アリス十番が江の島を占領！デビューシングル「夏だね☆」PV撮影を独占取材！

江の島でPV撮影に臨んだアリス十番

　客席にダイブ、ヘッドバンギングしたりとヘビメタの要素を取り入れたアイドルユニット『アリス十番』が、7月4日にリリースするデビューシングル「夏だね☆」のPV撮影を18日、神奈川・藤沢の江の島で行った。

　通勤するサラリーマン、通学する学生たちの姿が目立つ午前8時前、『アリス十番』のメンバーは遅刻することなく、都内の事務所でスタッフたちと待機。待ち合わせ場所の事務所に到着すると、PV撮影に臨む藤崎麻美(22)、月村麗華(25)、桜のどか(21)、桐谷真央(18)、塩谷彩香(19)、早瀬愛夢(21)、渡辺まあり(22)、立花あんな(20)、麻友美(20)、森カノン(22)の10人がワゴン車から降りてきて、「おはようございます!」と、元気よく挨拶してくれた。

　今回のPVは当初、茨城県の海での撮影を予定していたが、北関東方面の天気予報が雨だったため、急きょ神奈川・湘南にロケーションを変更。メンバーとスタッフ、荷物をワゴン車2台に乗せ、約2時間かけて藤沢市内の江の島に到着した。

　ワゴン車から降りたメンバーたちは、「わぁ～海だ～！」「キレイ～！」と、湘南の海に感激。だが、一日がかりの撮影で、スケジュールに遅れが出ないように、休む間もなく監督からの指示が飛ぶ。のっけから10人は砂浜を全力疾走! 左足首靱帯部分断裂のケガで休んでいた森も走っていたが、やはり心配だ。こちらから「足のケガは大丈夫？」と声をかけると、「まだライブには出てないんですけど、だいぶよくなりました。6月3日のライブでステージに復帰するので、よろしくお願いします」と、笑顔で返答した。

私服で全力疾走！

　その後、何度も砂浜でのダッシュが続き、メンバーも息たえだえで、ドリンクを補給。だが、監督からまた声がかかると、笑顔で撮影に臨み、私服姿のまま海に入ることさえいとわない。

　そして、ついに水着姿の撮影へ。色とりどりのビキニに身を包んだメンバーが、ゴムボートやビーチボールで遊び、はしゃぐと、ギャラリーが増え始める。「あの人たち誰？」「AKB48？」「あの水着の子かわいくない？」という声が飛び交う中、ラジカセで音を鳴らしながら、「夏だね☆」の本格的な撮影へ。元々は藤崎、月村、森らで結成されたユニット『ぴゅあふる』の楽曲だが、ポップなメロディー、ライブでメンバーがタオルを振り回す振り付けが特徴的な「夏だね☆」が、本格的な夏を迎えるこれ以上ないタイミングで、『アリス十番』のデビューシングルとして、選ばれた。

　メンバーたちは、ステージ同様に踊ってみせたが、砂に足を取られ、思うように動けない。すると、監督やスタッフが「(ダンスを)流さないで！」「ギャラリーは気にしないで」と檄が飛ばし、メンバーたちを鼓舞させる。その甲斐があったのか、『アリス十番』はいつものノリを取り戻し、ジェイソンマスクをつけ、ヘッドバンギング！ビキニ姿の女の子がジェイソンマスクを着け、おどろおどろしい武器を手にしている奇妙な光景に「何やってんの？」と、ギャラリーはさらに増え続ける。

　撮影も順調かと思いきや、急に雨が降り、2度中断に。ここでメンバーたちは休憩をとり、それぞれスタッフが用意したおにぎりやサンドウィッチを口にする。だが、ここでトンビが立花の手からサンドウィッチを奪うという襲撃ハプニングが発生！その拍子に、森も唇を切り、流血してしまう。地元住民には有名だが、メンバーやスタッフは、トンビが人間の食べ物をさらってしまうことを知らなかったのだ。トンビの群れを見つめ、スタッフから「食べるときは必ずワゴン車の中で！」という指示が飛ぶ。

　雨も止み、気を取り直して撮影へ。ちょっと夏を先取りしたスイカを食べるシーンでは、「美味しい～！」「今年初めて食べた！」とスマイル全開。その後は、ステージ衣装に着替えて、場所も砂浜から椰子の木が生い茂る広場に移す。ここでもラジカセから音を鳴らしての撮影。5月13日のライブで『アリス十番』に復帰した麻は、ゴスロリチックな衣装で踊る。センターを務める藤崎と、地元・湘南に凱旋となった月村の“2トップ”が、ラップの部分でカメラに寄り、激しいダンスを披露した。

