女優の杉田かおる（48）が27日、都内で行われた映画『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』（監督：古厩智之／配給：BS―TBS）の完成披露試写会に俳優の佐野岳（21）、イッセー尾形（61）、古厩智之監督（44）と登場した。司会はTBSアナウンサーの林みなほ（23）。
同級生についた小さな嘘がきっかけでひとりで東京へ行くことになった高校生2年生の和也。熊本へ帰ろうとするも、財布をスられ飛行機に乗り遅れてしまう。しかし、ふとした出会いにより思ってもいなかった旅を経験する…12万部突破の喜多川泰の青春ストーリーが映画に。主人公・和也を演じる佐野は、第24回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』グランプリに輝き次期仮面ライダー『仮面ライダー鎧武』に主演することも決定する注目のイケメン。
佐野は「初めての映画、始めての主演ということでとても思い入れの深い作品になりました。和也が成長していくと同時に僕自身、人として、役者として成長できる作品になりました」とつぶらな瞳を輝かせながらあいさつ。和也が旅に出るきっかけとなる羽田空港の売店に務める女性を演じた杉田は「私、イケメンあんまり好きじゃなかったんですけど、佐野さんと共演してからイケメンもいいなと、価値観が変わりました」とベタ褒めだった。
杉田は「東京に出てきて健気にがんばっている姿をみて“ちゃんとご飯を食べてるかな？”とお母さんのように心配しちゃって。はじめて母性本能を感じました」と少し照れ笑い。佐野は「お母さんと呼ばせてください」と杉田に語りかけると杉田も嬉しそうにうなずいた。杉田はフォトセッションでカメラマンのリクエストに応え、“息子”と仲良く腕を組み笑顔を見せた。
デコトラを運転する男を演じたイッセーも「長台詞の言い方教えたじゃない。若い人に演技を偉そうに教えるのは初めてなの。そういうことは全然しなかったんだけど、したくなった。君の前ではね。岳くんの人柄。すっごい素直で、俺の言うことも聞いてくれるかもと思った」とはにかみなが打ち明けた。佐野は「映画とほとんど変わらないぐらい僕も大先輩型とやらせてもらって、僕も和也と同時に成長していきました」と感慨深く語った。
また、映画のテーマにちなみ嘘をついた思い出を聞かれると、双子の弟がいる佐野は「お母さんをビックリさせようと、弟に『岳兄が、岳兄が！』と電話させるイタズラをしたんです。家帰ったら3日間フルシカトで、言っちゃいけない嘘を言っちゃったな…」と告白した。
そんな純真な佐野にイッセーは「素直なままでいいと思います。一杯傷つくこととか、嫌な黒いものがきっと来ると思う。こなきゃ人生じゃないんだから。それより君の素直さの方が強い」と激励した。
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』は9月28日シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国ロードショー。
