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「たかの友梨」社長、HPで「謝罪」発表に労組が反論!「その場に被害者女性いなかった」

 エステサロン大手『たかの友梨ビューティクリニック』仙台店の女性従業員が、同社を運営する『不二ビューティ』の高野友梨社長から威圧的な発言を受けた問題で、4日付の同社公式ホームページで高野社長が従業員らに謝罪したとし、さらに、「弊社従業員への謝罪及び弊社の労務環境の改善に向けた取り組みについて」と題する文章を公開した。

 しかし、これに対して、当該の女性従業員が加入している労働組合「エステ・ユニオン」は、「発表内容に事実と異なる点や誤解を招く点がある」などとして、5日付の同ブログ(http://esthe-union.sblo.jp/)で「反論」を掲載している。

 これまでの経緯は、今年5月に仙台店の女性が労働組合「エステ・ユニオン」に加入し、残業代の支払いが減額されたなどの問題を労働基準監督署に内部通報したところ、高野社長が同店従業員を集めて8月に行った食事会で威圧的な態度を取ったというもの。

 ブログに掲載された発表コメントによると、まず、高野友梨氏が仙台店を訪れ、「組合員・従業員に向けて謝罪をしました」と、HPでの公開文書ではなっているが、その場に被害者である組合員や不当労働行為を受けた労働組合「エステ・ユニオン」の組合員は1人もおらず、「直接謝罪」はなされていないという。

 しかも、2日前の夜6時過ぎに、FAXで10月4日午前9時半から、たかの友梨ビューティクリニック仙台店において、「代表取締役高野友梨から、仙台店の従業員に向けて、同年8月21日開備の食事会の件等に関するメッセージをお伝えする」という内容の連絡があったという。

 「ただでさえ、8月21日の事件により、被害者である組合員は精神的なショックを受け、出社に対して恐怖を抱き、休職をしているところに、

(1) 当組合および被害者である当組合員と、日程に関して一度も調整がなされておらず、二日前の夜に急に呼び出された。
(2) 当日に具体的に何を行う予定なのかが不明確であった(特に、最初のFAXでは謝罪でなく「メッセージ」としか書かれておらず、説明もなかった)。
(3) 組合役員や代理人の同席を認めず、被害者である組合員一人で出席するよう求められた。

 と、不信感を抱かせるような対応をされたことにより、同組合員が再度傷つけられる恐怖を感じたため、同社に出席は困難である」と、組合から伝えたという。

 そのうえで同社に対し、謝罪の日程や方法について、被害者である組合員と改めて調整するよう求めたが、応じてくれなかったとし、同組合としては、「被害者である組合員の事情を無視し、当事者不在のまま、一方的に“謝罪”を行ったとすることや、その場に組合員が出席していたかのような不正確な発表をすることは、被害者である組合員や当組合に対して不誠実な対応と言わざるをえません」と、憤りを見せている。

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