俳優・染谷将太(23)が5日、東京・TOHOシネマズ新宿で開かれた映画『みんな!エスパーだよ!』(監督:園子温/配給:ギャガ)初日舞台あいさつを俳優・安田顕(41)、マキタスポーツ(45)、深水元基(35)、柾木玲弥(20)、女優・池田エライザ(19)、真野恵里菜(24)、高橋メアリージュン(27)、神楽坂恵(33)とともに開いた。
愛知県東三河を舞台に、突如として超能力に目覚めた平凡な高校生・鴨川嘉郎(染谷)と、彼を取り巻くエスパーたちとの戦いと友情をバカバカしく描いている作品。2013年のテレビドラマ版でも話題となったパンチラシーンも健在となっている。
初日とあって劇中衣装で登壇したキャストら。染谷は本作撮影中に一番悔しかった思い出はないかと質問され、「連ドラのときもした女装を映画でもしているんです。でも、なんか2年前の連ドラの時のほうがイケたなって言われて…」と漏らすと、マキタは「2年前の方がイケてた」と、うなずき、染谷は「骨格が男になってきて劣化したと言われたので悔しかったすねぇ」と、“女の子らしさ”がなくなったという。
さらに、真野は2年前にハロープロジェクトを卒業して、一番最初の仕事が本シリーズのドラマだったそうで、「正面からぶつかっていって、役とも向き合ってすごい気合が入っていたんです。やっぱり蓋を空けるとパンチラだったりというのが広がってしまって、『あっ、悔しいな』と思う部分もあったんです」と、当時の心情を吐露しつつ、「でもこうして、劇場版までたどりついて、きょうこうやって舞台あいさつできて、いま一番感動しています。きょうが一番エスパーやっててよかったと思います」と、万感な様子を見せていた。
池田は、頑張ったエピソードを問われ、「演技の経験が少なくて、三河弁だったということもあって、三河弁を勉強するべく、豊橋についた初日から駅のロータリーに2時間座ったりとか、街中をふらついたりとか、土地の三河弁を聞きに行って頑張るようにしました」と、熱意があったそう。そんな気合の入っていた池田へ、園監督は「新人ですので厳しく始動したこともあります。感情出せとか、エライザだったら頑張れるとか言って、それで頑張ってくれて、全然オッケーですよ!」と、お褒めのメッセージも飛び出した。
ほかにも、高橋は、本作でカルチャーショックだったことへは、「TENGAとか知らなかった、その存在と、それを普通に持って帰る方がいるのでビックリしました」と、深水の方をジト目で睨むとマキタが「池田さんの役作りと一緒ですよ」と、微妙なフォローも。その空気に乗っかったのか、安田が、「女性陣も自由で、池田さんは下着姿でプランプランしていたし、真野さんは(スカートが)ぴらんぴらんしてた」と言い出したが、さすがに園監督は「撮影上のシーンですよ」と、そこは注釈を入れていた。
イベント終盤には、卒業式で男子生徒の服のボタンをあげるということがあることから、池田と真野が染谷の学生服からボタンをとるというシーンも。しかし、実際にやってみて真野は「ボタンってもらうイメージだったので引きちぎるという感じでした」と、首をかしげると染谷も「粛々としている感じでしたね」と、苦笑いを浮かべていた。
最後に染谷から、「こんなに一生懸命おバカなことをしたのは人生で初めてです。ずっと続けることに意味があるんだなと思います」と、感慨深げだった映画『みんな!エスパーだよ!』は5日より絶賛公開中!