
人気K-POPグループ『BOYFRIEND』のリーダー・ドンヒョン(24)と『B1A4』のメインボーカル・サンドゥル(21)がWキャストを務める日本で初演を迎える日韓共同製作の新作ミュージカル『千番目の男』(演出:イ・ミンホ)の制作発表会見が20日都内で、約200人のペンたちも参加して行われた。
同作は、古くから韓国に伝わる伝説の“九尾の狐(=クミホ)”をモチーフに、自分の命よりも大切なお互いに出会ってしまった、2人のユーモラスながら、切ない愛の物語。2012年に韓国・MBCで放送され、好評を博したドラマを日本と韓国の共同製作で初めてミュージカル化。韓国に先駆けて東京で世界初上演される。
心から愛してくれる男性の肝だけを999個食べてきた九尾狐。最後の1人が決まらない。1000年の間に1000個の肝を食べないと泡と消えてしまう。そんなタイムリミットがあと3ヶ月と迫った時、高麗時代に自分を愛し、命を捧げてくれた男性と瓜二つの人物・ウンソク(ドンヒョンとサンドゥル)と出会う。その男は不治の病で余命3ヶ月と告げられていた。2人は、愛を選ぶのか、命を選ぶのか・・・。2人が選んだ真実の愛とは。
物語の魅力について、ドンヒョンは、「もしかしたら日本の方にとっては特別な物語かもしれませんが、限りある人生を生きているウンソクの愛を描いたストーリーです。日常ではありえないストーリーですが、観ていると胸が締め付けられるような愛の物語となっています」とPR。
サンドゥルは、「クミホ(九尾狐)がテーマ。主人公のウンソクとミジンの切ない愛の物語を観て、歌も聴いて下さい。1000年間、真の愛を知らないキャラ。真の愛とはどういうものかをこの作品を通して考えていただけると思います。愛について考えさせられる作品です」と、九尾狐の観点から語る。

2人はダブルキャストで余命いくばくもない主人公のウンソクを日替わりで演じる。ドンヒョンは「ピュアで、まるで僕と似ている。愛について真剣に考える。頑固なところがある。そういうところも僕に似ているのかな」と分析。
サンドゥルは、「ウンソクは、ミジンのことを愛しているが自分の運命を知っているため、切ないなぁ。死ぬ前に真の愛を知るのは、なかなかできることじゃないので、切ないながらもうらやましいキャラクターです」と、感想を
現在、韓国で稽古の真っ最中。仕上がりも順調で、曲についてドンヒョンは、「今回のミュージカルはK-POPミュージカルといえるぐらいK-POP要素がたくさん盛り込まれています。ミュージカルとうまく融合していますので、新鮮なイメージです。ノリのいい、盛り上がる曲もたくさんあるので、ぜひ楽しんでいただければと思います。
サンドゥルは「頼んでもないのに、メンバーが台本を持って来て『練習しよう』って言ってきます。それも、メンバーはミジン役を練習してくるんです(笑い)」と『B1A4』のメンバーが女性の声音を使っていろところを想像して、会場からも笑いが起きる。

さらに、「いろんなメンバーが入れ代わり立ち代わりやってきますが、中でも、四六時中、ミジンになりきっているのがシヌゥ兄さんです。寝る前も、車の中でもやってくれるので、こちらが疲れてしまって大変です」と笑った。
この日の会見は、抽選で選ばれたファンが見守る中で行われ、稽古場風景や、ふたりも知らされていなかったメンバーからのメッセージ映像もサプライズで公開。さらに、ファンによる写真撮影が許可され、様々なポーズをとるふたりに、会見は、ファンイベントのような盛り上がりを見せた。
稽古風景のVTRの最後、ウンソクとミジンが肩に手を置きあったまま見つめ合い、だんだん顔が近づいていき、ミジンが首を傾けて2人の顔の距離が近づいていき・・・と、言うところでカメラがストップ。会場からいっせいに上がった悲鳴が、安どのため息へと変わり、笑いが起こる。
そんなペンたちをヤキモキさせたラブシーンについて、ドンヒョンは、「主人公の愛の過程が描かれている物語なのでラブシーンは欠かせないものですね。今回のミュージカルの中心になるのではないでしょうか。ただ、キスシーンは・・・あるかどうかわかりませんよ」と、イタズラっぽく笑う。
サンドゥルは、「ロマンスは初めての挑戦です。キスシーンがあるかはまだ言えませんが、楽しみにしています(笑)」と語ると、とにっこり。このコメントに、ドンヒョンはすかさず「キスシーンに(期待)?」と日本語で突っ込んで笑わせた。
ダブルキャストということで、お互いの優っているところと劣っているところを上げてもらうと、ドンヒョンは、「(サンドゥルは)カワイイし、カッコイイでしょ。熱い男。笑顔がキラキラ。歌がうまい」とべた褒めしたあと、「でも、セクシーさは負けてない」とライバル視。一方、サンドゥルも、「(ドンヒョンは)情熱がすごい。作品への熱意は見習いたい」と評価しながら、「僕もセクシーさでは負けてない。どっちが勝っているか試してみたい」と火花を散らしていた。
同公演は9月28日~10月13日まで東京・渋谷の「アイア シアタートーキョー」で開催される。韓国語による上演だが、日本語の字幕が付く。





























