俳優・堺雅人(39)が22日、都内で行われた映画『大奥～永遠～[右衛門佐・綱吉篇]』(監督:金子文紀/配給:松竹、アスミック・エース)初日舞台挨拶に女優・菅野美穂(35)、尾野真千子(31)、俳優・西田敏行(65)、柄本佑(26)、要潤(31)、宮藤官九郎(42)、お笑いタレント・椿鬼奴(40)、金子監督(41)とともに出席した。
一昨年の映画『大奥』の大ヒットから先週最終回となったドラマ『大奥～誕生～[有功・家光篇]』(TBS系)を経て、続編プロジェクトの最終章。男女逆転の世が誕生して30年、元禄年間の五代将軍綱吉(菅野)の時代。大奥では、正室と側室の激しい後継者争いが起きていたが、そこに京から一人の公家・右衛門佐(堺)がやってくる。右衛門佐は巧みに綱吉に取り入り、総取締として大奥での地位を確立していくが…。
TBSの安東弘樹アナウンサー(45)がMCを務め、舞台挨拶は進行。登壇するなり、観客から「将軍様～！」と声援が飛び、菅野が「うむ、苦しゅうない」と応えたり、「西や～ん！」と呼ばれた西田が、「きょうは皆さんお金を払ってご覧いただいている。映画興行の世界では、神様と呼んでいます。ありがとうございます」と、頭を下げて拝んだりと、場内は和やかムードに。
公家・右衛門佐を演じた堺が、五代将軍綱吉役の菅野との初共演について聞かれるも、このタイミングで菅野がまさかのくしゃみ！ 堺は「くしゃみをした人としか思い浮かばないんですけど…」とジョークも入れつつ、「作品ごとに顔を変えられる、どこから攻めたらいいのかわからない懐の深い女優さんだと思っていた。実際共演して、それ以上に懐が深くて、高い人というか、得体の知れない人とずっと思っていました」と称賛した。
菅野は堺について、「ニコニコしている草食系男子のイメージだったんですけど、共演させていただいて、マイペースで植物系男子だと思いました」とコメントすると、堺が「格下げですか？ エサだよね。クレソン系俳優？」と突っ込み。
綱吉の側用人・柳沢吉保役の尾野は、初共演の菅野に「ずっと顔を見る芝居が多かったけど、顔がころころ変わるので、ポーッと見とれてしまいました」と、まるで役柄そのままだったことを明かす。
綱吉を溺愛する父・桂昌院役の西田は、堺、菅野ともに初共演。菅野について「一役、一役で全部顔が違う。コメディエンヌとしてもアクトレスとしてもできるし、幅が広くてアンテナの張り方が凄くて、いろいろ勉強させていただきました」と脱帽し、堺に対しては、「2人で対峙したとき、『こいつはジュード・ロウ』だなと思った。僕も(ロバート)デニーロみたいな気持ちでいたんですけど」と、ハリウッド俳優を引き合いに。
冷泉家・二の姫役の椿は、「いままで共演した女優さんは、『オアシズ』の2人だったり、『森三中』の黒沢かずこさんだった」と観客を笑わせ、「堺さんはステキだろうと思っていたその上をいくステキだった。ほとんど覚えてないです。年が一緒なことは覚えてます」と、堺との緊張のラブシーンを振り返った。
最後に、来年の抱負について聞かれた堺が、「今年は忙しかったので、来年はのんびりしたいです」と答えると、側室・伝兵衛役の要が「堺さんに趣味を作らせます。乗馬に連れて行きます」と宣言した。
22日より全国公開。
