女優・栗山千明(28)と二階堂ふみ(18)が19日、都内で行われた「第26回東京国際映画祭」(10月17日~10月25日)の第2回記者会見に、監督の榊英雄(43)、深田晃司らとともに登壇した。
今回は、93カ国1463本のエントリーの中から15本をコンペティション部門に選出。そのなかには『ほとりの朔子』、『捨てがたき人々』といった2本の作品が日本映画から選ばれている。
今年の同フェスティバル・ミューズを務める栗山は、「日本と世界をつなぐ素晴らしい映画祭のお手伝いさせてただけることは光栄です。精一杯務めさせていただきたい。映画祭を通して、日本の文化を広めることももちろん大切ですが、様々な催しを通じて、より日本を知って、感じてもらえればと思います」と、あいさつ。
すると、司会を務めた笠井信輔フジテレビアナウンサーから、「自身を売っていこうと」と、突っ込まれると、「そんなやましいことは考えておりません」と、笑顔で否定した。
コンペティション部門作品『ほとりの朔子』の主演・二階堂は、「大きく楽しい映画の祭典に参加できてうれしいです。浪人生のヒロイン役で会話劇ですが、現場で突然台本を渡されることもあったので、現場の合間に共演の鶴田真由さんと一緒に練習していました。演出に関しては、監督自らが実際に動きをみせてくださったりしてとても楽しかったです」と、撮影を振り返った。
もうすぐ誕生日を迎える二階堂は「最後の10代を、子どもとして着飾る前に満喫できたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
また、コンペティション部門作品『ほとりの朔子』の深田監督は、「以前、東京国際映画祭には、日本映画ある視点部門に『歓待』という作品で参加させて頂きました(東京国際映画祭 日本映画ある視点作品賞を受賞)。この作品で東京国際映画祭に戻ってくることが出来て光栄です。前作『歓待』を東京国際映画祭で上映して頂いてから海外での上映機会が増え、作品とともに世界中を旅させてもらいました。東京国際映画祭との縁で世界を学ばせて頂いたと言えます」と、感謝の言葉を。
同じくコンペティション部門作品『捨てがたき人々』の榊監督は、「歴史ある東京国際映画祭のコンペティションに参加でき光栄です。2008 年には『僕のおばあちゃん』で参加し今回はコンペティションでの参加で違ったドキドキ感が。原作者のジョージ秋山氏のご子息が同級生だったこともあって意気投合したこと、また原作のストーリーが自分自身の課題にもつながっていて、この映画に取り組むことになりました。出身の長崎県五島列島での撮影敢行となったのですが、もともと映画『悪人』で有名になったロケ地である大崎灯台の周辺が地元。自分自身としてもルーツを探る作品にもなりました。だから大崎灯台を撮りたい気持ちもありましたが敢えてその気持ちは封印しました」と、思いを語った。
同映画祭は毎年10月に東京で開催される映画祭で、今年は六本木ヒルズを中心に10月17日から25日までの9日間にわたって開催される。