【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加

【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加

【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加ゴジラ70 周年記念作品でもある『ゴジラ-1.0』(監督・脚本・VFXVFXを山崎貴)Ⓒ2023 TOHO CO., LTD.

 第36回東京国際映画祭が10月23日より11月1日の期間で日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアの各施設やスクリーンを会場にして開催される。

 東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見で安藤裕康チェアマンは「コロナ禍を乗り越えて、さらなる飛躍をしたいと目指している。作品の質・量ともにグレードアップし、作品数は219本と約25%増えている。国際交流の強化もしたいと考え、海外からも現時点で600人以上が参加していただき、日本の映画人や一般の方と交流を目指したいと思っている」とあいさつした。

 今回のコンペティション部門の審査委員長は、『パリ、テキサス』(1984年)、『ベルリン・天使の詩(うた)』(1987年)など多くの映画祭受賞作を手がけ、最新作の『PERFECT DAYS』ではカンヌ国際映画祭にて主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞、東京国際映画祭は第24回(2011年)以来4回目の参加となるヴィム・ヴェンダース監督が就任した。監督は「東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思う。今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なこと」とコメントしている。

 コンペティション部門の審査は、審査委員長のヴィム・ヴェンダース監督のほか、アルベルト・セラ監督、國寶瑞恵プロデューサー、チャン・ティ・ビック・ゴックプロデューサー、チャオ・タオプロデューサー(俳優)が務める。

【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加初代ナビゲーターに就任した映画監督の安藤桃子さん(中央)と、富名哲也監督(右)、小辻陽平監督(左)のフォトコール。

 前回まで、俳優・女優が歴任してきた「アンバサダー」を、今年より映画祭をより楽しんでもらうための案内人である「ナビゲーター」という肩書きに名を変えた。初代ナビゲーターには映画監督の安藤桃子さんが就任した。安藤さんは、「今年から『アンバサダー』の表現が『ナビゲーター」という肩書きに変わったのが、すごく大きな東京国際映画祭の指針にも感じられた。これから先、私たちがどこに向かっていくのではなく、どこに向かっていきたいかの道を示すことがナビゲーションだと思っている。東京国際映画祭も意識そういったことを意識されたんじゃないかなと感じて、ぶっ飛ぶほどに光栄に感じた。東京という世界中から集まる場所で行われることが、私が注目している点」と就任への喜びを話す。

 オープニング作品は、カンヌ国際映画祭で役所広司が最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)。ゴジラ70 周年記念作品でもある『ゴジラ-1.0』(監督・脚本・VFXVFXを山崎貴)が上映される。

【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加カンヌ国際映画祭で役所広司が最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)Ⓒ2023 MASTER MIND.LTD

 映画祭の中心コンテンツとなる「コンペティション部門」には15作品が登場する。日本からは、岸善幸監督『正欲』、小辻陽平監督『曖昧な楽園』、富名哲也監督『わたくしどもは。』の3作品が上映される。

 コンペティション部門で上映される15作品は、『正欲』(日本/監督=岸善幸)、『エア』(ロシア/監督=アレクセイ・ゲルマン・ジュニア)、『真昼の女』(ドイツ・スイス・ルクセンブルク/監督=バルバラ・アルベルト)、『西湖畔に生きる』(中国/監督=グー・シャオガン)、『曖昧な楽園』(日本/監督=小辻陽平)、『ゴンドラ』(ドイツ・ジョージア・監督=ファイト・ヘルマー)、『野獣のゴスペル』(フィリピン/監督=シェロン・ダヨック)、『ロングショット』(中国/監督=ガオ・ポン)、『ペルシアン・バージョン』(アメリカ/監督=マリアム・ケシャヴァルズ)、『ロクサナ』(イラン/監督=パルヴィズ・シャーバズィ)、『鳥たちへの説教』(アゼルバイジャン/監督=ヒラル・バイダロフ)、『開拓者たち』(チリ・アルゼンチン・オランダ/監督=フェリペ・ガルベス)、『雪豹』(中国/監督=ペマ・ツェテン)、『タタミ』(ジョージア・アメリカ/監督=ザーラ・アミール・エブラヒミ、ガイ・ナッティヴ)、『わたくしどもは。』(日本/監督=富名哲也)。

 <第36回東京国際映画祭 開催概要>
 開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
 会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net
 
 開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
 会場:東京都立産業貿易センター浜松町館 ■公式サイト:www.tiffcom.jp

 

【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加「コロナ禍を乗り越えて、さらなる飛躍を」と呼びかける安藤裕康チェアマン


【第36回東京国際映画祭】まもなく開幕!219本作品を上映し600人の映画人が海外参加ナビゲーターの安藤桃子さんは「どこに向かっていきたいかの道を示す」と意欲を示す


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