『鬼平犯科帳』や『剣客商売』などの名作を残した作家・池波正太郎さん。その池波さんの足跡やそのプライベートなどが、今月28日から9月9日の期間に東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開催される『生誕90年 池波正太郎展』で公開される。
時代小説の傑作を数多く世に送り出した池波さんの死後初となる大規模な展示会。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛け人・藤枝梅安』をはじめとする作品はテレビドラマ、舞台、映画とさまざまにメディア展開され、いまなファンを魅了してやまない。
会場には池波さんの軌跡や、台東区教育委員会池波正太郎記念文庫の池波さんの自宅にある書斎、作品の生原稿にメモ、晩年に池波さんが熱を入れて描いていたという絵、テレビや映画などで使われた小道具など、ファン垂涎の品々が並ぶ。
関係者に話を伺うと、『鬼平犯科帳』に出てくる軍鶏鍋・五鉄のセットは外観は会場に合わせたというが、「畳、フスマ、スダレは実際に使われたものです」という。池波正太郎記念文庫にも並んでいない展示も入っているそうで、生原稿は何万枚の中から厳選した14点ほどがあるという。
また、書斎の寝台には刀のレプリカとともにぬいぐるみも並ぶが、これについて、関係者は「いつも置いていたそうです。『防犯用だ!』って言って。振り回していたかどうかは分かりませんが(笑)ぬいぐるみはいつも書斎にあったようですよ。お好きだったんじゃないかと思います。いつの時代にも置いていて、もらったものではないかと思いますよ」と、エピソードつきで語っていた。
『生誕90年 池波正太郎展』は今月28日から9月9日まで東京・松屋銀座8階イベントスクエアで午前10時から午後8時(最終日は午後5時閉場)で開催!