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坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」

坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
坂本真綾らが初日舞台あいさつに立った

 人気アニメーション『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』(監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉/配給:東宝映像事業部)初日舞台あいさつが28日、東京・新宿バルト9で開かれ草薙素子役・坂本真綾、ホセ役・鈴木達央、シリーズ構成・脚本の冲方丁氏、黄瀬監督、製作総指揮の石川光久氏が登壇し司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。

 人気アニメ『攻殻機動隊』の公安九課ができるまでを4作品に分け描く物語で、第1話が興行収入1億円以上の大ヒットスタートを飛ばしている。

 これまで素子の恋愛など描かれることのなかった部分がストレートに描かれた意欲作となっているだけに、上映後に登壇した坂本も「挑戦的な部分を観て頂けたと思います」と、自信を見せる。

坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
 

 ただし、坂本は台本をもらったときに「ト書きにも拗ねる表情とか想像できない素子がいて、このセリフどうやって言うんだろうとか考えたくなくて、一回台本を閉じてしばらく置きました」と戸惑いがあったそうで、「映像が上がってきてからもう一回取り出してみて、ホセとの距離感だったり、あまりセリフで説明しなくていいかなと思って。あとは達央さんの出方を見ようと思いました」と、実感を。

 それは鈴木も同じだったようで、「素子の恋人っていうと、ものすごい勢いで捨てられるのかなって思って、さらっとした扱いをされるのかなって思っていたんです。でも、実際に台本を読んだ時に、思った以上に俺も知らない素子を見ているぞと疑問を思いました。『小突くホセ、照れる素子、面白そうに見ているホセ、お互いのゴーストを重ねあわせる』というところまで読んで一度台本を閉じました(笑)。これまいったなーと思って、ここで初めて、思った以上に重い役というか」と、しみじみと語った。

 それだけ作りこんだ2人だが、アフレコで坂本は、鈴木の演技に「1回目のテストでたぶんフェロモン120%できて、やるなと思いました。普段の私ならわーいと思えるんですけど、素子としてどうやってこの人と接していたのかというのが分かっちゃったんです。公安九課のメンバーとは違う自分に自然に違うモードになれるというのが分かって、私が恥ずかしいと思ったら、観ているみなさんがもっと恥ずかしいと思って頑張りました。達央さんの声が入ってホセってこういうキャラなんだというのが初めて見えて、声優さんってすごいなと思いました」と、告白すると、鈴木は「音響監督からちょっとフェロモン多いんじゃないか?そういうの家でやれよ(笑)と言われました」と、語っていた。

坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
黄瀬監督はロジコマ靴を披露

 ほかにも、ロジコマ靴を履いて登場した黄瀬監督は、本作へ「単純に素子の脚が描きたいなと思って」と言い出すと、冲方氏は「脚かぁと思って、その心はなんですかと聞いたら『やったことないことやろうよ』と。でも続いて、攻殻機動隊でラブストーリーといわれて、みんな頭真っ白になりました。それまでにも、スタッフ含め企画を持っていったんですが、何も使えなくなりました。それでラブストーリーで脚というのは人魚姫だろうと。義体と義体でラブコメだからもっともSF的で死ぬかと思いました。最もつらかったですね」と、ため息をついたそうだ。

 最後に鈴木から、「ホセは地味に冲方さんに似てるなってすごい気になってました。何かしらの意図があると思いました」と率直にコメントすると、場内も沸き返り、冲方氏は苦笑い。坂本からは、「border3の素子は誰も今までに見たことのない素子を見せてくれました。この素子を知って、意外と公私混同しちゃうんだなとか、結構隙だらけだなとか思えたりとかただの女だなと思えたことがすごい素敵なことだと思えます。どんな素敵な人にもいろいろな経験があって過去があって、出会いがあってそしてああいうふうな人間になっていくんだと思うと、もっともっと生々しく素子が好きになれました」と、感想を語り結んでいた。

 アニメーション『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』は全国劇場にて28日から2週間限定上映!また、完結となる第4部『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』は9月6日より全国劇場で2週間限定上映!

 ■「border:3」STORY
 恋人の義体技師ホセと逢瀬を交わす草薙素子の元に仲間となったバトーから西ノ内のビルで起きた爆弾テロの急報が届く。
 現場に急行し制圧するとテロリストたちはファイア・スターターと噂される超ウィザード級ハッカーにより偽の記憶が植え付けられ、さらに主犯のカルディス人の胸にはかつてクザン共和国で起きたカルディス人独立戦争の英雄“スクラサス”のシンボルマークであるティアドロップ・ダガーの刺青が刻まれていた。それを見た素子は「スクラサスは戦争中に死んだはず」と断言する。

 同じ頃、山の手のダムで起きた爆発でひとりの刑事が殺されていた。その所持品には“人魚の脚(MERMAID’SLEGS)”という店名の名刺と、“エアリアル”というタグのついた義体の脚部が遺されていた。
 事件を捜査する新浜県警の刑事トグサは、クザン共和国水企業の代表者サイードにたどり着く。会議場の爆発物はなにか?ファイア・スターターの正体とは?ふたつの事件が交錯するとき、蘇ったスクラサスの狙いが明らかになる――。

 ■「border:4」STORY
 戦後復興の兆しのある2028年冬――。国外カルテルの利権を巡るデモ活動が激化するニューポートシティで警備の機動隊による無差別発砲事件が発生。すべてはファイア・スターターによる電脳感染が引き金だった。草薙素子率いる独立攻性部隊は己の正義を自らのゴーストに委ねて事態の制圧を図る。事件の裏に潜む“ブリキの少女”エマと、“カカシの男”ブリンダJr.。草薙は事件を追う中で、その二つのゴーストが求めるものを知る――。

坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」

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鈴木達央
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坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
冲方丁氏
坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
黄瀬和哉監督
坂本真綾 鈴木達央のフェロモンに「声優さんってすごいなと思いました」
石川光久氏
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