
俳優・山田裕貴が主演を務める映画『爆弾』(監督:永井聡/配給:ワーナー・ブラザース映画)が10月31日に公開され、11月8日に大阪で、11月9日には名古屋で大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。名古屋は山田の故郷ということもあり、2日間にわたり熱気あふれるイベントとなった。
映画『爆弾』は、全国360劇場、383スクリーンで上映され、公開4日間(10月31日~11月3日)で動員37万9013人、興行収入5億2045万円を突破。動員・興行収入ともに邦画実写映画で初登場第1位を獲得し、10代~30代の若年層をはじめ、ファミリー層やシニア層まで、老若男女を巻き込む“爆弾級” 大ヒットスタートを切った。
2週目に入った11月8日には大阪で、11月9日名古屋で大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、主演の山田裕貴と永井聡監督が登壇。名古屋は山田の故郷でもあり、2日間にわたり熱気あふれるイベントとなった。
<映画『爆弾』大ヒット御礼舞台挨拶 概要>
■日時:11月8日(土)
■場所:大阪ステーションシティシネマ
■登壇者(敬称略):山田裕貴、永井聡監督
■日時:11月9日(日)
■場所:ミッドランドスクエア シネマ
■登壇者(敬称略):山田裕貴、永井聡監督

11月8日に大阪府大阪市の大阪ステーションシネマで行われた舞台挨拶では、主人公・類家を演じた山田は、「僕は名古屋出身なんですけど、吉本新喜劇を観て育ったこともあって大阪の人が大好きなんです。子供の頃から観ていたので、こういうステージに立つとズッコケたくなりますね」と“大阪愛”を語り、会場を沸かせた。
そして話題は、SNSでもその怪演っぷりで話題沸騰、謎の男・スズキタゴサクを演じた佐藤二朗について。山田は、「タゴサクには信念も哲学もなく、何かひけらかしたいわけでもない。ただ“僕はこうだ”という存在を、類家や観客の皆さんに突き付けて、ゾワゾワさせるんです。二朗さんのその芝居の幅が本当にすごくて。役の捉え方や脚本の読み方も含め、『僕もこうならなければ一流とは言えないな』と思わされました。最大のリスペクトをこめて、怖い存在でした」と、佐藤への深い敬意と受けた刺激について熱弁した。
さらに、舞台挨拶の後には山田の熱望により、来場客への『爆弾』チラシ配りも実現!主演俳優としてさらなる大ヒットを願い、「『爆弾』もお願いします!」と一人一人にチラシを手渡す山田。来場客が驚き歓喜の声を上げる中、笑顔でチラシを配り続けていた。
翌日の11月9日、山田裕貴の故郷・愛知県名古屋市のミッドランドスクエア シネマにて行われた舞台挨拶では、上映後、熱気冷めやらぬ観客の前に二人が登場すると、会場は大歓声と拍手に包まれ、山田も永井監督も「盛り上がりが凄い!」「海外プレミアか何か!?」と驚きと喜びを隠せない様子だった。

山田は「お客さんがたくさん入ってる劇場を見られる、こんなに幸せなことはない。本当にありがたいです。そんな作品の主演であれることを誇りに思います。観終わった今、みなさんの心にモヤモヤを与えているのはスズキタゴサクかもしれませんが…この作品を楽しんでいただけたら嬉しいです!」と笑顔で語った。永井監督も「この映画は、愛知県が生んでくれたこのイケメンと、不気味なおじさんと、中日ドラゴンズさん、そして名古屋のみなさんのおかげです!」と“名古屋愛”たっぷりに感謝を述べると、さらに、スズキタゴサクが劇中で被っている中日ドラゴンズの帽子が「実際に選手の帽子を製作しているところで、映画用に作っていただいたもの」と秘話を明かした。
拍手と歓声が絶えないなか、山田は「こうして故郷に映画を持って帰ってこられるだけでありがたいです。本当に、母ちゃんか親戚かな?って思うくらい盛り上がっていただいて…!」と嬉しそうにコメント。さらに試写会やヘルシンキ国際映画祭でのワールドプレミア上映、そしてプライベートですでに3回本作を鑑賞しているという山田は、「この映画は音にもこだわっているので、音の良い環境で観たくて3回目はドルビーアトモスで観ました。自分が出ている映画なので、反省点を探しながら見てしまうこともあるんですけど、ようやく3回目で冷静に観られたというか。3回観てもまだ面白いのか!という、本当に総合力の高い作品だなと思いました」」と熱弁。
永井監督も、特に音響に対しては並々ならぬこだわりを持っていたといい、「『爆弾』というタイトルから爆発を期待されると思ったので、映像も音も胸に迫る立体感を意識しました。爆発シーンは、エキストラを入れて基本的に火薬を使って本当に爆発させています。伊藤沙莉さんと坂東龍汰さんの巡査コンビが直面するバイクの爆発シーン、あそこでの彼らのリアクションも本物です」と、撮影秘話についても明かしていた。

