俳優・福士蒼汰と福原遥が12月20日東京都江東区「ユナイテッド・シネマ豊洲」で行われたW主演映画『楓』(監督:行定勲/配給:東映/アスミック・エース)の公開記念舞台挨拶に宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗、行定勲監督らとともに登壇した。
スピッツの名曲「楓」を原案に、行定勲監督が「令和を代表するラブストーリー」として描き出した映画『楓』は、事故で双子の弟を失った涼は、弟の恋人・亜子に弟と間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた<秘密>を抱えていた…。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命が交差するとき、驚き涙するこの冬一番の感動作。
物語の主人公を演じる福士蒼汰と福原遥。双子の弟・恵を失った涼を福士、残された恵の恋人・亜子を福原が演じ、弟のフリをする涼、秘密を抱えた亜子、大切な人を失った2人がそれぞれ葛藤を抱えながらも、希望を見出していく姿を温かく映し出す。
上映直後の興奮と感動に包まれた会場で、作品が観客へと届いた今の喜びを語り合ったほか、全国から続々と寄せられる“感動の声”を前にキャスト一同が笑顔を見せる場面も。
さらに、劇中の登場人物たちの価値観に迫る「マルバツトークコーナー」では、ここでしか聞けないキャスト・監督のエピソードが次々と飛び出し、公開を祝うにふさわしい華やかで熱量の高いイベントとなった。
双子の須永涼と須永恵の二役を演じた福士は「ついに昨日本作が公開されましたが、作品が公開されるたびに毎回ドキドキします。皆さんにどのように受け止めていただけるのか、これから沢山の方々に観ていただきたいです」と素直な心境を交えて挨拶。木下亜子役の福原は「無事に公開されたことを嬉しく思います。この作品がどんどん沢山の方に届いてほしいです」と笑顔を見せた。
『スピッツの名曲『楓』のアンサー的映画』という感想に福士は「皆さんそれぞれの『楓』があって、劇場で本作を通して『楓』を聴くと、アンサーだったり、アンサーが変わっていったりします。映画を通してそれぞれの登場人物を思い浮かべて『楓』を聴くことになるので、それがまた違った印象になるんだと思います」と分析し、作品を経て楽曲の解釈が深まったことを明かした。
福原は『人と人とが想い合う尊い温かさが胸に広がる』という感想に触れて「この映画は相手を慮るからこそ、言えない思いや優しさ、温かさを丁寧に描いていて、それが皆さんに届いているのだと思います」と喜びを語った。
宮沢は『全ての伏線を忘れた状態で最初から観たい』との声に共感。「僕が演じた梶野茂は全てを知っている人物だったので、そんな梶野の葛藤を皆さんと共有出来ているのが嬉しい。最後にすべての伏線が回収されるので何度も観て欲しい」と呼び掛けた。石井もその伏線回収に言及し、「私も『待って!亜子ちゃん、あの時あんな顔していたよね!?』と観終わった時に思う事があって、2回目を観た時に新たな感動があります。それを皆さんにも体験してほしいです!」と『楓』リピートを熱望。
宮近はニュージーランドのシーンに触れて「ニュージーランドに行ったような体験ができる映画です。僕も行ってみたかったけれど、この映画を観て行ったのかもしれないと思いました。でもパスポートのスタンプを確認したらなかったので、行っていなかった。この映画は旅行体験もできるし、涙も止まらないし、伏線も回収し過ぎです!」と絶賛した。
『楓』の登場人物にちなんだマルバツトークコーナーを実施。第1問『涼のように、好きになったら自分より好きな人の気持ちを優先する』には全員がマルと回答。しかし福士は「距離が遠くて近くても気に掛け過ぎちゃうので大変」と語ると、宮沢から「本当に気を遣ってくれるので、福士さんがいると現場が心地よくなる」と称賛されるも、福士は「もう少し自分の我を出していこうかなあ」と呟いていた。
第2問『恵のように、大切な人にサプライズされたい』には福原、石井、宮近の「サプライズされたい派」と福士・宮沢の「サプライズしたい側」に分かれた。福士は「サプライズされると喜ばなければ…と思ってしまう」と気を配る性格ならではの葛藤を明かし、宮沢は「僕はサプライズする事を考える時間が好き。されるのは苦手です」とこだわりを明かした。
