後に、江口から「アニメ以外でもAGEが描かれるというのは僕自身もすごく嬉しくて、今まで分からなかった部分や、その世界観が楽しめました」と感想を語り、花澤は「ロマリーでこんなにしゃべったは初めてで、これで終わるのは寂しいので、またドラマCDとか作っていただけたら」と、コメントを口にして会場を後にした。
『ドラマCD～ウェディング・イブ～』は3000円（税込）で好評発売中！
