川崎市、自動運転バス実証実験スタート!福田市長「ほぼレベル4に近い感じで、非常に期待が高い」

川崎市、自動運転バス実証実験スタート!福田市長「ほぼレベル4に近い感じで、非常に期待が高い」

川崎市、自動運転バス実証実験スタート!福田市長「ほぼレベル4に近い感じで、非常に期待が高い」
 川崎市は、2027年度から特定の条件下で運転手を不要とする「レベル4」での自動運転バス実装を目指した「自動運転バス実証実験」を1月27日より2月7日までの2週間にわたって、開始した。実際に運行路線である「大師橋駅(川崎市川崎区)〜天空橋駅(東京都大田区)」(レベル2で運行(一部区間は手動))及び「川崎駅〜市立川崎病院(川崎市川崎区)」(レベル0(完全手動)で運行)の2ルートを使い、お客さんに乗車してもらい(無料)行われる。

 (取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ)
 ※一部写真提供 川崎市

トップ写真は、福田市長らが試乗した自動運転バスが会見場に戻ってくる様子

 1月27日には、神奈川・川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)(川崎市川崎区殿町)で出発式が行われ、福田紀彦市長や青木功雄議長を始め、関係者や報道機関向けに、「大師橋駅(川崎市川崎区)〜天空橋駅(東京都大田区)」の一部、往復約20分間程度の試乗走行も行われた。

 なお、大師橋駅(川崎市川崎区)〜天空橋駅間(東京都大田区)ルートのように、「レベル4」に向けた警察の管轄が異なる都道府県をまたぐ実証実験は国内初となる。

 今回の実証実験は、特定の条件下で運転手を不要とする「レベル4」のシステムを搭載した自動運転バスを走らせ、交通量や大型車の混入、路上駐車が多い都市部ならではの道路状況が自動運転バスの走行に与える影響を検証し、運転手不足などの課題解決や都市の利便性の維持、都市部での自動運転レベル4実装に関するノウハウを全国に横展開する「川崎モデル」の構築に向けた重要な一歩。
 ※レベル4:自動運転化レベルの定義において、システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行するもの
 ※レベル2:システムが縦方向及び横方向両方の車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行するもの(国土交通省︓自動運転車の安全技術ガイドライン引用)

 福田市長は、試乗してみて「まず驚いたのが、やっぱりスピード感ですね。35キロぐらい出ていたんでしょうか、あれぐらいスピードあると、ストレスなく乗れてるなということもありましたし、往路の時には2車線を跨いでいくところやカーブも非常にスムーズで、技術の高さに驚きました。非常にセンシティブに反応することからブレーキもかかるところはありましたけども、こういうことを検証の中で微調整していくんだろうなということを感じました。
 人間とほんとに遜色ない動きをしているということを考えると、 はっきり言って手を離してる状態って(ハンドルに手が)乗っているか乗っていないかなので、これってレベル2とレベル4の違いにどれほどの違いがあるのかと。だからもうほぼレベル4に近いんじゃないのっていう感じですので、非常に期待が高いです」と、語った。

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 実証実験の概要と一般向け試乗会について
 (1)実証実験の概要
 ●羽田連絡線:大師橋駅(川崎市川崎区)〜天空橋駅(東京都大田区)
 レベル:レベル2で運行(一部区間は手動)
 期 間:令和7年1月27 日(月)〜30 日(木)、2月4日(火)〜7日(金)
 ※令和7年1月27 日(月)は、川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)から天空橋駅の往復
 ●川崎病院線:川崎駅〜市立川崎病院
 レベル:全区間レベル0(完全手動)で運行 ※レベル0:運転者が全ての動的運転タスクを実行
 期 間:令和7年2月1日(土)〜2月2日(日)
 ●車両:ティアフォー社製Minibus 2.0

 (2)一般向け試乗会
 令和7年1月28 日(火)〜2月7日(金)、一般向け試乗会を開催します。
 【羽田連絡線】
 日程:令和7年1月28 日(火)〜1月30 日(木)、2月4日(火)〜7日(金)
 時間:9時〜16 時(1日あたり7便)
 【川崎病院線】
 日程:令和7年2月1日(土)〜2月2日(日)
 時間:9時〜16 時(1日あたり14 便)

 事前予約制:令和7年1月15 日(水)10 時から、市HP にて予約受付開始(先着順)
 市HP https://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000167580.html

 【自動運転レベル】[JAFホームページより] https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-structure/faq083

 レベル0 運転自動化なし
     自動運転する技術が何もない状態。
      運転操作の主体はドライバー
 レベル1 運転支援車
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかを部分的に行う。
運転操作の主体はドライバー
 レベル2 運転支援車
    システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作の両方を部分的に行う。
運転操作の主体はドライバー
 レベル3 条件付自動運転車(限定領域)
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。ただし運転自動化システム作動中も、システムからの要請でドライバーはいつでも運転に戻れなければならない。
運転操作の主体はシステム(システム非作動の場合はドライバー)
 レベル4 自動運転車(限定領域)
 決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。
運転操作の主体はシステム
 レベル5 完全自動運転車
条件なく、全ての運転操作を自動化。
運転操作の主体はシステム

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