第3問『亜子のように大切な写真は、いつも見えるところに飾りたい』には、福原だけが飾りたい派と答えた。「え~!」と驚く福原をよそに、写真が趣味の福士は「大切な写真があり過ぎて選べない。いったん全部閉まって見返す時間を作る。一枚を選んで飾るのは逆に難しい」と理由を述べた。ちなみに福原は「クランクアップ時の写真を沢山並べて飾っています。皆さんにも飾って欲しいです」と願った。
第4問『梶野のように、好きなことを仕事に活かしたい』は全員マルと回答。福士は「俳優の仕事はラッキーです。人生が全て俳優としての糧になります」と述べた。
第5問『日和のように好きなことをまっすぐ好きだと伝えるタイプ』には宮近のみ×を回答。これに宮近は「プライドとか照れとか色々な感情が邪魔をして、素直になれないふしのある僕です」と自己分析すると、福原は「素直になろう!」と即答アドバイス。宮沢も「好きなものを好きだ!というしかない。僕は嫌いなものは嫌いだと言えない分、好きなことを好きだととことん言いたい」と熱弁すると、宮近は「好きな想いがあるものに対して真っすぐ飛び込むと自分も変われるのかな…」と共演者のマインドから学びを得た様子を見せた。
第6問『雄介のように、人に相談するよりも相談されることのほうが多い』に、宮近は「聞き手になることが多いです。僕は素直に言えないので人に相談しようとはならないのですが、相談を聞く事自体が面倒くさくなる事もあって、相談するのも聞くのもよろしくないのかも」と葛藤を告白した。その答えに対して、Travis Japanのリーダーであることを福士から指摘されると、宮近は「皆で話すこともあるし、リーダーという立場もあるので最終的にはまとめたりします。メンバーそれぞれの意見を聞くことには慣れているので。そういう意味ではマルなのかな」と考えを少し変えることができた。
最後に福原は「この作品は喪失を経験した二人が、自分たちのペースでゆっくりと前に行こうとする姿に背中を押され、そっと寄り添ってくれるような作品です。皆さんにも届いて、この作品が自分に寄り添う温かい作品になったら嬉しいです」と期待を込めた。福士は「登場人物たちは偽りを抱えて生きているけれど、みんなピュアで、彼らを応援したくなります。伏線もあるので何度も観て色々な感情になっていただけたら嬉しいです」と呼び掛けた。行定監督は「素晴らしいキャスト、スタッフに恵まれて温かく切ない映画が出来ました。10年後も20年後も色褪せない映画になってくれることを願っています」とロングランヒットへの祈りを込め、華やかな舞台挨拶は幕を閉じました。
また、今作では語りたくなる【#楓泣き】感想&期待投稿キャンペーンも開催中!本作を鑑賞し、涼と亜子の切ない運命とこの冬一番の感動を見届けた観客たちからの熱いコメントにも注目してほしい。
▼語りたくなる#楓泣き 感想&期待投稿キャンペーン
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【ストーリー】
僕は、弟のフリをした。君に笑っていてほしくて。
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。
二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があったー。
愛するからこそ、伝えられなかった想い。
めぐる季節の中で明らかになる、あまりにも切ない真実に、驚きと涙がとまらない。

【クレジット&ビリング】
■タイトル:『楓』
■出演: 福士蒼汰 福原遥
宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗
大塚寧々 加藤雅也
■監督:行定勲
■脚本:髙橋泉
■原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
■音楽:Yaffle
■プロデューサー:井手陽子 八尾香澄
■製作:映画『楓』製作委員会
■制作プロダクション:アスミック・エース C&Iエンタテインメント
■配給:東映 アスミック・エース
■コピーライト:Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
2025/日本/カラー/120分/シネスコ/Dolby5.1c
公式サイト: https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
公式X/公式Instagram/公式TikTok:@kaede_movie1219














