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松本人志監督 最新作で「嵐がパンツ一丁で走ってた」?便乗で“そして父Mになる”

松本人志監督 最新作で「嵐がパンツ一丁で走ってた」?便乗で“そして父Mになる”
松本人志監督は次回作も機会があればと意欲を見せた

 松本人志監督(50)が5日、都内劇場で監督作品『R100』(/配給:ワーナー・ブラザース映画)初日舞台あいさつに俳優・大森南朋(41)、渡部篤郎(45)、女優・大地真央(57)、寺島しのぶ(40)、佐藤江梨子(31)とともに登壇した。

 「SとM」をモチーフに奇想天外なストーリーと、レトロながらオリジナリティあふれる映像作品に仕上がった本作。妻と子供がいて、有名家具店に勤務する片山貴文(大森)はある時、謎のクラブに入会してしまう。すると、さまざまなタイプの美女たちが片山の日常に現れ始め、彼を責め、新たな快楽を与えるようになっていく。そのプレイは少しずつ過激になり、職場や自宅にも女王様が現れ極限状態となっていき…。

 上映後の舞台あいさつとなり、松本監督は「いつも終わった後はそうなんですが、なんなんでしょうねこの感じ」と、微妙な空気となった空間に半笑い状態でコメント。

 本作へは「言い出したら10分、15分くらい語れることはありますが、撮影は楽しくトントンとうまくいきまして、女王様の誰とも恋に落ちることもなく、ややこしい関係にならなくてよかったなと。やっとここまでこぎつけて、自分の中の撮りたいものの相当なところまで描けたかなと思って満足できました」と、心の中をさらけ出した作品になったと胸を張る。

 ただし、興行的な部分へ思う部分もあるのか、「この先この映画が当たっても当たらなくても、(福山雅治主演映画の)『そして父になる』を観てから、“そして父Mになる”を観てください。ワンパックで考えていたければ便乗できるのかなと」と言い出し、場内を爆笑の渦に巻き込んだ。

 観客からの質問に答えるティーチインという形でイベントは進行し、ラストシーンへのアプローチを尋ねられると、松本監督は、「最後の最後ビックリさせたいなという思いはあって、Mが本当に突き詰められて、ものすごいSとかかわったときに、Mは最終的にどうなるのかなというのを悩んでて自分の中で出てきた答えです。僕の中では理論立てて答えが出たんです」と、思いを返答。

 それでも、「でも本当にビックリさせようと思ったら、最後に(映画館の)スクリーンが倒れてくるというのをやりたいんですけど、それを毎回毎回やったら裏方さんが大変だし、何度も観に来た人が『もうええわ』ってなるし」というところまで考えていたのだとか。

 続けて、「トロント映画祭でも、それまでウケてた観客が最後のシーンでポカーンとしていたのを見て、よーしやったったなと言う気分になりました」と、自分の中では仕掛けが上手く言ったとしてやったりな表情を見せていた。

 最後に松本監督は、「観てない人がほとんどなので、どうだったのかと聞かれたら、“嵐くん“がすごかったよとか言っといてください。嵐がパンツ一丁で走ってたよとか言ってくれたら勘違いして観に来る人もいると思う」と、冗談交じりにPR。

 次回作などへの意欲については、「この先、僕がどうなるか分かりませんが、こういう無茶苦茶な監督が1人くらいいてもいいかなと思っていますので次の機会があれば頑張ります。よろしくお願いします」と、まだまだ監督業への情熱は冷めていない様子を見せていた。

 映画『R100』は5日より全国公開中!

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