歌手の槇原敬之（44）が1日、都内で行われたミュージカル『愛の唄を歌おう』製作発表に登場した。出席者はKis-My-Ft2の北山宏光（28）、山口智充（44）、渡部豪太（27）、CHEMISTRYの川畑要（34）、ジャニーズJrの高田翔（20）、柄本時生（24）、シンガーソングライターの前川紘毅（28）、元劇団EXILEのジョンテ（施鐘泰、32）、大口兼悟（32）、エハラマサヒロ（31）、ROLLY（50）、KONISHIKI（49）、橋本じゅん（49）、脚本の鈴木おさむ（41）、演出の宮本亜門（55）。
槇原敬之、鈴木おさむ、宮本亜門という3人のトップクリエイターがオリジナルミュージカルを作るために集結した。槇原の数々のヒット曲と書き下ろしのテーマソングで構成される今作。放送作家として初めての仕事が槇原のラジオ番組だったという鈴木は「物語の中で歌ができていってそれが最後に歌われる物語にならないかなと思っていた。すごく素敵な歌をつくっていただきました」と明かし、「真剣に楽しく、ほろ苦く、切ない物語を描きたいと思っています」と意気込みを語った。
演出の亜門は以前にTBS系の『世界ウルルン滞在記』の番組で槇原の音楽のファンになったと話し、来年1月の公開に向け「今回は槇原さんの音楽が散りばめられていてすごく温かい舞台。来てくれたお客さんに、みんな元気をつけてこの1年をがんばるぞという瞬間を届けたい」と熱く語った。「ミュージカルというのは自分の中のひとつの目標」と話す槇原は「タイミングがタイミングを呼んで自然にピタっと3人が集まった。とにかく歌を楽しく歌える人じゃなきゃいやだと思っていたら、こんなに素敵なキャストの人が集まってくれた。ここからが日本のミュージカルの始まりだなと思ってます」と感慨深く語った。
テーマとなっている愛について、槇原は「愛ってなんだろうと考えましたけど、『チキンライス』で松本人志さんが作ってくれた歌詞に、“親孝行ってなんだろう？”と考えること自体が、愛を思って生きていくことの始まりなんじゃないかな」としみじみと話した。
すでにテーマ曲は完成しているということで鈴木は「物語の中で曲が作られていく。歌であって歌じゃない。最後のセリフなんですよね。それを聞いて涙が出ました」。亜門も「素晴らしい楽曲ができたと思います。これからミュージカルの曲もたくさん作ってくれるんだな、みんさん期待しててください」と笑顔で語った。一方、悩みながら制作したという槇原は「（ある時）今自分が歌える愛の歌の一番いいやつを作ろうと思ったら、すごく楽しくなってきた。こんなに個性豊かな人がストーリーを運んでいってくれる、そこにおって安心して作らせていただきました」と話した。
また、愛についてのエピソードを聞かれると「僕は日々感じています」と槇原。「犬が6匹いまして、1匹が背骨の障害で下半身がうまくいかない。ほふく前進で毎日を過ごしている状態。僕なんかは子供いないんで、子供みたいに思っていて、どうにかならないかと思っているんですけど、本人は元気なんですね。一緒に寝る時に勢いをつけて寄ってくるんです。そういうときにめちゃちゃ愛を感じます」と目を細めていた。
また初ミュージカルとなる“ぐっさん”こと山口は「本当に素晴らしい環境の中で、素晴らしい出会いと企画。僕の課題は本番にいくまでの稽古でどれだけ楽しめるか。与えられた課題をしっかりこなしていかなきゃいけない。非常に気合が入ってます」と凛々しくスピーチ。続けて、「もうひとつ僕のテーマは、終わるまでにどれだけキャスト、スタッフのみなさんのモノマネをできるか、ネタを広げられるかということ。すでに何人か覚えました。最後の打ち上げでは全員のモノマネを披露したい」と会場を笑わせた。
『愛の唄を歌おう』東京公演は2014年1月10日〜21日まで東急シアターオーブにて。大阪公演は1月25日から2月2日までオリックス劇場で上演される。