　お次は、浴衣に着替え、デッキのほうへ。美しい夕焼けをバックに浴衣で歩くメンバーたちの姿が映える。ひときわ短い丈の浴衣で、美脚を見せた麻は、『日テレジェニック2012』を目指し、奮闘していたが、惜しくも脱落。「『アイドルの穴2012 日テレジェニックを探せ！』(日本テレビ系)の放送が終わった深夜から朝までチャットをやって、家に帰って…大変でした」と、多忙な日々を振り返りながらも、応援してくれたファンへの感謝の気持ちは忘れない。

　陽が暮れて、メンバーたちが砂浜で花火を楽しんだところで、なんとか撮影は無事終了。現在『TSUTAYAプリンセス』のセミファイナリストの渡辺のみ、チャットがあるため、単独で片瀬江ノ島駅から電車で都内に戻ることに。『TSUTAYAプリンセス』は、年をまたいで新年にグランプリが決定する長き闘いだが、「いま(18日現在)5位なんです！頑張らないと…」と目を輝かせた。そして、メンバーとスタッフは2台のワゴン車に乗り、約2時間かけて都内の事務所に戻る。時計の針は午後10時を回っていたが、リーダーの桜が疲れも見せず、一日がかりの撮影を総括してくれた。

　「途中、雨とかもあったんですけど、ちゃんと晴れて最後まで撮影できてよかった。本当に一日がかりだったけど、あっという間で、1週間ぐらいみんなで泊まって撮影していた気分。まだ夏前なのに、夏にやる行事をきょう一日でやりました」と、慌しいPV撮影を振り返り。

　別々に乗っていたので、うかがい知れなかったワゴン車の様子について聞いてみると、「行きはワイワイしていて、元気に話してた。『アリス十番』って本当にみんな仲良くて、集まるとみんなくだらない話しかしないんですよ。みんなでゲームしたり、変顔大会したり。普通のアイドル事務所さんだとNGでも、ウチはOKなので(笑)」と、かなり楽しんだよう。ちなみにこの車内での模様は、PVのメイキングに収録されるとのこと。

　かなりのギャラリーが集まったことについて聞くと、「監督さんから『気にしないで』って言われたけど、やっぱり気になりますよね。でも、ギャラリーが多いほど燃えるので、楽しかったです」と、頼もしい返答。さらに「修学旅行かわからないけど、学生の方や一般の方も来てくださって、びっくりした。『AKBですか？』って何回も聞かれたけど、私たち『アリス十番』の名前がちょっとでも広がって、次来たときには『うわっ！アリス十番がいる！すげー！』みたいな感じになれたらいい」と、力強く語った。

　他のメンバーよりひときわ大きいスイカを食べていたシーンについては、「みんな三角形だったけど、なぜかのどかだけ三日月型の一番大きいやつで。志村けんさんばりにガーッ！て食べました」と笑わせる。

　リーダーという立場の桜だが、「結成当時はみんなバラバラで、事務所の人から言われたことをみんなに伝えたりで精いっぱいでした。でも、最近はメンバー同士の絆が深くて、のどかがまとめなくても、みんなから率先して『こうしようよ』という意見が出たりするので、やりやすいです」と、メンバーとの絆を再確認。「しっかり者でいままでやってきたけど、最近よく突っ込まれるんですよ。『全然、しっかりしてないんじゃないか』って(笑)」とリーダーの座も危うい(？)ようだが、「でも、一番のしっかり者です！」とキッパリ。

　インディーズデビューシングルとなる「夏だね☆」については、「バージョンアップしていて、『ぴゅあふる』とは曲調が違う。ギターサウンドもゴリゴリメタルっぽくなってるので、そこも楽しみにしていただけたら」とアピール。最後に、ファンに向けて「ここまで1年間、『アリス十番』として活動してきて、ようやく全国のみなさんに聴いていただけるチャンスがきたわけなんですよ。私たちも凄い気合が入っていて、一人でも多くの方に聴いてもらいたい。絶対にオリコンの10位以内に入りたい！デイリーじゃなく、ウィークリーで。よろしくお願いします」と気合の入ったメッセージを送った。

　「夏だね☆/負けないで☆」の通常盤、PV入りのDVD付初回限定盤は7月4日発売！