日本初開催となるジャンプロープ競技の世界選手権大会「WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIPS 2025」が7月27日から8月3日まで川崎市・カルッツかわさき開催されるのに先立ち、大会直前セレモニーが7月26日川崎市役所本庁舎で開催された。
トップ写真は、選手によるパフォーマンスデモンストレーション
(取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ/エッジライン)
ジャンプロープとは、日本でいう「なわとび」の世界名称で、ロープ(縄)を跳んでいれば、すべてジャンプロープ(なわとび)。1人で跳ぶシングルロープや2本のロープを使い、複数人で行うダブルダッチ・長縄・2人跳び・ホイールなど、さまざまなスタイルがあり、スキルや表現力を競うスポーツとして若者に人気。
国際ジャンプロープ連合 会長 ショオン・ハミルトン氏
「選手たちはアンバサダーです。彼らの創造性、スピード、そして団結力はジャンプロープをほかのどのスポーツとも異なるものにしています。彼らがここにいることは、この競技がどれほど進歩的かそして、どこへ向かおうと決意しているかを示しています。私たちは旅の途中です。オリンピック競技への参加を目指す旅です。私たちが歩む 開催するすべての競技、そして交流するすべての物語が私たちをその目標へ近づけています。」
国際ジャンプロープ連合 理事で一般社団法人日本ジャンプロープ連合 理事・事務局長 原竹純氏
「なわとびを世界共通の言葉でいうとジャンプロープです。ここ川崎市は昔からダブルダッチの選手たちが武蔵溝ノ口の駅前でB-boy、B-girlのコたちと、練習をさせていただいている経緯がありました。数々の世界チャンピオンはすでに輩出しています。日本ジャンプロープ連合主催の全日本選手権大会、高校生の大会、大学生の全国大会も川崎市で開催させていただいています。昨年のアジア選手権大会もここ川崎市で開催させていただいています。そんなゆかりのある川崎市で日本で初めての世界大会が開催できたことを心よりうれしく思っております」と川崎市とジャンプロープのつながりに感謝し、「金メダルを獲ってくれる…かなと思っております。日本代表選手が272名、コーチ67名、ジャッジ10名、スタッフ2名の総勢374名、34ヶ国の中で一番メダル獲得数がとれるように開催国として、皆さんには頑張っていただきたいなと思っております」とメダルへの期待を語った。
川崎市長 福田紀彦
「7月27日から8月3日まで「WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIPS 2025」が川崎で開催できることをうれしく思っています。昨年はアジア選手権ということで10ヶ国の皆さんにお越しいただきましたけれど、今回はなんと34の国と地域の2,600名を超える選手のみなさんがこの川崎に集って、世界最高峰のジャンプロープ競技が行われるということで、非常に楽しみにしております。街全体で大会を盛り上げるために施設の近くの小学校の体育館を練習の場として使うなど、いろんなところでジャンプロープ一色のウィークになるのではないかと楽しみにしております。
これまで川崎市はジャンプローブをはじめアーバンスポーツ“若者の文化”と私たちは言っておりますが、こういったものを全力で応援してきましたけれども、その世界大会ができるということで、大変、街をあげて喜んでおります。ぜひ、盛り上げていきたいと思います」
川崎市ゆかりの選手 7名

