俳優・松平健（61）、西郷輝彦（68）、中村梅雀（59）が4日、東京・明治座で主演舞台『三匹のおっさん』（演出：田村孝裕）初日を迎えた。
『図書館戦争』などで人気の作家・有川浩氏原作でテレビドラマ化もされた本作が舞台化。隠居してから家庭の中にも身を置きどころもない“おっさん”が、嫁姑問題や妻の浮気？などの問題も乗り越えつつ、街にはびこる悪と対決を繰り広げたりと笑って泣ける人情作品。
舞台では、ところどころで笑い声があがるギャグがふんだんで、観客を楽しませ、中村が悪党を退治し「成敗！」と『暴れん坊将軍』で聞いたようなセリフを言えば、松平が「それ俺のセリフ！」など往年のファンを楽しませる演出も。ほかにも、松平、西郷、中村の3人で歌唱するシーンもあったりと、雰囲気たっぷりのステージとなった。
終演後にはキヨ役の松平、ノリ役の中村、シゲ役の西郷、シゲの妻・登美子役の松金よね子（65）、キヨの妻・芳江役の竹下景子（61）とともに囲み会見が開かれることに。
初日を終えて、松平は、「ホッとしました。お客さんの反応やお顔を見れて」と言うと、西郷も「なるほど、こういうところがウケるんだというのが勉強になりました」とうなずき、中村は、「お客様にパワーを頂きました。『わ～っ』てくるたんびに安心と、ここをもっと攻めたらいいんだなというのも分かったので、これからもパワーアップしていくと思います」と、さらなる進化を誓うと、「原作の有川浩さんも喜んでくださったのがよかったです」と、太鼓判だそうだ。
舞台では、スクリーンを使った映像と、人物の動きをリンクさせた演出があるため、西郷は「立ち回りと一緒にやるので結構大変でしたね」と、苦笑いを漏らし、松平も、「今までにない芝居ですから大変ですよね」と、しみじみ。さらに、3人での歌については、西郷から中村に「頼みもしないのにハモったりしてくるんですよ」と、暴露し報道陣の笑いを誘った。
ちなみに、松平といえば、7月に一般女性と再々婚したが、「いまは芝居が始まってるので普通です」というと、西郷が「舞台が終わったら普通じゃなくなるの？」と、ニヤニヤで、これに松平ははにかんでしまい言葉少な。
ではと、きょう出かける前は奥さんはどんな様子だったかという質問に、「頑張ってくださいと言われました。いつか来ると思います」と話す松平に西郷が同じことを聞いてというアピールし、同じことを尋ねると「きょうはチューして出てきました」と、ノロケだし報道陣は爆笑だった。
一方、中村は8月23日に再婚した妻で女優・瀬川寿子（34）との間に第2子女児が誕生したが、「12日目かな？すくすくと育っております。子育てのことで中心で暮らしてます。うちら夫婦は吐き出す方で、けんかもするし仲直りもします。ハグハグチュッチュです」と、いまだアツアツな家庭を見せていた。
舞台『三匹のおっさん』は東京・明治座にて9月4～27日、名古屋・中日劇場にて10月1～8日、大阪・新歌舞伎座にて10月17～31日、福岡・博多座にて11月5～26日、広島・はつかいち文化ホールにて11月28、29日、高松・アルファあなぶきホールにて12月1日に上演！
■STORY
還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるかと、かつての悪ガキ3人組が家族に内緒で自警団を結成。剣道の達人・キヨこと清田清一（松平）、機械いじりの達人の頭脳派・ノリこと有村則夫（中村）、柔道の達人・シゲこと立花重雄（西郷）。ご近所に潜む悪を3匹が斬る！
その活躍はやがて世代を超えてキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗も巻き込み、詐欺に痴漢に恐喝行為…、さまざまな事件を解決する。
そして事件の解決は、それぞれ少しずつすれ違っていた夫婦や親子、そして関わった人々の絆をだんだんと強くしていく――。
