“ハマステ”こと舞台『ハマトラ THE STAGE -CROSSING TIME-』(演出:加藤真紀子)プレイベントが26日、神奈川・横浜のブリリア ショートショート シアターで開かれナイス役・高橋健介(19)、ムラサキ役・黒藤結軌(27)、はじめ役・高橋紗妃(18)、バースデイ役・大島崚(22)、レシオ役・髙﨑俊吾(21)、コネコ役・酒井蘭(21)、マオ役・田中稔彦(30)、モラル役・五十嵐啓輔(27)、アート役・栩原楽人(24)が登場し、爆笑トークなどを繰り広げた。
漫画・ゲーム・アニメとメディアミックスされ、7月からは第2期となるアニメ『Re:␣ ハマトラ』(総監督:岸誠二)放送がスタートするなど世界観を広げている本作。2014年横浜で「ハマトラ」と呼ばれているナイスとムラサキのコンビは喫茶店「カフェノーウェア」を拠点に探偵業を営み、ハマのトラブルシューターとして知られていた。彼らは人知を超えた超常的な能力「ミニマム」と呼ばれる特殊能力者を持った「ミニマムホルダー」として、同じくミニマムホルダーが起こした事件などを仲間とともに解決していく。そんなある日、2人の幼なじみで警察官・アートから「横浜で銃を使った殺戮が行われる。ナイス、君たちの力を貸して欲しいんだ」と連絡が入り――。舞台では「あと2時間」をキーワードにリアルタイム性を持たせたクライムサスペンスが展開する!
キャスト9人が登壇すると、まずは本作にちなんで「いま“ハマ”って“トラ”われていること」をテーマに自己紹介をすることとなり、その中でも栩原は「大量のダンス、歌、殺陣を早く覚えなきゃいけなくて、テンパってます」と、約3週間後に迫った舞台本番へ向けての猛稽古が行われていることをチラリと伺わせることに。
トークでは事前にツイッターで寄せられた身辺調査ならぬ質問にキャストが答えていく形式で、ずばり見どころを問われた健介は「みなさんミニマムが気になっていると思うんです。どう表現されているとかですよね?でも、そこは見どころだと思っています!」と、詳細は明かすことはなかったが出来に自信を見せつつ、「2時間全部見どころですよ」と、猛アピール。
続けて、「この人ミニマムホルダーじゃないかというキャストは?」との問いに髙﨑は「大島くんが持ってる!」と、無茶振り!ほかのキャストも「持ってる!!」と声を合わせると、大島は少々とまどいつつも、稽古場でも見せているという一発芸を披露し、その流れで健介が自慢という尻を強調したポーズを取るという一幕も。
キャラに近づくために何かしていることはという話題で、紗妃は「はじめちゃんはいつもおなかが空いているキャラなんですけど、私はあまり食べる方じゃないんですけど、カレー何杯とか食べれるように頑張っています」と、可愛らしい一面を見せたり、健介が「紗妃ちゃんは俺が全然できない殺陣とかをスッとやってて、あれはつらかった」と舌を巻くほどで、ほんわかしたビジュアルとは違ったしっかりした素顔が明かされる。
オーディション時のエピソードへは、酒井は「私とはじめちゃんと、ムラサキとレシオは同じオーディションの回だったんです。1人あたりいろんな種類の役をやってみたんですけど、やっぱりいまのこの役がそれぞれハマっていますね」と、自分たちでも納得のキャスティングだったそうだ。
イベントではナイスチーム、バースデイチームに分かれてジェスチャー当てゲームが行われ、「モアイ像」など本当に当てられるのかとも思えるジェスチャーもチームワークで正解を叩き出すなどで歓声が上がり、勝利したバースデイチームには自分のキャラのストラップを、負けたナイスチームはストラップを羨んで、土下座で泣きを入れるという展開へ。そこで「ミニマムを発動させる」と題して罰ゲームとして、またも、一発芸を披露することとなり、栩原はもしも藤原竜也がモラルをやったらというので意外性のあるもので沸かせたり、酒井が某海賊アニメのキャラクターのマネで、可愛くできたことから拍手とともにほかの共演者から「あざとい!」などの声も飛ぶなど盛り上がった。
そして、先行で1人ずつ自分の役のセリフを生披露することとなり、先陣を切ったレシオ役の髙﨑は緊張からか少々声が上ずるなど初々しさを見せたが、続くキャストはキッチリと仕上がっている姿を見せ、一瞬でキャラクターの雰囲気をその場に再現し、「すごい!」と喜ぶ客席のファンも見られた。
ほかにも、今月30日に19歳の誕生日を迎える紗妃へ、場内が暗転したかと思うとサプライズバースデーが開かれることも。カンパニー最年少となる紗妃だったが、「もうすぐ19歳で高校も卒業して、いまお仕事も一生懸命やっていて、こうやってハマトラっていう素敵な作品を演じられることになってすごく嬉しいです。みんなと一緒に素敵な作品を作っていけたら嬉しいなと思っています」と、しっかりとしたあいさつに酒井も「一番年下なのに一番しっかりしているんですよ!」と、目を細めてベタ褒めだった。
イベント終盤には、舞台のキャッチコピーである「ハマるな、トラわれるな」作文をすることとなり、「はじめちゃん、まじめに、ルンルンで、泣き虫ちゃん、とかなんとか言いながら、楽に行こうぜ、ワクワクしながら、レンコン食べて、ルンルン気分で…」と、8人目までグダグダだったが、最後はナイス役の健介が「ナイスを観に来てね!」と、全部を持っていく座長らしさを見せ「こんな感じで仲の良いカンパニーです。舞台『ハマトラ』は最高のものをお出しできるように日々頑張っています。足を運んで頂けたら」と、PRしていた。
舞台『ハマトラ THE STAGE -CROSSING TIME-』は8月16~24日に全12公演で東京・六本木の俳優座劇場にて上演!
■舞台版ストーリー
2014年、横浜。
カフェ・ノーウェアでハマのトラブルシューター『ハマトラ』ナイスのケータイ電話が鳴った。
「横浜で銃を使った殺戮が行われる。ナイス、君たちの力を貸して欲しいんだ」
警視アートからの不思議な依頼。同時多発する拳銃事件、奇妙な配達物、連続殺人、おかしな大人、消える現金、チカラの対価、鳴り止まないはじめのお腹、疾走するムラサキ。
バラバラのピースが重なり始める時、一人の男へとたどり着く。
キーワードは「あと2時間」リアルタイムノンストップ推理アクションの幕が開く!