1912年に沈没した英豪華客船、タイタニック号で沈没直前に演奏されたバイオリンが19日、英国南部ディバイジズで競売に掛けられ、90万ポンド(約1億4000万円)で落札されたことが、分かった。
競売会社『ヘンリー・オルドリッジ&サン』によると、バイオリンは楽団長だった英国人ウォレス・ハートリー氏の所有で婚約者から贈られたという。ハートリー氏は沈んでいく船内で仲間7人と、最後まで演奏していたという逸話もあるという。
21日付のサンケイスポーツ、スポーツニッポン各紙が報じており、事故から10日後に洋上にあったハートリー氏の遺体にくくり付けられていたとのことだが、その後、所在が分からなくなっていた。しかし、2006年に民家の屋根裏で見つかり、専門家による7年間の鑑定の結果、本物と断定されたという。
同社は落札予定価格を20万~30万ポンドとしていたが、タイタニック関連の競売品としては過去最高の落札額を記録しているという。