潮紗理菜、中原署の一日警察署長！交通安全と防犯呼びかけ！署長のイスに座り「お尻の感覚を忘れずに…」

　アイドルグループ『日向坂46』の元メンバーでタレントの潮紗理菜が9月19日神奈川・川崎市「グランツリー武蔵小杉」で行われた「秋の全国交通安全運動出陣式一日中原警察署長キャンペーン」に神奈川県警中原署の一日警察署長として制服姿で登壇。
　200人の来場者を前に「自転車の交通ルールの遵守」と「オレオレ詐欺などの特殊詐欺への注意」を呼び掛けた。

　取材・撮影：伊藤直樹 ©ニュースラウンジ／エッジライン

　秋の全国交通安全運動（9月21～30日）を前に、中原区民一人ひとりが交通安全について考え、交通ルールの遵守と交通マナーの向上を図るきっかけとすることで、交通事故防止につながるようイベントを開催した。

　特に中原区は、区内で起きる交通事故のうち自転車が関係する交通事故の割合が令和7年8月末時点で44.6％と、神奈川県の中でも非常に高くなっていることから、自転車の交通ルールの遵守とマナーアップを中心とした交通事故防止に対する意識の向上に地域ぐるみで取り組んでいるため、今回のイベントも「自転車の交通ルール」に重点が置かれた。

　凛々しい制服姿で投じようした潮は委嘱状を受け取り、「私は一日中原警察署長として、交通事故の防止のため、日ごろの活動を通じて、広く広報啓発活動を行うことにより、安全で安心して暮らせる地域社会を実現できるよう、全力で職務に励むことをここに宣言します　令和7年9月19日一日中原警察署長　潮紗理菜」と交通安全宣言の後、司会を務める女性警察官とのやり取りへ。

　中原区では自転車の交通事故が全体の約半数を占めています。自転車の交通事故を減らすためにも自転車の運転者がどんなことに気を付ければいいとお考えでしょうか？
　潮：自転車は身近な乗り物ですが車両の一種です。改めて交通ルールをしっかりと守ることが大切だと思います。スマートフォンの操作、傘差し運転などの“ながら運転”を止める、気を付ける、ちょっとした油断だったり、交通ルールの軽視といったことが大きな交通事故につながると思います。また、来年から、自転車に新しい制度も適用されます。私自身も知らない間に交通ルール違反をしてしまうといったことがないように、今一度しっかりと交通ルールを守り、安全運転を心掛けたいなあと思っております。

　来年から始まる制度は何かご存じですか？
　潮：反則通告制度が来年から適用されるということで、普段意識していなくても、気づいたら自分がルール違反してしまっているということが、すごく起こるのかなぁと気がしていまして、いまからしっかり理解しておくことが、防止につながるかなぁと思っております

　※交通反則通告制度とは、2026年4月1日から、自転車の「交通反則告知書（青切符）」と「納付書」が交付される制度が導入される。運転者が反則行為（比較的軽微な道路交通法違反行為）をした場合、一定期間内に反則金を納めると、刑事裁判や家庭裁判所の審判を受けないで事件が処理されるという制度（警視庁ホームページより）。

　一日警察署長の立場として、交通事故だけでなく、区民の皆さんに気をつけてほしいことは？
　潮：いまは警察官や役所の職員を名乗るオレオレ詐欺や特殊詐欺が多く発生していると聞きました。電話がかかってきて、お金やキャッシュカードの話をされたりだとか、テレビ電話通話で逮捕状を見せられたりした際には慌てることなく、落ち着いて電話を切って、すぐにお近くの警察署に行っていただきたいです。お一人の判断だけではなく、警察署へ通報することが被害防止にもつながると思います。交通安全に加えまして、こういった防犯の意識を一人一人高めることが、大切だと考えております」

　MCの女性警察官からは、「年配の方だけではなく、20代・30代の方もひがいにあってますので気を付けてください」と、注意喚起が。

　その後、イベントでは、「自転車デジタルかるた」で、傘差し運転禁止、並走禁止、夜間のライト点灯、など自転車の交通ルールを「な・か・は・ら・く」の頭文字から始まるもののみ時間の都合上クイズ形式と俳句調の標語で紹介された。

　また、交通安全啓発物等200セットが潮から手渡しで配布された。そして、最後に出陣式ということで、潮からの「中原区の安全安心を願って、秋の全国交通安全運動！シュッパーツ！シンコー」の掛け声でイベント終了した。

　イベント終了後は中原警察署に場所を移し、感謝状の贈呈と囲み取材が行われた。
　一日警察署長を務めた感想を「一日警察署長を務めさせていただきまして、交通安全や防犯を呼び掛けるという大切な役割を担わせていただき、緊張感もありましたし、でも貴重な経験をさせていただきました。本日、デジタルかるたをやりまして、楽しみながら交通ルールを今一度、確認したり、たくさんの方と一緒に考えて学べて大変、私自身としても勉強になった時間でした」と、述べた。

　普段防犯などで気を付けていることとして、「私は普段歩いて移動することが多いので、横断歩道を渡る際などに、たとえ信号が青だったとしても、必ず左右を確認してから渡る、といったことでしたり、イヤホンを外して街の音を聞きながら歩くこと、そして、時間がないとやはり、周りも見えづらくなってしまうなぁと思いますので、できる限り、時間に余裕を持った行動を取れるように心がけております」と、普段から事故を未然に防ぐように、注意深く行動している腰をうかがわせた。

　一日警察署長をして、これから気を付けていきたいと思ったことは、「交通ルールを改めて確認することができて、来年からは自転車に新しい制度も導入されるので、知らないうちにルール違反をしてしまうことがないように、いまいちど確認して安全運転して、安全に過ごしたいなぁと思いました。自分だけでなく周りの皆さんにも安全といったものを呼び掛けられるようになりたいなぁという風に思いました」とコメント。

　また、フォトセッションの時に、署長から署長のイスに座ってみては？と勧められ、恐縮しながら、「恐いです」を連発。座り心地について、「警察署長のお席に座らせていただいたことが初めてで、今後の人生でもないことかと思うので、お尻での感覚を忘れずに過ごしたいなと思いました。背筋が伸びるを超えて凍るぐらいだったんですけど、大変貴重な経験をさせていただき、署長もすごく温かく優しい方で、（部屋で飼っていらっしゃる）鈴虫のリンリンという鳴き声に心癒されながら、中原警察署の方が温かいなぁと…」と、感想を述べた。