山田は、「爆発シーンで逃げ惑う人々や、警察の特殊部隊が出動する一瞬のカットまで気合が入っていて素晴らしい。僕がめっちゃ好きなのは、代々木公園の爆破のシーン。救助に来た人が目の前の怪我人を横切ってしまう描写があったり、現場の混乱が伝わってきてすごい迫力でしたね」と語り、興奮冷めやらぬ様子。その“臨場感”の裏には、音と映像への徹底したこだわりがあったことを、監督が重ねて強調した。
さらに話題は、スズキタゴサク役・佐藤二朗との対峙シーンへ。山田は、「二朗さんの膨大なセリフ量、波を作って観客を引き込む芝居、アドリブの妙……本当にすごい方。熱量もテンポも落とさず、新たな発見があればセッションしようとしてくれて、楽しすぎてまさに類家の気持ちでした。『はー!楽しいー!』と思える現場でした!」と語り、満面の笑み。永井監督も「渡部篤郎さんが佐藤さんを“二朗”、佐藤さんが山田くんを“裕貴”と呼び合う関係性も微笑ましかった」と、現場の和やかな空気を振り返った。
大先輩たちとの共演について、山田は「今年は『木の上の軍隊』『ベートーヴェン捏造』、そして『爆弾』と、5か月間ですべて撮影していて、その間に錚々たる先輩俳優の方々と向き合い続けてきた。天から修行させられているようで、毎日120%で挑んでいました」と俳優人生の充実ぶりを語る。そんな山田について永井監督は、「山田君は本当に裏表がなくて、悪口も言わないしすごくピュアで、本当にいい子だなと思いました。愛知県から生まれたんだね」と微笑むと、山田がすかさず「愛を知る県ですから!」と返し、会場は笑いと拍手に包まれた。
主演俳優として特に感謝を伝えたい相手を問われると、山田は「とてつもなく面白い原作を生み出してくださった呉勝弘先生、そして永井監督はもちろん、キャスト、スタッフ、全員に感謝しています」と感慨深げに語り、「僕のばあちゃんが別の劇場でウン十年ぶりに映画を観ているらしくて、それもすごく嬉しいです。爆発のシーンとか心配ですけど…無事を祈ります!(笑)」と笑いを誘っていた。

舞台挨拶の最後に、山田は、「『爆弾』は、“踏みとどまれるか、踏みとどまれないか”を描いた映画だと思っています。類家は、踏みとどまれる人。世界を、社会を、人間をあきらめていても踏みとどまれる人なんです。タゴサクは、踏みとどまれなかった人だと思う。人の優しさや孤独を思い出させてくれる作品です。だけど、悪い人が本当に悪さをしたくしているのか、そこには何かあるんじゃないかと思えるだけで、人に優しくできる気がしていて。もしタゴサクのような状況になったとき、自分は踏みとどまれるか――そう問いかけてくれる映画だと思います。この映画がどんな形でも、たくさんの人の心に届いたら嬉しいです。そしてみなさんの感想で、ぜひ『爆弾』を“爆発”させてください!」と熱くメッセージを送った。割れんばかりの拍手の中、名古屋の夜は熱狂のうちに幕を閉じた。
日本を代表する実力派キャスト陣が集結し、取調室という密室と、爆弾の恐怖が潜む東京の街という対照的な空間で、それぞれが張り詰めた演技合戦を繰り広げる!緊迫する交渉、突きつけられる謎、刻一刻と迫る爆発。観る者すべてが試される“極限のリアルタイムミステリー”、ついに開戦!!
映画『爆弾』は大ヒット上映中!
【作品情報】
◇出演:山田裕貴 伊藤沙莉 染谷将太 坂東龍汰 寛一郎 片岡千之助 中田青渚
加藤雅也 正名僕蔵 夏川結衣 渡部篤郎 佐藤二朗
◇原作:呉勝浩「爆弾」(講談社文庫)
◇監督:永井聡
◇脚本:八津弘幸 山浦雅大
◇主題歌:宮本浩次「I AM HERO」(UNIVERSAL SIGMA)
◇配給:ワーナー・ブラザース映画
◇公式サイト:bakudan-movie.jp
◇公式X:@bakudan_movie
◇公式Instagram:@bakudan_movie
◇原作クレジット:©表記:©呉勝浩/講談社
◇©表記:©呉勝浩/講談社 ©2025映画『爆弾』製作委員会














