
俳優・法月康平(21)が12日、東京・東京グローブ座で初日を迎えたミュージカル『カルテット!』(演出:菅野こうめい)のゲネプロを出演者たちと行った。
同ミュージカルは、作家・鬼塚忠の同名小説(河出書房新社刊)が原作で、「家族」と「音楽」をテーマに千葉の浦安を舞台に、崩壊寸前の4人の家族が音楽を通して家族の絆を取り戻していく物語。2012年1月には映画化もされ話題を呼んだ作品が舞台化される。
今、舞台の最大の特徴は、舞台俳優とクラシック演奏家たちとのコラボレーションだ。音楽才能あふれる一家という設定から、俳優が演じる「家族カルテット」の分身として、本物の演奏家による「カルテット(四重奏)」がパッヘルベルの『カノン』やマスネの『タイスの瞑想曲』、J・S・バッハの『G線上のアリア』、ラヴェルの『ボレロ』、プッチーニのトゥーランドットより『誰も寝てはならぬ』など数々のクラシックの名曲が、ヴァイオリンやチェロ、フルート、ピアノといった楽器で生演奏される。
主人公の、豊かなヴァイオリンの才能に恵まれ、音楽の力で家族の絆を取り戻そうと奮闘する中学2年生の男の子・永江開に、昨年、人期ミュージカル『ROCK MUSICAL BLEACH』の主演に抜擢され、舞台デビューを果たした法月康平。
才能あふれる弟にコンプレックスを抱く姉・美咲には、2001年に、ドラマ『カバチタレ!』主題歌の『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』を歌い歌手デビュー、その後女優としても活躍しているキタキマユ(29)。

音大卒で、プロの演奏家を目指していた夫婦の妻・ひろみ役には、1982年にジャズ歌手としてデビューし、その後、演技は女優として舞台やドラマなどで活躍している秋本奈緒美(49)。会社をリストラされ主夫として、家事を手伝っている音楽家の父・直樹に、ベテラン俳優の榎木孝明(56)。
また、開が心密かに憧れるヴァイオリンの先生・千尋には、元宝塚歌劇団・花組主演娘役の桜乃彩音(28)らが出演する。
そして、俳優たちの分身カルテットとし、永江開にヴァイオリニストの對馬哲男、姉・美咲のフルート奏者に三浦茜、母・ひろみのチェロ奏者に井上雅代、父・直樹のピアニストに中島剛(特別出演)が担当する。
同ミュージカルの東京公演は、4月12日?21日まで、同所上演される。なお、4月20日の午後7時公演の終了後には、映画版の主人公の演奏シーンを担当し、将来を嘱望されているヴァイオリニストの山根一仁のミニコンサートが行われる。









