
女優・井上真央(25)が22日、都内で行われた『第3回 日本シアタースタッフ映画祭』の授賞式に、脚本家で監督の三谷幸喜(50)、俳優・堺雅人(38)、西田敏行(64)、染谷将太(19)らとともに出席。“真央ファン”というスタッフから褒めまくられて、大テレで爆笑した。
同映画祭は、大手シネコンから独立単館系まで、全国の映画館で働くすべての人を対象に、522票の有効票を得て決定されるという映画ファンに一番近い賞といわれている。運営も映画館のスタッフが手作りで開催するとあって、賞状を読み上げるときや記念品の授与も、普段、憧れのスターを目の前にして、緊張から、ぎこちないものとなり、質問もファン目線のものが多く、初々しい雰囲気が特徴の授賞式でもある。
昨年度の映画賞を総なめにした映画『八日目の蝉』で主演女優賞を受賞した井上は、『第3回 TAMA映画賞』最優秀新進女優賞、『第35回 山路ふみ子映画賞』新人女優賞、『第24回 日刊スポーツ映画大賞』新人賞、『第35回 日本アカデミー賞』最優秀主演女優賞、『第36回 エランドール賞』新人賞についで6冠。
赤いドレスで登場した井上は、「(撮影中、共演した)小池栄子さんとは、役に対するプレッシャーや監督との闘いもあり、ご飯を食べに行くとか遊んだりすることはなかったんですけど、お互いに目配せで『頑張ろうね』って感じでした。最後の撮影が小豆島であったんですけど、終わった後に、(2人で)露天風呂に行って、長々と思い出に浸っていたらのぼせてしまいました」と、難しい役柄や過酷といわれた現場での舞台裏を披露した。
リフレッシュ方法としては、「特別にするというわけではしないんですけど、日常を楽しむので、美味しいごはん食べる。寝たいだけ寝る。天気のいい日に散歩に行く」だそうだ。

続いて、部屋にカレンダーを飾るほどの“井上真央ファン”という映画館の女性スタッフは登場するや、「可愛すぎて…」と、素直な感想で会場の笑いを誘い、「可愛さを保っている秘訣」を質問。
井上は、照れながらも、「自分でもコンプレックスがたくさんあるので、秘訣なんてものはないです」と明かし「人間観察が好きなので、会った人のメイクや仕草を見たり、洋服を観たりとかして、参考にはしています」と、苦笑い。
さらに、「顔が小さい」とか「人のつくりが違いすぎる」など、ステージ上でべた褒めされ続けた井上は、「映画祭でこんなことはあまりないので、とても斬新で面白いですね」と、笑い転げるように、大声を上げて笑った。
また、これから公開される映画、期待作10選のひとつに選ばれた映画『わが母の記』原田眞人監督(61)と俳優・三浦貴大(26)が登壇し、作品をPR。

ほかには、映画『ロボット』(5月12日より公開)、『宇宙兄弟』(5月5日より公開)、『ポテチ』(5月12日より公開)、『シグナル 月曜日のルカ』(6月9日より公開)、『愛と誠』(6月16日より公開)、『苦役列車』(7月14日より公開)、『おおかみこどもの雨と雷』(7月21日より公開)、『ダークナイト ライジング』(7月28日より公開)、『鍵泥棒のメソッド』(9月15日より公開)が推薦された。
【各受賞者及び作品名】
グランシャリオ賞 映画『ステキな金縛り』
主演男優賞 堺雅人『ツレがうつになりまして。』
主演女優賞 井上真央『八日目の蝉』
助演男優賞 西田敏行『ステキな金縛り』
助演女優賞 長澤まさみ『モテキ』(授賞式は欠席)
グランシャリオ新人賞 染谷将太『ヒミズ』
監督賞 三谷幸喜『ステキな金縛り』
脚本賞 向井康介『マイ・バック・ページ』
音楽賞 武部聡志『コクリコ坂から』




