人気若手俳優集団『D-BOYS』による10th Anniversary D ステ15th舞台『駆けぬける風のように』（脚本・演出：成井豊）囲み会見が初日当日の9日、東京・池袋のサンシャイン劇場で開かれ和田正人（35）、遠藤雄弥（27）、陳内将（26）、堀井新太（22）が登場した。
人気演劇集団『キャラメルボックス』の新選組・立川迅助を描いた人気作『風を継ぐ者』シリーズ。一度完結している作品だが、Dステのためにこれまで舞台化されていない大政奉還の時代が描かれ、Dステオリジナル新作として書きおろし上演される。足はめっぽう速いが、剣術も学問もまるでダメな新選組隊士・立川迅助（和田）が主人公。友情と信念、時代に翻弄されながらも真剣に生きる姿が笑いや涙を誘う仕上がりとなっている。
新選組隊士の装いの4人は、夜の初日へ向け気合も充実した様子を見せつつ報道陣の前に姿を現す。座長の和田は「いよいよ始まったなという感じです。かなりわれわれ気合が入っています！」と切りだすと、「これまでどこか受け身で自分たちの修行のためにと思ってやって来ましたが、これからわれわれは本気で芝居に本気で取り組んでいくというのを見せていければ。それと同時にプレッシャーも感じてますし、ワクワクしてます」と、これまで『DーBOYS』メンバーたちがテレビや映画出演で鍛えたものを、全力投入すると宣言。「D―BOYSが、『誰それ？知らない』という人たちも、巻き込んで旋風を起こしてければ」と、力強く語った。
本作の見どころとして、和田は殺陣シーンを挙げ「派手な立ち回りのシーンがあります。これはけいこが始まる2ヶ月前から取り組み始めました」と、相当に熱を込めたそう。さらに、和田は大学時代には箱根駅伝にランナーとして出場し、実業団でもセミプロとして長距離に取り組んでいいただけに、「私が走るシーンも見どころです！35（歳）ですけど、ジョギングとか毎日していて体脂肪も1ケタをキープしています」と、自信を見せた。
一方の陳内は、「僕が思うに『D―BOYS』という集団と、新選組、海援隊、陸援隊という集団はリンクするところがあると思っているんです。正解が分からない世の中で、自分たちの集団に誇りを持って、命をかけえて戦う姿勢というのを、尊敬しますし、それを役者として命かけて演じないといけないなと思いますので、命をかけているところが見どころです」と、自身らと劇中に出てくる人物たちを重ねているそう。
遠藤も、「みなさんに支えられて、ここまでやって来たなという思いですが、僕らの良さのチャレンジ精神なので、今回ももちろんチャレンジャー精神でやって行きたい。その時のレベルで演技や経験を共有して、1つも2つも段階を踏んでいきたい。僕は（D―BOYS）卒業生ですけど、これからも一緒にDステを盛り上げたい！」と、抱負を口にした。
そんな真剣勝負さが伝わってくる本作だが、堀井は座長の和田を「裏では緊張している僕の肩を揉んでくれて緊張をほぐしてくれました！」と、結束も固いよう。さらに、遠藤も、和田のことを「本当にこの作品にピッタリの人柄。ぴったりと真ん中に立つ人」と、評すると和田は「気持よく担がれています」と、少し照れながらも、笑みを浮かべていた。
和田から「本当にこの作品の一番の魅力って、幕末の激動の最中、新選組が、陸援隊が、海援隊が、それぞれの志を持って生きてる。そのなかで、自分の命よりも大切な何かのために、全力で何かに向かってひた走る、力強さがテーマだと思います。現代を生きていく中で、きっとその志や力強さは、観に来ていただいた1人1人の心に届けばと思います。この作品をやってよかったと思える、最後にはみんなの心に伝わる千秋楽を目指して、走って行けたらなと思っています！」と、熱い思いを口にした。
また、会見後、報道陣向けに1場面が公開されることに。立川迅助の幾度もの必死な雰囲気漂う走りや、派手な殺陣などが披露され、その完成度の高さを見せた。
舞台『駆けぬける風のように』は東京・池袋のサンシャイン劇場にて9～19日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて24～26日、愛知・名古屋の名鉄ホールにて31日、11月1日まで上演！
■キャスト
立川迅助：和田正人
沖田総司：陳内将
土方歳三：遠藤雄弥
小金井兵庫：加治将樹
三鷹銀太夫：堀井新太
中岡慎太郎：山田悠介
宿毛嶺八：土屋シオン
鳥沢鍬平：前山剛久
（演劇集団キャラメルボックス）
坂本龍馬：岡田達也
南国塊人：三浦剛
安芸岳次郎：筒井俊作
大月博之進：鍛治本大樹
