『ザ・ドリフターズ』の加藤茶（70）が16日、都内で映画『キリングゲーム』（監督：マーク・スティーヴン・ジョンソン／配給：ショウゲート）公開記念イベントに登場した。
ボスニア紛争の戦場を経験し凄惨な記憶を封印してきた男と、いまだ戦争を終わらせていない男が、アメリカ東北部アパラチア山脈の雄大な大自然を舞台に、過去に決着をつけるため、1対1の仕留めるか、標的になるか、史上最狂の”狩り”（キリングゲーム）を繰り広げる。ハリウッドを代表する大物俳優ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタが初競演することで話題となっている。
デ・ニーロと同じ年齢で、私生活では45歳年下の綾菜夫人を射止めたりと大物ハリウッド俳優に引けをとらない“生涯現役”であることから加藤がPR隊長に就任することに。本作への感想については、「なかなか痛々しい場面があります。戦争が人間を変えてしまうのかね。当事者じゃないと分からないけど、あんな感じになってしまうよね」と、共感しているそうで「映画を観てもらってどういうところが人間らしいか、人間らしくないか感じてほしい」という。
デ・ニーロと同い年の加藤だが、自身と比較してみて、「デニーロさんは演技がしっかりしているし、体が70にしてよく動くね。脚を矢で撃たれて、その傷口を紐を通されて木に吊るされるのは痛そうでした。70でも相当鍛えているんでしょうね」と、ほれぼれする動きをしていたそう。
イベントではクレー射撃で五輪を目指したこともある加藤が、射的で落とした的に付随している質問に答えるという形式で行われ、人生で狂気を感じたことについて、「やっぱりいかりや長介だろう。何かというと怒られましたからね。ギャグが違うと怒られたりしましたよ」と、しみじみ。
現役でい続ける秘訣の質問には、「やっぱり年中自分で楽しいことを考える。いつも楽しくいる。これが一番ですね。なんでも好奇心を燃やしていつも自分が楽しくいることです」という加藤に『ダウンタウン』浜田雅功から頭をはたかれたりすることにも、「ハマちゃんとか平気で来ますからね。逆に嬉しいですよ」と、その状況も楽しんでいるそうだ。
そして、“生涯これがないとやっていけないという質問”には、「いま一番かみさんがいないとやっていけない。45歳差でもいないと困る」とぞっこんなようで、昔銀座に行っていたという夜遊びもキッパリやめ、まっすぐ家に帰っているのだとか。さらに「いまは亭主関白もいいところで、奥さんに何事も任したほうがうまくはいきます。怒られたことない。今のところはうまくいってます」と、大ノロケ。クリスマスも、「仕事終わってから、奥さんが選んだフレンチを食べに行きます」と、仲睦まじい様子を見せていた。
囲み会見でも、綾菜夫人の話となり、ブログで綾菜夫人がカロリーの高い料理が振る舞い栄養過多ではないかと言われていることについて、加藤は「3人で食べるもんをいっぺんに作っているんです。1人で食べると栄養過多だけれど、3人で食べたらそうじゃないんで」と、説明し、「料理うまいですよ。バランスのあるのを作ってくれている」とも。
インターネット上では結婚後、加藤の体調不良説が持ち上がっているが、このことにも答え、「僕も元気がないと書かれるんですけど、元気モリモリあるんですよ。どこでどうなったか分からないですけど、顔色が悪いとか、しゃべることがはっきりしないとか、そんなことはないですよ。元気です」と、言い切っていた。
そんな加藤に子作りはしているのかとの質問が飛ぶと、「子供欲しいんで頑張ってますけど、頑張り切れないですね僕のほうが。現役ですけど、多少頑張って1人ぐらい作りたい。薬に頼らないで何とかなりたい」と、きわどいところまで、赤裸々。
また、『ザ・ドリフターズ』で元付き人でもあった志村けん（63）には結婚を勧めているという話もしだし、「彼自身がそういう気持ちがないみたいですね。僕は充実しているんですけど、彼から見たら面倒くせえなと思っているんじゃないですかね」と、苦笑いしていた。
ほかにも、『ザ・ドリフターズ』の“全員集合”はないかと問われた加藤は、「やれるとしたら、どうなんだろうね、体が動くのかね」と言いつつも、「ちょっと変わった全員集合になっちゃうんじゃないでしょうかね。多少ボケも入ってきて、セリフも忘れちゃうだろうし。でも、やってみたいと思いますね。4人で全員集合みたいなことをやってみたいですね」と、快活な様子を見せていた。
本作は2014年1月11日より新宿バルト9ほか全国ロードショー！