稲葉海哉(いなばかいや)選手
シングルロープ個人30秒スピード(予選7月31日、決勝8月2日)
ダブルダッチペアフリースタイル(予選7月30日、決勝8月2日)
「私は30秒間駆け足跳びという競技とダブルダッチの4人でおこなう音楽に合わせたフリースタイルの2種目に参加します。30秒駆け足跳びのほうは、短縄の競技の中では、25(歳)で最年長ですが、長年、国際大会に出続けた実力を出していけたらと思います。ダブルダッチのほうは9年ぶりの出場と日本での大会なのでプレッシャーもありますが、パワーに変えて頑張ります」
李 大樹(りだいじゅ)選手
ダブルダッチスピードスプリント(予選7月29日、決勝8月3日)
ダブルダッチスピードリレー(予選7月29日、決勝8月2日)
ダブルダッチシングルフリースタイル(予選7月30日、決勝8月2日)
ダブルダッチペアフリースタイル(予選7月30日、決勝8月2日)
「稲葉と一緒にチームを組んでいます。今年は、ダブルダッチのスピードとフリーの4種目に出場します。チームを組む中で、家族以上にチームで過ごす時間が多く。その中でイヤな面、不の面、もちろん、プラスの面などいろんな面を見えて、一年間、濃い時間を過ごしてきたので、その力を全部発揮できるように、この川崎の世界大会頑張っていきます」
FORTH5名
ダブルダッチスピードスプリント(予選7月29日、決勝8月3日)
ダブルダッチスピードリレー(予選7月29日、決勝8月2日)
ダブルダッチシングルフリースタイル(予選7月30日、決勝8月3日)
ダブルダッチペアフリースタイル(予選7月30日、決勝8月2日)
市川快(いちかわかい)選手(FORTH)
「いよいよ、この日が来たかっていう感じで思っています。この大会にあたって、3年前ぐらいから準備して練習してきました。まずはこの大会が行われることを、すごくハッピーな気持ちでおります。ジャンプロープの仲間たちと、若者文化を発信してくださる川崎市さんの協力がなかったら、この大会は起こりえないと思うので、その場に居れてとても光栄と思っております。もちろん、ぼく自身も全力でがんばるのですが、ここに向けて世界各国の選手たちも全力で人生をかけて頑張ってきていると思うのでリスペクトの気持ちを忘れずに一緒に全力を出し合って、私たちも結果を残せたらなと思っております。僕らにとってジャンプロープは一競技ではなくて、縄を通して人と人とがつながる。もちろんロープという物理的なつながりもあるのですが、心が通っていく素晴らしいスポーツだなぁと思っております。この川崎という場でジャンプロープを通して、ノーボーダーで国も国境も関係なくつながる1週間であればいいなぁと思っております」
柴田恵理(しばたえり)選手(FORTH)
「市川と同じFORTHというチームで今回出場します。自分が国際大会に初めて出場したのが2009年で、今年2025年に初めて国際大会が日本で開催されるということで、さらに私は3年間ぐらい縄跳びのレッスンをさせて頂いたり、練習もさせて頂いたり、ゆかりのある川崎市で開催されることをすごく自分の家でやるような気持ちで楽しみにしていました。仕事をしながらレッスンも別で練習もあってという中で、やれることはやってきたかなと思っています。あと残りの来週までの1日1日を価値あるものにできるように気を引き締めて頑張っていきたい」
白井冬馬(しらいとうま)選手(FORTH)
「僕がジャンプロープを始めたのは子供のころで20年以上になるんですけど、スピードとかダブルダッチのフリースタイルの種目をやり始めたのが約10年前。そんなときからダブルダッチ、ジャンプロープをやっているんですけど、気づいたときには大会は川崎で行われるという感覚があって、ジャンプロープ=川崎みたいな認識でいるんですけど、そんな川崎でジャンプロープの世界の大会が行われる、そこに日本代表として出場できることをうれしく思うのと同時にいい意味でのプレッシャーを感じつつ、優勝目指して頑張れたらなぁと思っています」
杉本春樹(すぎもとはるき)選手(FORTH)


「僕は意気込みを五七五七七で伝えたいなぁと思います。(苦笑いとどよめきが…「いけんのか?」「がんばれー」)時は来た 二年に一度の 勝負の日 われらFORTHが 全日本を斬る」
工藤美怜(くどうみれい)選手(FORTH)
「私はダブルダッチスピードリレーという一種目のみの出場になるんですけど、FORTHというチーム名の由来の通り、誰かのためにという部分を大事にしたいと思っていて、自分のためだけではなく、応援してくれる全ての方々やこの大会を作り上げてくださっているみなさまのために、全力でできればいいなぁと思っています」
公式サイト
https://ijru.sport/2025-world-championships外部リンク(IJRU公式サイト)
放送
Olympic Channel(オリンピックチャンネル)で配信 ※上記IJRU公式サイトからリンク(予定)
観戦チケット
観戦チケット購入情報
購入方法
インターネット販売のみ
購入サイト http://cloud-pass.jp/project/ijru_wc2025外部リンク
販売券種 8月2日・3日の一日券
販売期間 6月11日(水)19時~各種目の当日18時まで(一部券種は販売中、売り切れ次第、販売終了)
販売金額 3,300円~(12歳以下は2,310円~)

スケジュール
主な日程(予定)
7月27日(日) IOT(※1)スピード&フリースタイル
7月28日(月) IOTスピード&スリースタイル/開会式
7月29日(火) WC(※2)チームスピード/WCチームフリースタイル
7月30日(水) WCチームフリースタイル/WCスピード&フリースタイル
7月31日(木) WCスピード/JWC(※3)スピード&フリースタイル
8月 1日(金) JWCチームスピード&チームフリースタイル/チームショー
8月 2日(土) JWC・DDC(※4)/WC・DDC/決勝戦&DDC
8月 3日(日 決勝戦&DDC
※1 IOT:インターナショナル オープン トーナメント(本大会の出場権を持たない選手が試技を披露)
※2 WC:シニア部門
※3 JWC:ジュニア部門、※4DDC:ダブルダッチコンテスト(音楽に合わせ跳びながらダンスや技を披露)














