アイドルグループ『AKB48』メンバーで“わさみん”の愛称で親しまれている演歌歌手・岩佐美咲（20、チームK）が29日、東京・マルイ渋谷前で4thシングル『初酒』（徳間ジャパンコミュニケーションズ）発売記念イベントを開き、大勢のファンが詰めかけるとともに、道行く多くの人が足を止めそのパフォーマンスを見守った。
『AKB48』で活動する傍ら、2012年2月からは歌唱力を活かして演歌歌手としてもソロデビューし着実に歩みを進めている岩佐。昨年1月に発売された3rdシングル『鞆の浦慕情』は、ソロデビュー以来初となるオリコンチャート総合1位を獲得し、オリコン週間総合シングルランキングで初登場1位を獲得！（演歌・歌謡チャート1位）本チャートは10代の演歌アーティストとしては、27年7ヶ月ぶりの記録を叩き出し話題となった。なお、かつて、“ももクロ”『ももいろクローバーZ』や“金爆”『ゴールデンボンバー』の樽美酒研二（34）もイベントを開いた同所の改装前最後のイベントとなる。
サンフランシスコやカナダから来たというファンが詰めかけるワールドワイドな会場に赤の和装姿で岩佐が登場。早速、『初酒』ショートバージョンを艶のある伸びやかな声で歌い上げると、ファンから拍手と歓声が飛び交い、「（発売日当日に）みなさんに見守って頂けることが嬉しいです！予想以上に来てくださったので、泣きそうです」と、感激！
本作もこれまで同様、『AKB48』総合プロデューサーの秋元康氏（56）が作詞。明るい曲に仕上がっている。そんな秋元氏への作詞は毎回おまかせでお願いしているそうだが、その反応について、「完成した作品を聴いてくださって、『歌がうまくなった』というメッセージをくださった」と、お褒めの言葉もあったそうだ。
曲のタイトルにもある通り今年1月には二十歳を迎え、酒も飲めるお年ごろに。気持ちに変化はあるそうだが、「変わらなきゃいけないなと思っているんですけど、AKBは後輩メンバーが多くて、年上扱いされることが多いんです。この前もヤングメンバーコンサートのメンバーに選ばれると思っていたんですが、選ばれなくて、実感しましたね。2001年生まれのメンバーも入ってきているので」と、年齢を感じることも多いのだとか。
続けて、『AKB48』の楽曲でNHK『みんなのうた』でも流れたことで知られる『履物と傘の物語』を岩佐バージョンで披露。その直後、司会からなぜか岩佐がタレント・稲川淳二（67）のモノマネがうまいということをいきなり振られ、岩佐が実演すると、なんと稲川本人が登場！これに驚きすぎたのか岩佐は、ステージから“逃亡”し、パネルの裏に隠れてしまうといういいリアクションを見せることも。
再びステージに戻った岩佐へ稲川は「素人の私が聴いてもうまいねぇ。『履物と傘の物語』の歌も感動して、出ようとしたときに胸にジーンと来ていた」と絶賛。岩佐は「生でお会いできる日が来るとは思ってなかったです！」と、興奮気味で、「これからもモノマネさせて頂いていいですか？」と恐る恐る尋ねると、稲川は「いいですよ！」と、快諾で本人公認となり、怪談話をするときに入れると効果的な『風の音』『下駄の音』などを伝授されていた。
ちなみに、稲川とは秋元氏からのプランでデュエットする予定も実はあったそうだが、これが稲川側からお断りがあったという裏話もあるそうで、岩佐は「ショックでした」と、気持ちを吐露することも。このNGの理由について、稲川は「私は芸能界の中でも歌が下手で5人いるといわれているなかの1番なんです（苦笑）。それでお断りさせて頂いて」と、稲川都合だったことが明かされ、これに岩佐はホッと胸をなでおろす一幕もあった。
また、6月6日に迫った『第7回AKB選抜総選挙』のことへは、「今年は自分のシングルの時期も同じで、立候補しようか悩んだんですが、ファンの方々から『出てほしい』と言われて。自分を見つめ直すためにも頑張りたいと思って立候補しました」と、気持ちを明かしつつも、「きょうは私のCDを買ってほしい！」と、ちゃっかり本音も漏らしていた。
ほかにもイベントでは『レット・イット・ゴー～ありのままで～』の演歌バージョン、『初酒』のフルバージョンを披露したり、鏡割りもあるなど、さまざまなパフォーマンスで楽しませた。
「この曲で1年間、ファンのみなさんへ感謝の気持ちを返して行けたら。笑顔になれる演歌になっています。たくさんの方に聴いて頂けるように頑張っていきたいと思っています」と、アピールしていた4thシングル『初酒（はつざけ）』は生産限定盤（CD+DVD）は1524円（税抜）、通常盤（CD）は952円（税抜）で発売開始！
