俳優・上川隆也（49）が7日、東京・赤坂ACTシアターで主演舞台「真田十勇士」（脚本：中島かずき／演出：宮田慶子）の報道陣向け公開稽古を、共演の柳下大（26）、黒川芽以（27）、賀来千香子（53）、里見浩太朗（78）らとともに行った。
2013年夏に初演し、大好評を得た「真田十勇士」の再演。大阪冬の陣・夏の陣で徳川軍を相手に、豊臣方として参戦した真田幸村（上川）率いる十勇士たちの熱い戦いを描いた物語。ほぼ初演と同じメンバーが再集結し、さらにパワーアップした圧巻の殺陣も見どころだ。
この日、稽古前に報道陣の取材に応じた5人だったが、主演の上川は「初演が終わったばかりのときに再演の話をいただいた。初演からほぼオリジナルのメンバーで、舞台興行ではなかなかあり得ない形態。とても幸せなこと。時代劇は現代劇では表せない人と人とのつながりを表現できると思うので、意味のある興行だと思う」としみじみ。「不本意にも田舎に押し込められていた男が、自分の活動の場所を与えたら、とんでもない働きをしたというのが真田幸村。短く熱く燃えた人生はまるで火の玉のよう。スタッフ全員でその気持ちをのせて熱く演じていきたい」と決意を新たにした。
そんな熱血”座長”に淀君役の賀来は「（上川は）大きな器で、ステキな背中を見せてくれる。若いイケメン俳優もたくさんいるが、やっぱり（上川が）みんなのリーダー。私も大好き」、猿飛佐助役の柳下も「まさにリーダー。芝居はもちろん、プライベートでも１人の男性としても魅力的。いろんなところを盗もうとしている」などと共演陣たちが大絶賛。それに、当の上川本人は「脂汗ばっかりですよ…。もう勘弁してください…」と照れ笑いしていた。
そのほか、今回から参加した黒川は、大阪城の飯処で働く若い娘・ハナこと、実は徳川の女忍び・花風役を演じるが、「舞台経験も少なく、時代劇も初めてだが、みなさんにあたたかく迎えていただいて、割と早い段階で”仲間”になれた。上川さんは稽古中に止まってしまった私の心を動かしてくれた。すぐにツッコミするところが大好き。”仲間”の１人という気持ちで、作品がよくなるようにがんばりたい」。
徳川家康役のベテラン・里見は「初演のときに上川クンの若い女性ファンを全部オレがもらうぞ！って言ったけど、今回もそのつもり。稽古は熱を出して2日休んでしまったけど、スタッフや出演者からの（お見舞いの）メールが全部女性だった。寝床で涙を流して読んでいたよ」などと、会見の場を和ませていた。
公演は8日、赤坂ACTシアターで開幕。
