人気アイドルグループ『SMAP』の稲垣吾郎(41)と元『AKB48』の女優・大島優子(26)が14日、東京・赤坂のサントリーホールで舞台『No.9―不滅の旋律―』製作発表会見後、報道陣向けに囲み会見を開いた。
稲垣演じる音楽家ベートーヴェンが聴覚を失ってから、最後の交響曲『第九番』を生み出すまで、作曲家、人間としてどのような半生を送ったのかを描いた作品。大島は、ベートーヴェンの才能に惹かれ、作曲活動を支えていくという架空の人物マリア・シュタインを演じる。
■以下、全文
報道:現在のお気持ちは?
稲垣:楽しみですね。脚本を読んで素晴らしかったし、ベートーヴェンって僕だけかもしれませんが、イメージはあっても、どんな人に囲まれていたとか、どういう人生を送っていたとか、どういう苦悩を乗り越えてああいう素晴らしい音楽を作っていったのかとか、知らないことが多かった。モーツァルトとかはよく映画になるんですけどね。今回すごくおもしろいと思いました。ベートーヴェン、ピッタリだと思いますよ。たぶん、ベートーヴェンさんは200年くらい前の方ですけど、毛質は普遍的ですから、毛質は近いんじゃないかなと思います(笑)。くしくも演出の白井さんもくせっ毛なんで(笑)
報道:舞台でも地毛でやられるんですか?
稲垣:結構ロングヘアなんで、いまは検討中です。
報道:できたら地毛でお願いします!
稲垣:じゃあ髪の毛を振り乱して(笑)
報道:会見中15秒スポットのCMも公開されましたが、あれも地毛ですか?
稲垣:あれはウィッグというか。ちょっと長んです……。(このままだと記事が)髪の毛のことしか使われなさそう(苦笑)。
報道:違った一面を見れるような感じでしょうか?
稲垣:いろんな要素が詰まっていますので、ベートーヴェンの狂気とか。コミカルな要素とかもありますので、人間味あふれるベートーヴェンで、こういう人なんだなって。
報道:何かもう演技プランはできてきていますか?
稲垣:まだまだですね。舞台というのは、稽古場に入ってまっさら状態からみんなで顔を合わせて、1からみんなで作っていくものなので、フライングするものでもない。
報道:共演の大島優子さんはいかがですか?
稲垣:公開される『ロマンス』という映画を拝見させて頂いて、ちゃんとした映画は初めてかもしれません。『紙の月』とかも観ましたね。初舞台ということですごい楽しみです。先程の会見でも盛りがっていた「気が強そう」って、お2人(演出の白井晃氏と脚本の中島かずき氏)の男性が言ってましたよ(笑)
報道:大島さんお強いんですか?
大島:女所帯にいて、トップを走っていた人はそうに違いないと(苦笑)。
報道:実際のところいかがですか?
大島:まあ、気が強くなきゃやっていけなかった。
報道:根性はある方ですか?
大島:あるかな(苦笑)。そこは根性というか初舞台なので、根性をへし曲げてもらうぐらいな気持ちでいろんなことを叩き込まれたいなと思っています。そこは踏み潰されても踏み潰されても腐らないように、本番までには押し上げて押し上げていきたいなと思っています。
報道:稲垣さんに頼りたい部分はある?
大島:もちろん!お芝居にかんしては初なので、姿、姿勢、手先、つま先まで全部観て吸収させて頂きたいなと。
稲垣:いやいやいや(苦笑)。全然僕も……、そうですかねぇ……。僕は意外と根性もないし全然ダメなんですよ。でも、頼もしいコメントだったのですごいなと。ステージとか立たれている方なので、ステージ慣れしていると思う。
大島:でも、(ライブステージとは)別のものなので。
稲垣:お客さんとかの空気を感じながら、気持ちは伝わってくるし、絶対お客さんがいないと成り立たない。それはライブも舞台も同じことなので、お客さんの感じをつかめてないと、絶対に無理だと思うので。その感覚は慣れていると思います。
報道:稲垣さんはそうおっしゃってますけどこれで安心なのでは?
大島:すぐにこの場で教えて頂いているなと。すごい学ばせて頂いています。本当に何も分からないので、なんかブラックホールにいる感じです。何をつかめばいいのかも分からない状態です。
報道:話が来たときのことは?
大島:どうしようと思って、嬉しいですけど、白井さん演出で中島さんでとなったら、この前『ジャンヌ・ダルク』を観たばかりだしと思いながら、そこに飛び込めるんだというのもすごく嬉しかったんですけど、でも、不安も大きくて。そこで稲垣さんとご一緒と聞いて、ベートーヴェンだとお聞きして、歌番組とかでは何度かご一緒させて頂きましたので、そこは安心して臨めるなというのは変わりました。