アイドルグループ『アイドリング！！！』の“とんちゃん”こと外岡えりか（22、）が24日、東京・日本武道館で行われた、「法政大学学位授与式」（卒業式）に、“ハイカラさん”を思わせる袴姿で出席した。
とんちゃんは、「今日、友だちと一緒に卒業できたことが夢みたいで、奇跡が起こると信じていたんですけど、なんと奇跡が起こって、無事に卒業することができました」と、ホッとした笑顔。
初めて袴を着た感想は、「華やかな着物はお仕事や成人式で着れたので、ちょっとレトロな『ハイカラさんが通る』（1975年～77年まで『週刊少女フレンド』（講談社）で連載された大和和紀原作のマンガ。のちにTVアニメ化や1987年、南野陽子主演で実写映画化も）のようなイメージで。ちょっと着てみました。着心地はいいです。コレにしてよかったなと思います」と、満足げ。
中学2年生の時に今の事務所にスカウトされ、2006年10月より、「アイドリング！！！6号」として活動を開始。それから8年間、学業と芸能活動の二足のわらじをはきながら、高校入学・卒業、ストレートで大学入学、無事に4年間で卒業した。
同じ『アイドリング！！！』1期生の“ルーリー”横山ルリカ（22）も今年の3月に明治学院大学を4年で卒業しており、「（中学2年生から）ずっと一緒にやってきたので、一緒に卒業したかった。卒業が決まった時に一番最初に報告しました」と、2人で喜び合ったといいう。
しかし、ここまでの道のりはピンチの連続だった。「2年生の後半は5年ぐらいで卒業かなと思ってましたし、3年、4年の時に、このテスト落としたら（卒業）ダメかもというピンチは何度かありました。でも、友だちと一緒に卒業したいという思いで巻き返しました」と、うれしそうに語る。
仕事優先の4年間だったので、授業には出席できても、テストに出れずに単位を落としたことも。「4年生でたくさん単位が残っていたので、友だちが誰もいない中、一人でポツンと授業受けていて、寂しかった」ことや「テスト前にはレポートも提出しなきゃいけないので、お仕事の行き帰りの電車の中で文献読んで、帰ってからパソコンで打つこと考えたり、とにかくテスト期間は寝れなかった」ことなど、大変な日々もいまはいい思い出。
とにかく、「友だちと一緒というのがうれしいです。友だちに30回ぐらいおめでとうといわれました。『本当によかったね』と、自分のことのように喜んでくれる友だちができたのがうれしい」と、大学生時代にできた“宝物”を。
そんな4年間だったため、キャンパスライフは満喫とは行かなかったそうで、「思い出はあまりないんですよ。せっかく法政大学に入ったのに、野球の応援にも行けなかったので、それがすごい心残りです。法政といえば、野球ですから野球の応援に行きたかったなぁ。卒業生として、友だちと一緒にいきたいです」と、残念がった。
それ以外にも、「合コンもサークル活動も、飲み会も行ったことない。友だちとも授業であって、授業中に何気なく会話して、『お仕事行ってくるね』という感じだった。でも、テスト前に友だちが、一緒に図書館とかで勉強してくれたりしたのは思い出ですね」と、一般の学生ができない経験は出来たが、普通の大学生らしい生活は送れなかったようだ。
今後について、「大学ではいち社会人として必要なことをたくさん学びました。今まで芸能のお仕事を始めてから、ずっと学生だったんですけど、いよいよ社会人になるので、もっと自分に責任をもって行動したいなぁと思います。まだまだ自分に甘いなぁと思うことがたくさんあるので厳しくいきたい」と、早くも生活態度について自覚が出てきているようだ。
具体的には、「お芝居が好きなので、アイドリング！！！と並行しながら、ちゃんと女優さんとしていろんな作品に携わりたいなと思っています。特に大学生の役をやるときにはリアルに出来ると思います」と、ニッコリ。
また、「インテリ軍団としてクイズ番組出演は？」と問われると、「クイズ番組は出たいです。『ネプリーグ』（フジテレビ系、月曜日・午後7時～）とか好きなので出たいです。そいうの（大学卒業）を活かせるところには活かしていきたいなぁ」と、やる気まんまんだが、自信の程はというと、「自信はありますといっておきます」と、苦笑い。
2014年2月14日にリーダーとして『アイドリング！！！』を引っ張ってきた同じ事務所の“まいぷる”遠藤舞（25、3号）が卒業したが、「どうなるんだろうというのはあったんですけど、時間は進んでて、メンバーもアイドリングがすごく変わるというわけでもなく、アイドリングはアイドリングのまま進んでいるので」と、。
現在リーダー不在となっているが、大学を卒業した1期生のとんちゃんと、ルーリーで「引っ張っていく？」と問われると、「年上のメンバーも居るので、ちょっと甘えつつ、マイペースに行きたいなと思ってます」と、とんちゃんらしい答えが。
その年上のメンバーのひとりである“あみみ”こと菊地亜美（23、16号）が、3月19日に行われたイベントで、1ヶ月前に、滑舌を良くするためと、歌唱力アップのため、舌の手術（舌小帯の切除手術）を受けたことを明らかにしたが、「歌はうまくなってない！！」と、苦笑いしつつ、「手術した写真がメンバーのLINEに送られてきて、みんなでギャーとなった」と、あみみらしいエピソードを披露して笑わせた。
