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市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」

市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」
「急所を挟むと痛い(苦笑)」

 歌舞伎俳優の市川猿之助(38)が11月9日、東京・中央区の明治座で『明治座 十一月花形歌舞伎』上演前に宙乗り600回突破を記念した会見を行った。

 「市川猿之助奮闘連続公演」と題し、10月に新橋演舞場、11月に明治座と立て続けに舞台に挑む猿之助。この日は、自身の名の代名詞ともなった宙乗りの通算600回を達成。報道陣の前に登場し「本当は500回の時にやろうと思ったのですが、気付いた時は500回過ぎてた。こんなに早く迎えさせていただきました」と喜んだ。

市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」
『明治座 十一月花形歌舞伎』

 猿之助は「僕もこんなに(数が)いっているとは思わなかったですね。大きな事故もなくやらせていただいたのもスタッフの力のおかげ。ケガもなくできて、本当に嬉しく思います」とにっこり。

 宙乗りといえば、その伝統を現代に蘇らせた三代目猿之助こと現・市川猿翁の功績が知られるが、猿之助は「襲名で全国まわらせていただいて数が増えた。とはいっても伯父がギネスブックに宙乗り5000回で載ってますので」と笑いを誘い「8倍以上やんなきゃいけない。伯父の記録はひとつぐらい抜きたいと思っているので、宙乗りぐらいは。5000回は大変な記録。それを目指していきたいと思います」と精進を誓った。

 一方で、「物語を選ぶ時も空を飛ぶという主人公を選ばないといけない」と笑いを誘う猿之助。「伯父の性格はわかっているので、600回はまだまだだよと(感じていると思う)」と語り、猿翁からは「宙吊りになっちゃいけないよ。あくまでも宙を歩くように。ワイヤーを隠しちゃいけない。ワイヤーが見えるからこそ歌舞伎の宙乗り」と江戸のエスプリを伝授されたことを明かした。

 これまででベスト宙乗り体験を聞かれると「気持ちいいのはスーパー歌舞伎の『ヤマトタケル』ですね。鳥になって昇天してゆくのは一番いい」とコメント。しかし、「いかに美しく吊られるかなんですけど、意外と痛い。急所をはさむと大変なこともあるので」と報道陣を笑わせた。

 600回のうち、ヒヤリとした体験を聞かれると「四国で、宙ぶらりんになって装置が壊れてしまった。脚立で2階の席に飛び込んで、それが一番ヒヤっとしました」と話し、改めて気を引き締めた。また、伯父の猿翁の舞台復帰をたずねられると「伝統の世界ですから。私に今度乗り移って、私がやがて消えていくと、それが次の世代につながる」と話した。

市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」
市川猿之助
市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」
『明治座 十一月花形歌舞伎』
市川猿之助、宙乗り600回達成!目標は「伯父・猿翁の記録」
『明治座 十一月花形歌舞伎』
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