TVアニメ『ALL OUT!!』第1クール振り返り上映会イベントが23日、東京・新宿バルト9で開かれ声優・千葉翔也、岡本信彦、竹内良太がトークや、作品にかける意気込みなどを語った。
本作は漫画家・雨瀬シオリ氏が月刊『モーニング・ツー』(講談社)にて連載中のラグビー漫画をアニメ化。神奈川高校(通称『ジンコー』)の無名のラグビー部で、体格も個性もバラバラなメンバーが、青春というグラウンドで全力でぶつかり合いながら成長して行く物語。体格は小さいが負けん気は人一倍の初心者・祇園(ぎおん)がラグビー部に入部したことから物語が動き出していく。
この日は、主人公・祇園健次を演じる千葉、さらに第1クールに登場するライバル校のキャプテンということで、慶常高校・御幸篤役の岡本、東道大相模高校・和田敏郎役の竹内が登場となり、セレクション話数の第8、9話、12話が上映となった。
元気よく登壇した3人。まずはアフレコ時の思い出について質問され、岡本は「僕は岩清水との回想で、石清水からタックルを受けて負傷したシーンが一番印象的でしたね。御幸を演じるときに、『絶叫でお願いします』と、言われたんですけど、それが結構、絶叫長かったんです。岩清水にあてつけのようになってしまって、そりゃトラウマになるよなって」と、そのときの絶叫を交えて再現し、観客を沸かせることに。
『ALL OUT!!』のイベントへの参加が初めてという竹内は、和田を演じるにあたり、「ラグビーも体験したこともないし、もっと熱く、もっと熱くやらなくちゃと思って」と、そのときの気持ちを語ったり、和田が9話でジンコーの実力を認め、細谷佳正演じる赤山濯也と対峙したときのシーンへ、「収録のときも、気持ち的にすまなかったお前たちのこと舐めてたってところで、ボーンって張り手を食らって(苦笑)。赤山は集中しているだけなんですけど、最後まで言い切りたいところでブワーッてくるのは結構思い出に残るいいシーンですね」と、しみじみ。
一方、8、9話で、祇園はスタメンに入れずひたすら先輩たちのプレーを眺めている状態だったが、千葉は「ベンチじゃないんですが、アフレコ現場でも後ろで見ていることも多くて、先輩方みなさんが目の前で演技をされているんです。それが鬼気迫るものがあって」と、背中越しに感じ入るものがあったそうだ。
話が12話へ向くと、岡本は御幸視点で祇園に脅威を感じているといい、「祇園が怖くて伸びしろがありそうな感じで。センスだけで戦っているのに止めることができる怖さというか」と、解説もしていた。
また、この日は23日といわゆるクリスマスイブイブだったため、クリスマスにまつわる話を『ALL OUT!!』にかけて全力で楽しむためにはどうしたらいいかと司会から3人へ無茶振りが。千葉が「フィンランドに行く?」と岡本の方を向くと、岡本は「全力でトナカイになる!」といい竹内が「それじゃ全力でプレゼントに(竹内自身が)なる!」と、勢いよく会話をして観客を笑わせる。
それでも岡本は「実際どうしましょうかね」と話を戻すと千葉が、「全力でケーキを食べるのはどうでしょうホールケーキ1個とかじゃなくて、10個くらい」と、話を飛躍させたりしつつ、千葉が「きょうのイベントがプレゼントになれば」と、うまくまとめることも。
ほかにも、グッズが当たるクリスマス抽選会が行われた際にも、全力にちなんで、3人とも声を張り上げたりオーバーアクション気味にくじを引いたりと、会場には笑い声が絶えないものとなっていた。
そんな楽しい時間もあっという間に過ぎ、最後に竹内から「今後回を重ねていくなかで和田が出演できればいいかなと思っています」と話すと、岡本は、「原作の雰囲気が熱いからというのもあるんですけど、『ALL OUT!!』の現場の雰囲気というのが熱くて、千葉くんが第1話からめちゃくちゃ声を張っていたんです。テレビもビリビリ言うぐらい張っていて、そこから12話になると声の張り方をさらに替えているんです。さらに成長していて、一緒に祇園の成長も見れたような気がして、1話から段々と現場自体が成長しているなという感じです。千葉くんが声を張るから、負けじと周囲も声を張ろうという空気が流れていて、だから僕も全力で『ALL OUT!!』していくぞ!という気持ちになれるんです。また機会があれば呼んで頂きつつ、声を張って試合に参加させて頂ければ」と、千葉の成長に目を細める。
そして千葉から、「現場でこうした話をする機会がなかなかないので、きょうはそう考えていたんだと感じました。ふとした時に、(キャストの)みなさんがそんな風に感じながら演じていたんだというのが分かって、貴重なお話が聞けました」と、お礼し、「さらなる成長する姿が見せることができるんじゃないかなと思いますので、全力で演じていきますのでよろしくお願いします!」と、来年1月からの2クール目へ意気込んでいた。