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舞台「弱虫ペダル」東京公演ゲネプロ開催!箱学・荒北靖友の挫折乗り越える姿に爽やかな感動

舞台「弱虫ペダル」東京公演ゲネプロ開催!箱学・荒北靖友の挫折乗り越える姿に爽やかな感動
荒北靖友役の鈴木拡樹が汗を光らせ熱演で魅せる

 舞台『「弱虫ペダル」箱根学園篇~野獣覚醒~』(演出・脚本:西田シャトナー)東京公演ゲネプロが30日、東京・六本木のブルーシアターで開かれ、キャストたちの汗が光る熱量の高いステージが公開された。

 舞台『弱虫ペダル』とは、現在少年誌『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に漫画家・渡辺航氏が連載中の高校生たちの自転車競技にかける青春が描かれる作品。既刊36巻累計1100万部を突破し、2014年10月から2期目となるTVアニメ『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放映中となっている。23~26日までは大阪で上演され、満を持しての東京公演となる。

 本舞台は、本編主人公・小野田坂道の所属する千葉県立総北高校ではなく、ライバルとなる強豪校『箱根学園』をクローズアップ。その中でも“運び屋”として知られる3年生の実力者・荒北靖友が挫折を乗り越え自転車競技に打ち込んでいく過去や、福富寿一との熱い友情などが描かれる。それと同時に、インターハイ2日目後の選手たちの、ドラマも展開されるなど、見どころ満載の舞台だ。

 舞台では、中学生のときに野球選手だったがけがで断念、入学した「箱根学園」も退学しかけ不良となり荒んでいた1年生の荒北を描くところからスタート。原付バイクでウサを晴らしていた荒北だが、ひょんなことからロードレーサーに乗っていた福富と対決するが、これに敗北する。完膚なきまでに叩きのめされたことが、逆に荒北の闘争心を目覚めさせ、自転車競技を通じ、かつて失った情熱を取り戻していき、“野獣”として覚醒していく。そんな荒北の姿を鈴木拡樹(29)が汗を光らせながらの熱演で魅せた。

舞台「弱虫ペダル」東京公演ゲネプロ開催!箱学・荒北靖友の挫折乗り越える姿に爽やかな感動
 

 ドラマ性が高く、荒北が負けて悔しがり、心の雄叫びを挙げながらも挫折から立ち直っていく様子は胸に迫るものがあり、クライマックスの福富と勝利に向かって前だけを向いて突き進む姿は、爽やかな感動を誘う。ほかにも、京都伏見高校のエース・御堂筋翔の物語や総北高校の鳴子章吉のインターハイへの“秘策”のための特訓をする姿など、熱量の高いシーンがめじろ押し。登場人物たちの気持ちを現した歌唱も、気持ちを盛り上げる。

 終演後、『箱根学園』の鈴木、福富寿一役・滝川英治(35)、黒田雪成役・秋元龍太朗(19)、『総北高校』の鳴子章吉役・鳥越裕貴(23)による囲み会見が開催。

 本公演の見どころについて鈴木は、「後ろを向いていた男が前を向くカッコよさを感じてもらえれば!」と、熱を込める。すると滝川は、「最高の“SOS”を見せる!」と言い出し、これにはほかの共演者も何のことかとビックリ。鳥越が笑いながらツッコむと、「SOS(すんごいおもしろい)!OMN(おもてなし)」と、造語を解説して、場を沸かせた。

 けいこ場の様子について、滝川は、「熱いですね。こんなに汗でTシャツを替えるのかというくらいTシャツを持ってくる現場です」と、けいこ場から熱量がすごいのだとか。さらに、キャストの間でもロードレーサーを購入し、けいこ場までこいでやってくる者が増えているそうで、鳥越が使っていることや、滝川がけいこスタート1週間前に盗まれてしまったエピソードなども披露。そんななか、鈴木は、「作品の影響で、女性の方がロードレーサーを買う方が多くなっているということを聞いています。僕としても、伝わっているんだなと思って嬉しいです」と、笑みを見せた。

 続けて、本作からカンパニーに加わった秋元は原作との違う部分について、「インターハイ2日目の夜に真波山岳がロードレーサーで出かけて、それを追いかけるという原作には描かれていないところまでやっています」と、アピール。けいこをしてみて気づいたことを問われた秋元は「サッカーをやっていたんですが、その百倍キツイです(苦笑)。最初に腰から、その後、下半身も筋肉痛になりました」と、相当な運動量であることを明かしていた。

 最後に鳥越から、「この現場に入って思うのが、同世代の人たちも頑張っていて、熱量だけは負けたくない。『箱根学園』編ということで、箱学の1人1人とのストーリーもありますが、京都伏見・総北も頑張っている。パズルライダーの方たちも一生懸命頑張っているのでその熱量も伝えられれば」と語ると、秋元は、「キャスト・スタッフのみなさん、カンパニーが一体となって次につなげようと、全力で出し惜しみせずやっているので、その熱さを届けたいなと思っています」と、アピール。滝川は「お芝居ですけどお芝居の枠を超えて、生きた舞台を、体感して頂けるように僕達も頑張って行きたい」と、PR。

 そして鈴木から「初演から『弱虫ペダル』舞台に出続けていますが、5作品目にして最高に距離を走っている舞台にしたい。われわれもないものを想像して、お芝居に取り組んでいますが、お客様と一緒にその想像を膨らませていける舞台の魅力が詰まっています。『野獣覚醒』ということで、歴代で最も泥臭い試合をしてやろうという気持ちで、1回1回真剣勝負です!最後までその勝負を見届けて頂ければ」と、メッセージを寄せた。

 本公演は30日から11月3日までは東京公演として、東京・六本木ブルーシアターにて上演!

 ■公演概要
 ○原作:渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
 ○演出・脚本:西田シャトナー
 ○音楽:manzo
 ○出演
 荒北靖友役:鈴木拡樹
 福富寿一役:滝川英治
 東堂尽八役:北村 諒
 新開隼人役:宮﨑秋人
 泉田塔一郎役:河原田巧也
 真波山岳役:植田圭輔
 黒田雪成役:秋元龍太朗

 鳴子章吉役:鳥越裕貴
 金城真護役:郷本直也
 水田信行役:桝井賢斗
 御堂筋翔役:村田 充
 パズルライダー:南陽介、一瀬悠、馬庭良介、瀬戸啓太

 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダル製作委員会2013
 ©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション

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