元『モーニング娘。』7代目リーダーだった女優・新垣里沙（23）が28日、神奈川・藤沢市庁舎で映画『とびだせ新選組！』（監督・脚本：野伏翔／来年公開予定）制作発表会見に俳優・永澤俊矢（50）、小野寺昭（68）、横内正（70）、野伏監督、鈴木恒夫藤沢市長とともに登壇した。
作品はタイムスリップもので、平成の現代に池田屋を襲撃する直前だった近藤勇（永澤）率いる新選組が飛び出してくる。その新選組が現れたのが、女の子ばかりの新選組隊士で池田屋の襲撃をミュージカル仕立てに公演しようとしていた藤沢市の小さな劇団。本物の新選組が現代に戸惑いを覚え、警察に逮捕されるなど騒動を起こす中、その生き方に、劇団員へ前向きな影響を及ぼすこととなるというもの。新垣は父は分からず母は大女優ということに反発し、劇団活動に情熱を燃やす綾野森典子を演じる。
夏らしいワンピース姿で現れた新垣は、「ロケーションが藤沢ということで、私自身も横浜出身で、小学校のころに江ノ島に行ったり湘南に行ったりとかゆかりのある場所で、すごくワクワクしています」と、期待に胸を膨らませ、「『モーニング娘。』時代にロケでも行きました。江ノ島の水族館が好きで、いろんな水族館に行っているんですけど、ペンギンコーナーから離れずにずっとみていた思い出がありますね。（雑誌で）海の家のアルバイトをした時もお兄さんお姉さんが優しい方々でした」と、いい思い出が多いエピソードを。
映画出演にかんしては「1人の新垣里沙としてはこうしてなって行きたいなというのがあるので、1つ1つのお芝居を、共演者からしっかり吸収していきたいとも思います」と、前を向く。「新選組」が出てくるという舞台には、「私の時代からは遠いですけど、沖田総司さんが近い存在になる。自分の中でいろんな面が出るようにしたい」といい、もしタイムスリップしたらと話が向くと、「『モーニング娘。』当時の私にこうしたら失敗しないよって伝えたい。ダンスをやったことがなかったので、バレエでもやっておけばよかったと思って」と、過去のアドバイスしたいのだとか。
舞台の見どころについて、新垣は、「新選組が現代に来たことによって典子の出生の秘密が分かったりと今から気合が入っています」といい、劇中、小野寺演じる政治家の隠し子であったことも明かされるという。
そんな“娘”を持つ役どころの小野寺に新垣の印象を尋ねると、「きょう初めてお会いしたんですが、カワイイですね。最後はハッピーエンドになるようになりますよ」と、目尻を下げながらコメント。逆に、新垣に小野寺の印象を尋ねてみると、「カッコイイですね。うちのパパは中性的でぽわーんとしてる優しい感じで、（小野寺が）パパ！っていう渋い感じに憧れますね。でも、笑顔が優しいので、そういう部分はホッとするというか、優しくて柔らかい雰囲気の方だったので、恥がないようにしたいと思います」と好印象で、撮影でもいいコンビネーションを見せそうな様子だった。
また、報道陣から、「湘南はデートスポットですけどいかがですか？」と尋ねられると、「先輩たちとか矢口（真里）さんが幸せになっているのを見ると、いつか素敵な結婚式をしたいですね。湘南の男性はかっこいいイメージがあります」と、期待を寄せていた。
最後に、「根性を思う存分発揮して、いい作品に仕上げたいと思います！」と、元気よくPR。なお、同作品は、昨年5月から製作が開始され、昨年9月には藤沢市からプロ・アマ問わずのオーディションが開催。藤沢市民含め約20人の出演者も決まった地域一体型となっていることにも、注目が集まっている。映画は8月にクランクイン、クランクアップ予定。
